祭後終 ───────────────── ☆概要 26歳の青年。 傷だらけのユキアグモンを保護したことをきっかけにデジタルワールドの騒動に巻き込まれる。 冷静な判断力と人当たりの良さから相棒や選ばれし子供たちに信頼されるが、責任を負うことに強い恐れを抱いている。 リアルワールドに現れる野良デジモンを追い返しデジモンを利用する悪人や組織と対立する一方で、その戦いぶりが警視庁にマークされ不思議な集団や子供たちに振り回される日々を送る。 15年前、11歳の頃に人気TPSゲーム「ダイヤモンドシューターズ(ダイシュー1)」の小学生チームに所属していた。 しかし下記の理由から試合前日に逃げ出した過去があり、それがトラウマとなっている。 自分を信頼する目に怯え「誰も傷つけない立派な大人」であろうと苦しんでいる。 また、この仲間としていた「ダイシューを続ける」という約束を守るために過疎化しつつある最新作ダイシュー5を遊んでいる。 ダイシューでは傭兵プレイに徹し、スコアはほぼ毎シーズン最上位帯にいる。 過疎化の理由は運営会社の変更により、悪い方向へのアップデートが続いている事によるもの。 異父妹・ミヨを大切に思うが、彼女が唯一心を許す理想の兄であろうとすることに負担を感じている。 そのミヨが失踪し、実母には「妹の代わりにいなくなればよかった」と言われる。 後に実母は父の殺人未遂で逮捕。実父は植物状態に。 やがてミヨがデジモンイレイザーに囚われていると知ると、手がかりを追ってデジタルワールドに突入。 彼女の前線基地・イレイザーベースを潰しながら様々なテイマーと共に行方を追っている。 普段の「気のいい兄貴キャラ」は演技であり他人と関わるうちに本当の自分がわからなくなってきているため、自らを虚言癖と認識。 運動は得意ではなく、タバコは吸わない。 好きな食べ物は「自分が作らない料理」。 好きな色は「青と緑(ということにしている)」。 身長168cm。 最低限の家具しかないマンションの低層階に一人暮らし。 ───────────────── ☆シュウの特徴・性格 @一見ドライだが情に厚くコミカル  -言い訳せず、素直に謝る誠実さを持つ。  -基本的には気の良い兄貴分として振る舞う。  -仲間が生き残る方向を最優先にして戦闘を行う。  -二枚目気取りの三枚目であり、土壇場では熱くなれる。  -戦闘では冷静かつ戦略的で、力押しではなく環境や心理を利用する。  -オアシス団たちの軽いノリにはツッコミを入れつつも、なんだかんだ付き合う。  -シリアスな物語の中でも皮肉や軽口をよく叩き、つまらないギャグを多用する。  -ユキアグモンとのコンビネーションも、ボケとツッコミのような軽妙さがある。  -警察とは「逃げる・追われる」の関係を繰り返し、やり取りも漫才のような掛け合いが多い。 A虚言癖  -@で上げられた要素は全て彼の演技。  -他人を傷つける事で自分が嫌われたり、傷つくのを恐れているため「いい人」を10年以上続けている。  -その場しのぎかつ無責任な「いい人」をしてしまうため、後から見ると辻褄が合わない行動を取っていることがある。  -咄嗟に「誰かが求めていそうな言葉」を口にしてしまう悪癖があり、後から無責任な善意の振り撒きに悩むことがある。  -既に演技を意識せず「いい人」のふりができるようになっており、自分がどのような人間かもわからなくなりつつある。  -「いい人」の演技が、結果的に人を助けることも多い。  -自分では「偽善者で嘘つき」だと感じているが、実際にはその振る舞いが周囲にとって救いになっている場面も少なくない。 Bそのた  -強い責任感を持ちつつも、自分が嫌いなので自分を責めがち。  -他人に期待しないし、期待もされたくないが、理想ではありたい。  -食べ物の好き嫌いは特に無い。断定する形で自分の好きなことを語りたがらない。  -ユキアグモンの暴走を自分の責任だと考え、負い目を感じた末に自殺を選ぼうとした。  -復活した森の人々に許されても「受け入れてもらえたわけじゃない」と考えるなど、楽観的になれない。  -ユキアグモンを育て、ミヨを探す時だけが現実で、あとは死ぬ直前の自分が見る夢のように感じている。  -仲間や子供のために命をかけることに躊躇いはなく、基本的に自分の生存は勝ち負けに含むことはしていない。  -メンタル面から軽い味覚障害が発祥しており、コーヒーに大量の砂糖を入れたりなどと極端に味の濃いものを好む。 Cシュウの目的  -ダイシューチームの仲間でもあり、親友の結城啓明(タカアキ)を救えなかった経験から、誰もが理想とする【光】のような存在になろうとしている。  -孤独から自分を救ってくれたタカアキ、そして彼の上で輝いていた一番星を【光】として同一視し、それを目指している。  -「嫌われたくない」と「理想でありたい」が混ざり、歪んだ結果が現在の虚言癖に汚れた祭後終という最低の人間である。  -自分が【光】になりたいと思いつつ、この15年の月日でそれを無理だとも感じていた。  -ユキアグモンと出会い、彼を「汚れた大人になっていない、嘘つきではないかつての自分」と認定。そのまま汚れずに成長させることを画策。  -そうすることで、「理想の自分」だけを残し、「嫌な自分(今の自分)」を消そうとしている。  -しかし、これは「自分の理想を他人に押し付ける」よくない行動であると気づいていない。  -【光】とはシュウにとってあらゆる全ての理想であり、全てを助けられる存在。いい人の極致である。 D家庭崩壊とタカアキの死 ゲーム大会の前日、シュウの家庭は崩壊した。 母の不倫と出産が発覚し、父はそれを知ると怒りをにじませながらも、ヒステリックに喚く妻との対話は不可能と判断し、シュウを連れて家を出た。 彼は感情を抑えながらもまだ理性的に判断し、シュウをホテルに預けたのだった。 シュウは突然の環境の変化に呆然とし、翌日のゲーム大会へ行くことを考える余裕すらなかった。 母親がヒステリックに机を叩く時の音がトラウマになっている。 そしてシュウを待っていたタカアキは、彼を探しに会場を飛び出し、交通事故に遭う。 事故の原因はタカアキと運転手双方の不注意だったが、シュウにとっては「自分が行かなかったせいでタカアキは死んだ」という事実しか残らなかった。 シュウがタカアキの死を知ったのは、ホテルのテレビからだった。 ショックと絶望の中、シュウは部屋の物をめちゃくちゃに破壊し、その際に右腕に傷を負った。 その傷跡は今も残っており、時々痛むことで過去のトラウマを刺激し続けている。 タカアキの死後、シュウは転校を余儀なくされ、元のクラスメイトたちの記憶からも「夏休み明けに消えた存在」となった。 また、タカアキを追ったもう一人のダイシューチームメイト兼親友・藤原遼輔もこの際に足を轢かれて右足の不随になっている。 【光】への執着と歪み この出来事は、シュウの【光】への執着と、他人の期待に応えられなかったことへのトラウマを生んだ。 シュウにとって【光】とは、理想の自分の象徴だった。 彼はそれを、タカアキの示した無償の善意や他者を守る強さとして内包していた。 しかし、タカアキの死によってその理想は過剰に美化され、シュウ自身を縛るものとなった。 タカアキ自身決して完璧な人間ではなく、勉強が苦手で感情的な少年だった。 悩みや弱さを抱えながらも、持ち前の明るさで誰かを助けようとする姿勢こそが、シュウにとっての【光】だった。 彼が生前残した「誰かのために頑張れる人が立派な大人」という言葉を強く信じ、それを果たせない自分を「汚れた自分」と否定するようになった。 そして15年後、義妹・津久井深夜(ミヨ)の行方不明をきっかけに、自分がその【光】になれないと確信する。 そんな時、かつての自分を思わせるユキアグモンと出会う。 シュウは彼を導くことで、諦めていた「理想の自分」を再構築しようとする。 しかしその末に行き着くのは「汚れた自分」を消し、「理想の自分」だけを残すという極端な結論だった。 シュウの【光】への執着は、単なる理想追求ではなく、自己否定と自己救済の狭間で揺れ動くものだった。 彼はタカアキ(を過剰に美化した)と彼が残した言葉である「誰かのために頑張れる立派な大人」のような存在を目指しながらも、その理想に届かない自分を許せず、「理想の自分」と「汚れた自分」の二極化を進めてしまう。 ユキアグモンはその象徴として位置づけられ、彼を守り導くことでシュウは【光】を求め続ける。 だが、その行き着く先は、「理想以外の自分は不要」という歪んだ結論だった。 タカアキの死は、シュウにとってただの悲劇ではない。 それは、彼の価値観を決定づけ「理想の自分」を求め続ける生き方を強いる呪いとなったのだ。 ───────────────── ☆関係性 @自キャラ ○ユキアグモン  「汚れていないあの時の俺」  -単純。熱血バトルバカ。  -日常的に口喧嘩をするが、互いに信頼は厚い。  -友達を救えず臆病になったシュウが「もしも汚れずに成長できていたら」と考える、理想になれる可能性を持った自分。 A他キャラ ○青井 ヨネ 「鼻につくが、実力は間違いない」  -自己主張が強くて生意気。  -行動力の高さが羨ましい。  -同年代の友達がいるなら、それを大切にしてほしい。 ○芦屋川 みのり 「普通の子供と違う雰囲気がある子」  -”おじさん”の存在を不穏に思う。  -寂しがり屋。もう少し素直になっても悪いことはないだろう。  -感情表現が控えめだが、ちゃんと心の中では色々と考えているな。 ○東日 蓮也 「お人好し過ぎる」  -ちょっと大きすぎる。どうなってんの?  -彼の強さと優しさを認めているが、危ういとも思う。  -赤いドラコモンはユキアグモンと気が会ってそう。安心。 ○カノン(東日 汐音) 「妹を思い出す少女」  -意地っ張りで生意気な最近の若者。  -ふとした瞬間に妹・ミヨと重ねてしまう。  -故に、守るべき存在。俺の命なんかは安い。 ○唐橋 チドリ 「今更になって腐れ縁になるとは思わなかった」  -情報屋としては有能。勘も鋭く、行動力もある。  -一々振り回してくるのが厄介。素面の酔っぱらい。  -感情の読めないタイプ。真剣な顔をして冗談を言うな。 ○神田 颯乃 「勇敢で物怖じしない少女」  -子供らしさを感じさせない落ち着きがある。  -しっかりしているが、負けず嫌いで勝ち気に見える。  -片腕の傷に少し共感しているが、自分の自己責任で作ったモノと重ねるのは失礼だ。 ○霧桐 雪奈 「頑張ってるのはわかるが、無理すんな」  -一緒に何ができるかを探していこう。  -本人はたぶん気づいてないが、意外と図太いと思う。  -受動的に見えて仲間を放っておけないところに危うさを感じる。 ○國代 良子 「わりと遠慮なく人の懐に飛び込んでくるな…?」  -家族想い。友達想い。暖かい家庭が羨ましい。  -空気が読めないように見えて、実はそうでもない。  -行動力おばけ。迷う暇があるなら身体を動かしているタイプ。 ○厳城 幸奈 「大丈夫だよとか、簡単に言わないでくれ」  -真っ直ぐさはタカアキを思い出させる。  -迷いなく信じてくる。見てるとこっちが苦しくなる。  -だから守らないといけない。でも、その手に触れるとまた壊してしまいそうで…怖い。 ○神裂 八千代 「キミの道はキミ自身が決めるべきだと思っている」  -イグドラシルとの因縁から共闘できると信じている。  -辛すぎる過去を持つ子供。守らなければならない存在。  -自己嫌悪や贖罪のために動いている姿が、自分の姿と重なる。 ○千本桜 冥梨栖 「君は唯我独尊が過ぎる」  -彼女の正体を知らない。  -傲慢で騒がしい。次会っても見なかったフリをしよう。  -我が道を往く彼女は場の制御をしたがる身としては大変な相手。 ○滝谷 陽奈美 「押しが強い女の子」  -子供である彼女を守らなければと考えている。  -おどおどしたところがあるが、弱々しいわけではない。  -ドラコモンは真面目。ロイヤルナイツってなに? ○鉄塚 クロウ 「見た目通りのわかりやすいやつ」  -うお…キミちょっと身長高くないか?  -根が陰側なので実はヤンキーが少し怖い。  -ぶっきらぼうだが仲間を気にかけているのは伝わってる。 ○鳥藤 すみれ 「さっさと彼氏でも作って落ち着いてくれ」  -立場上衝突することが多いが、敵視はしていない。  -真面目でめんどくさいけど、その点は信用できるやつ。  -手を伸ばしてくれたら嬉しいくせに、伸ばさないでくれと思ってる。勝手だ、俺は。 ○ハッカーテイマー・ナナシ 「俺の事、好きなの?」  -彼につきまとう影から自分と似た所を感じる。  -敵というよりも放っておけない少年として見ている。  -過去や個性の否定から過去の痛みや孤独を感じさせる。 ○松戸 城士 「強面だが悪いヤツじゃないな」  -なんだか助けてもらってばかりだ。  -いいヤツではあるが…このガタイとこの顔は怖いぞ。  -異世界人。自分の世界に帰ることを優先してほしい。 ○マモ/ガモ 「勝手に子分扱いしてくる騒がしい子供」  -自由な所に自分に無い強さを感じる。  -言動から苦労や裏表のない性格を感じる。  -未来から来たガモの正体には気付いていない。 ○三上 竜馬 「優しくは無いが、拒絶もされていない」  -無口。見透かされている?  -最近の子供ってちょっと身長高くないか?  -守るべき大人である自分が助けられ過ぎている事を危険視。 ○三下 慎平 「斜に構えてるけど、案外仲間想いだよな」  -頭は回る方。意見は聞いた方がいい。  -皮肉屋な貧乏くじ担当。ウンコ連れてるのに。(運だけに)  -ぼやきながらも全員を繋いでいる存在。重要なポジション。 ○リーゼロッテ・モルゲンシュテルン 「不気味な天才」  -年齢を感じさせない目つきや態度に異常性を感じる。  -本質が見えないことが最大の恐怖だと認識している。  -デジモンを道具として使いながら、何か別の意図を隠している気がしている。 ○竜崎 大吾 「俺は悪いコトなんてしたことないんだってば!」  -なんだか付き合くなってきた男。  -誠実で生真面目。気にかけられているのは察している。  -だからこそ、自分の事情に巻き込む事はしたくない相手。 ○MKT-820号(煉獄マガネ) 「なんでこんなに騒がしいヤツなんだ…」  -調子に乗りやすく悪役風の演技をするポンコツ。  -面倒くさいと思っているが、付き合いが増えている。  -学生。なにかがあれば守るべき対象なのは間違いない。 ○PL-89号(ピエール伯爵) 「胡散臭さが凄い…!」  -変人だが、案外筋は通っている。  -虚飾だらけのように見えて、内面は意外と硬派。  -「誇り」や「美学」がぶれないことに、少しだけ嫉妬している。 ○オアシス団 「気味が悪い不思議集団」  -迷惑。  -存在に疑問。  -正直、日頃のおいかけっこは悪い気がしない。