明確に幸太郎が自分に弱くなったな、と雫は思う。物理的強さではない、そちらは冒険の果てにむしろ強くなっている、危険の中で研ぎ澄まされた体は同年代の中でもひときわ目立つ。単純な筋力量なら幸太郎に勝るクラスメイトも存在するが、もっと別の、男であるとかオスであるとか根本的なオスとしての逞しさは1番だ。だが、そんな男であっても雫が告げる提案に強く否定して拒むようになるど一切思わせない、甘えればきっと包んでくれると確信を持たせる。  今自分はこの男の1番やわらかい部分を占めている。心に居座っている。それを理解し、わかるたびに下腹部が疼いた、明確に子宮が熱を持つ。子をなすという機能が未成熟であっても女としての機能はすでに少女のものではない。あるいは移り変わる過渡期にあった。  本能が雫を突き動かす。 〇  村の端を流れる川は浅く、清流だった。今でこそ幸太郎と雫くらいしかいないが、昔はよく子供たちが涼みに来ていたのだという。本来ならば大人と来なければいけない場所だが、馬鹿正直に守るようなことはないし、大人たちもわかったうえで見逃している節はある。  幸太郎は靴と靴下を脱いで裸足になる。大きめの石は水で削られたものだからか痛覚が刺激されることはない。凸凹とした感触を足裏で感じながら転ばないように歩き、水の中へ足を入れる。夏とは思えない冷たさが、清涼感を感じさせた。 「つめてっ……」  思わずといったように声、先ほどまで干からびるんじゃないかと思うほどの暑さが遠のいていくように思える。 「幸太郎!」  雫の言葉が聞こえる。声の方へ顔を向けた。  水が飛んでくる。 「わぷっ!?」 「あははっ!引っかかったっ!」  手を叩いて笑う雫の姿を見て怒ろうとし、 「いきなりびっくりするでしょ」 「いーじゃんっ!昔から川で遊ぶときはこうだったんだしー!」  弱弱しくそんな声が出る。危ないと言わなければならないはずなのに、まぶしい笑みを浮かべる姿に語気が萎んでいく。まあいいかな、と許す思いが優先される。  しかし男としてされっぱなしなのは癪に思えた。服を濡らしてしまうかもしれないが、これはしょうがないと言い訳して、川の水を両手で掬い、思い切り雫にぶちまけた。 「そりゃっ!」  清水が放射状に飛び、そして放物線を描きながら飛ぶ。足を取る水中だからか、運動神経の良い雫でもよけることが出来ずにそのまま水をひっかぶった。  まずい、と思ったのはそんなことをしてからだ。汗で貼りついたままの服に追い打ちをかけるように川の水をかけたから、もう濡れてない場所がないというほどになっている。そうなれば当然貼りつく面積も広くなり、同時にそれは透ける面積も大きいという意味になり、上半身はもはや裸にも近い恰好へと変わっていた。  目をそらそうとして、それが悪手であることに気づいた。行ってしまえば明確にエロいめで見てるということがバレてしまう。取り繕ってでも気持ち悪いと思われないようにしてきたはずが、なんの意味もなさなくなってしまう。  冷静にならなければならない、無理だった。  好きな女の子の肌を見て、それも煽情的な姿を前にして感情を抑えるような態度になれる年齢ではない。  見る、見てしまう、視線が離せない、大好きな女の子の肉体はようやく男になり始めたばかりの少年の理性を加速度的に砕いていく。肌を伝う水滴、木陰の合間から入る日差しが輝いている。心臓が破裂しそうなほど血流が回っている。明らかに今雫を女に見てしまっている。混乱、理性と本能が衝突して自分の考えがまとまらない。雫はこんなに艶やかな少女だったろうか。 「どーしたー?」  思考の沼に入り込んでいるうちに雫が目の前にいた、上目遣いで見てきている。張り付いていた服が重さにつられて胸元が大きく開いた、何も考えていないのか中が丸見えになる。 「っ」  息をのんだ、胸が大きくなってきているのは知っていた、しかしそれを意識するようにしたことはない。本当は見たいと思っていたけれど、実際に見るだけの勇気がなかった。そこに意識の外から性を、女を意識させる事実が来る。膨らんだ胸に、桃入りの乳首が見える。胸元は服に包まれて日焼けが少ないから、肌の白さが余計にその血色のいい乳首を印象的に見せた。  脳髄が揺れる、一気に性欲が噴き出てくる。どこかに抑え込んできたものが暴れだす。 「雫っ!」  思わずか、あるいは意識してか、雫の両肩を掴む。逃がさないとばかりに力を込めて。  顔を合わせる。雫は見たこともないほどに蠱惑的な表情を浮かべていた。 「痛いよ」  今まで聞いたこともないほどに甘い声を聞いた。あ、と、手を離す。男子の力を込めていれば痛いのは当然だ、狼狽えながらも小さくごめん、と声を出した。 「いいよー、怒ってないしさー」  あっけらかんとした言葉、だが目は笑いながら笑っていない、蛇の瞳を思い浮かばせる。背筋を痺れさせ動けなくさせる魔性瞳。だが、それは確かに見知った少女の物。 「それよりもそろそろ寒くなってきちゃったから、上がろ」  促されて共に川から上がる。どこか現実感を伴わないまま。川べりに戻り、一息、しかしすぐにくる。 「ねえ、こーたろー……」  少女は、雫は今だに離れぬまま絡みつく。甘えているとも、喰らっているとも取れる。両腕を絡ませてきながら、淫靡な笑みを浮かべて言う。 「脱がせて……オレの裸なんて何度も見てきたでしょ?」 〇  デジタルワールドを冒険する中で一番の収穫は自分自身の心を自覚したことだと雫は思っている。それはこの田舎のコミュニティの中ではありえなかった、デジタルワールドには自分や幸太郎と同じ、迷い込んできた人間が多々居た。年齢問わずに。そうなれば同じ性別同士で仲を深めることがある、旅で少し同道した女子に己の内心を吐露したことがある。  幸太郎を見ていると疼くという旨、喰いつきは様々だったが同じ女子は興味を示さないということはなかった、何かしらの反応があり、親身に話を聞いてくれる者や、ただ野次馬になっているものや、具体案を出してくれるものまで様々いたが、ただその少女あるいは女性たちの話を統合すればまごうことなき恋心と言うものを抱いていると理解できた。  理解すれば後は膨らんでいく、もっと、もっと触れたい、触れられたいという欲求を抑えられずにいる。  田辺雫は女子だ、女子はよっぽどのことがなければ男子に比べ性的な知識の習熟が早い。そうでないと己の体で起きるであろうことを受け止められないかもしれないからだ、例えば生理であり、例えば妊娠などと、男性に比べ不便にも思える様なものが多くそれを知るためにはどうしても知識量が増える。  雫はセックスがしたい。  幸太郎は驚くだろうか、無邪気に手を引いていた自分は、まったく無邪気などではなく愛情と同じように劣情を抱いていると。  男子の性欲に比べ女子の性欲はやや肯定されやすい、しかしどこまで言っても性欲は性欲だ。肉の疼きに他ならない。  川べりの静かななか、音、喉を鳴らす音は幸太郎の喉がなったからだ、可愛さを覚える。頼りになる、それこそ必要であれば大人にだって一歩も引かない少年が自分にたじろぐ姿になんと名前を付ければいいかわからない。  手が伸び切らないでいる。当然だ、目の前の少年は明らかに自分を意識している、本当は裸を見たいのに緊張し手が伸びないでいる。  導くように手を伸ばす。脱がし方は知っているはずだ、別に複雑な構造ではない、単にトップスとボトムス、サイズもおかしいものではない、むしろ脱がせやすいくらいだろう。だから、服を掴ませてやる。濡れた布がが肌にこすれながらゆっくりと脱げていく。 「」  いたずら心が沸く。服が脱げる瞬間に、わざと濡れた部分を胸にひっかけて胸を揺らした、まだ子供の胸だが育っている、もう男女の差は如実に表れている、胸などと味気ない呼称では呼べない、育ちかけのおっぱいだ。  揺れる瞬間を刻み付けるように幸太郎の目は血眼になるのを見届けた、本当に可愛いんだ、だってまだこの先があるんだから。 「ねえ、下も脱がせてよ」  ぇ、と、戸惑う声が空気の抜ける様な音と共に吐き出される。幸太郎にとっては上を脱がせるだけでも一仕事だろう、だが許さない。許してなどあげない。 「で、でも」 「昔一緒にお風呂入ったことあるじゃん、変わらないよ」  視線はそらさない。信頼だった、絶対に幸太郎が目を離すことはないという雫が持つ絶対の自信は、たとえそれが淫靡なことであれ変わらない。必ず相対し、そして向かってくれるという思いがそこにはある。  震えながら手が伸びてきた、覚悟を決めたのか、半ズボンの淵に指をかける、脱がしやすいようにボタンを外す、ファスナーは力を籠めると同時に左右に開いた。重力に従い、落ちる。 「パンツも」  促す。最後の線すら超えるように、願う。  キミと言う男は、絶対に私のことを逃がさないでしょう、と。  だから、オレも君を、逃がさない。  女の1番大事なところを覆う薄布は、男の手で降ろされた。一糸まとわぬ少女の、しかし女の裸がそこに現れた。未成熟と成熟の間、少女と女の境、育つ途中の今丁度生命にあふれた肉体を少年に見せつけた。  柔らかに弧を描く両乳には主張するよう乳首がピンと立ち上がり、その下、細いウエストのさらに下には股があり、同時に男性とはまったく違う臓器があった。  おまんこだ、女性器、ちんこ、男性器と対をなす器官、男をどうしようもなく興奮させるそれを思う存分に幸太郎へ見せる。 「濡れてるの、わかる?」  小さく告げる。それが水で濡れているということではないと、言う意味ではない。おまんこには性的な興奮と一緒に男性器を受け入れるために分泌液を流す、下世話な言い方をするならマン汁が膣内を満たす。それが一定量を越えれば当然だが外に垂れ流れていく。  雫のおまんこからは既にあふれる程の液が垂れていた、粘性で触れれば指にまとわりつくであろう液体が1滴また1滴とこぼれては川辺の石を濡らす。 「見て」  教えるように腰を少し前に出した、少々間抜けな体勢、しかし男の情欲を煽るのには覿面。食い入るような幸太郎の視線が雫のおまんこに注がれる。荒い吐息、充血した目、今何を想像しているかわかる、幸太郎が自分の膨れ上がったちんぽをまだ何も受け入れたことのない自分のおまんこに押し入り、本能のままに暴れているということを。  ぴちゃ、と音が鳴る。促す前に幸太郎の指が伸びていた、割れ目に沿わせマン汁をぬぐうような動きだ、それが汚れたものを拭き取るための親切心などから来るものではないことを雫は理解できる。  最初おっかなびっくりだった指の動きはほんの少しずつ馴れを帯びる、ピッタリと閉じた柔肉をこじ開けて、男を受け入れるための穴の淵を撫でさせた。 「んっ……ぃっ♡」  声が出る。自分でも驚くほどにイヤらしい声だ。普段出す快活なそれとは全然違う。ただただ目の前の相手を興奮させて、貪らせてやろうという意志だけが込められた淫靡な声。  雫が思う以上の効果を発揮していた、抑えが効かないとばかりに緩慢な動きは激しさを増す。 「雫っ!!」  声、共におまんこを振れていない方の手が雫のおっぱいを包んだ、柔らかくゆがむ。男の情欲を受け入れて卑猥に動いた。 「っ……あぁ、俺、俺っ!!」 「いいよ……オレに全部ぶつけてよ♡」  遮るものなど何一つないのだから。  表すように顔を近づける。小さな音と共に唇が触れる。キス、本来ならこちらのほうが先であろう手順はただただ欲情を煽る。最初にするであろう初々しいキスなどそこには存在しなかった、誰に教えられたわけでもなく互いに舌を絡め互いの口の中を舐る。口いっぱいの唾液を興奮と共に交換すれば口の端からは吐息と共に収まらない唾液も漏れていく。びちゃびちゃと言う音は互いの思考を消し飛ばすには十分だった。  思う存分キスをし、十分に体を貪らせてどれくらいの時間が経ったかわからない。興味もない。だが、幸太郎が離れていく、それが終わりでないことはどちらにだってわかっていた。  幸太郎も思い出したかのように脱ぐ、雫が脱がせてやろうかと思ったがそんな暇などない、焦りすら感じるように自らの衣服を脱ぎ捨てる。  互いに全裸の男女がいた。少年少女ではない、ただ背が低い男女が、熱のままに立っていた。 「こうたろー凄いちんぽおっきくしてるね」  愛欲の笑みを浮かべて指摘する。わざとらしく。はちきれんばかりのブツは今自分の胎の中に納まるのだからより興奮させてあげると言うのは雫なりのサービス精神だった。  だがそれが伝わっているかはわからない、獣のようにふーっ、ふーっ、っと息をするだけの獣がそこに立っている。 「ねえ」  雫が口を開いた、問う。 「オレのことが欲しい?」 「欲しい」 「オレのこと滅茶苦茶にしたい?」 「したい」 「今日だけじゃなくて、またオレのこと女って求めてくれる?」 「求める!」  そうか、それなら、 「ならさ」  告げる、 「言ってよ」  目の前の男から本当に欲しい言葉を引き出すために、 「オレのこと、好きって、愛してるって」  ただ心の内を、 「言って」  開く。  爆発的だった。 「雫っ!!!!」  男の声、鼓膜が破れそうな、ここが外であるかを忘れたような雄たけび。 「好きっ!好きだ雫っ!!!!」  心が満たされる感覚を今確かに味わった。雫は少女だ、こんな感覚は本当はあと10年か20年か後に感じることだろう、だがそんな大人が、大人ですら感じえない感情をしっかりと得てしまう。 「俺はっ、雫が欲しいっ!なってっ!お、大人になったら俺と結婚してつ!お嫁さんになってよっ!!!」  少女が、雌になる。 〇  ぢゅぷっ!ぢゅるっ……ぢゅるるうぅううううっ♡ 「はぁはぁ……♡随分とっ…………なんだっけ?じょーねつてき?ってやつだな♡将来のお嫁さんがそんなにいいかー?」  ぢゅっ……ぢゅぅっ……ぢゅるぅっ♡ 「んっ……んっ……おっぱいもおまんこも寂しいからそっちも触ってっ♡」  むにゅぅっ……ぐにっ……ぐにゅぅ~~~っ♡  にちゃっ……にちゃにちゃっ♡にちゃぁ……♡ 「っ……はぁーっ……はーっ……♡ご、50メートル走だってこんなにっ、い、いき切らさないのにっ……お、オレすごいいことっ、ぃっ♡」  ぬちゅぅっ……♡びちゃっ、びちゃっ♡ぬちゅっ……♡びくんっ♡ 「そ、それっ……凄いっ、なっ……え、えへ……♡お腹のおくぅっ……む、むずむずするっ♡な、なんだろ熱い?って言うのかな……ぁ……ば、馬鹿ぁ……ち、ちんぽお腹にくっつけるなぁ……♡も、もっとドキドキしちゃうだろ……な、なんかナカがぴくぴくしちゃってるんだ♡」  にちゃっ……ねちゃっ……♡ 「あ、み、見せなくていいよぅっ♡じ、自分で濡れてるってわかるってぇ……♡うぅ……♡幸太郎、お、お前結構いじめっ子だっ……♡」  すりゅっ……♡くちゅっ♡ 「ぇ……♡ぁ……♡な、なにしてっ……♡ち、ちんぽの先っぽでっ……♡ま、まんこくすぐってる……?♡あ、え、何コレっ……♡へ、変なっ、感じぃっ……♡」  すりゅっ……♡くちゅっ……♡ 「っ……♡ぃっ……♡あ゛っ……♡うぅっ……意地悪っ……♡意地悪ぅっ♡オレがこうなってるの見てぇ……た、楽しんでるんだろぉっ♡ズルいっ、そうやってっ♡んっ……かっ、ぅっ……ふぅっ……♡」  びくっ……♡びくんっ♡ 「ぅ……ぁ……♡なんか今、体凄い跳ねた……♡な、なんか……♡び、ビクーってっ……こ、このままだと変にっ……なっちゃうかもっ……♡だ、だからさ……♡」  ぐぱぁっ♡ 「幸太郎……♡し、しよ……エッチっ♡……せ、セックス……?だよね、オレのおまんこの穴……ひ、開いてるから、わかるよね?」  くちゅ♡ 「ち、ちんぽで答えなくていいからっ♡…んっ……え、えへへ///い、今っ、大人みたいだねオレたち♡お、大人ごっこだっ……!セックスごっこ♡しよ……え、えっと……ナカ……入れて、でいいのかな?」  ずりゅっ……ぎゅ…… 「んっ……♡」  ぶちっ……ぐちゅぅ~~~~~~~!!!♡ 「はっ、ぅっ……!!!???あ、え、何、これっぇ、め、目ぇチカチカするっ……そ、それにぃ……あ、頭っ、変だよぅっ……!で、デジタルワールドで、お、おねーさん最初のエッチは痛いって言ってたのに、ぜ、全然痛くないのっ……♡お、おかしくなっちゃった?」  ぎゅぅ~~~っ……♡ 「へ……♡へへ……♡わからないよね、幸太郎男だもんっ♡……じゃ、じゃあさ、う、動いて……♡う、動くんだよね、そっちが?♡」  ばちゅんっ!!♡ 「お゛っ!?……!ぉ゛っ……♡ぉ゛っ~~~~~!?!!?」  ぱんっ!ぱんぱんぱんっ!っぱぁんっ!!!♡ 「んっ、ぃ゛っ!?こ、こーたろ、ちょ、ちょっとすと、こーちゃっ!?んぃぃぃっ!!?!♡」  ばちゅっ!ばちゅっ!!!ぱんっ!ぱんぱんっ!ぐちゅぅっ!!!ぬっちゅぬっちゅぅ!! 「ぉ゛っ♡…ぁ゛ぉ゛っ♡……な、何、ナニこれぇっ!?こ、声っ、さ、さっきよりぃっ、へ、変っ、て、か、目こわい、こーちゃんっ!ちょ、ぉ♡」  ずりゅぅっ!ずりゅんっ!「ぐちゅぐちゅぅっ!ぱんぱんぱんっ!!!! 「あ、ぃっ!ぉっっ、ぉ♡な、にゃにっ、これっ!!!♡お、おまんこぉっ、わ、わかんにゃっ゛っ!?」  ぎゅぅっ……!きゅ、きゅぅ~~~~!!!♡ 「あ、ご、ごめっ……!なんかっ、おまんこちから入ってっぇ……あ、あれ……な、なんか悪くなさそう?……な、ならっ!」  きゅぅっ……きゅぅ!!! 「こ、こんな感じっ……だったかな?はぁはぁ……♡少しっ……や、やり返しちゃったぁっ♡」  ぱんぱんっ!!ぱんぱんぱんっ!!!!どちゅっ!ぱんぱんっ!! 「ぁ、ぃっ!や、やり返すの速いっ!はぁはぁ……♡こーちゃん、お、思ってる以上に負けず嫌いなんだね……♡……いいよぉ、オレなんかにぃっ……ま、負けないよねっ?」  ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ! 「んっ、ひぅっ♡あぅっ……ぁ~~~っ……ぇ、ぇ、すごぃ、き、きもちーねぇ……♡お、大人ってっ……こんなこといっつもしてるのかな……じゃあ、毎日やればオレたちも大人なのかな?♡」  ぱんっ!ぱんっ!!! 「わ、わかんないよねぇっ…♡で、でも、さっきお嫁さんになってって言ってくれたから……ね、お嫁さんなら旦那さんこといっぱい愛してあげないとだもんねっ!え、えへへ……♡お嫁さんぅっ……♡」  ばちゅっ……ばちゅっ!!! 「んっ……♡あ……すっかり、夢中になっちゃって……オレそんなにぃっ……いいんだなぁ……♡」  ずりゅっ……ぐちゅぅっ!ぱんぱんっ!!!♡ 「オレも……こーたろぉ……♡凄くぅ、いいからねっ……♡だ、だからかなぁ……もぉ……お、お腹のおくぅっ……すごいふわふわしてっ……んっ……♡あぁ……ぇ、同じぃ、なの?」  ぱちゅっ!ぱんぱんっ!!!♡ 「はぁ……♡はぁはぁ……♡ならぁ……い、一緒に、なんかもっとくらくらしよっ……んあぁっ……ぇ、あぁ」 ずりゅっ!ごちゅっ……ごりゅぅっ!!!♡ 「あっ、ぃっ……わがんなぃっ!これっ……わかんなぃっ!!!♡れ、れもぉ……な、なんかっ、クルっ!!何、なにっ!あぅっ!あぁ~~~~~~~っ!!!」  びくんっ!びくびくっ!びゅくぅっ!!!!!♡ 「はぁ……♡はぁ……ぁ……ぇ、こーちゃんぅ……なんかちんぽから……出してる?」  ずりゅっ……ぬちょ……♡ 「白い?おしっこじゃない感じだね……」  ぺろっ♡ 「ぅぇ……にがぁ……こんなのオレの中に出しちゃったんだ……へんなのーでも」  ぎゅぅっ……♡ 「幸太郎……とーっても気持ちよかったよ……♡」 〇 「……凄かった」 「凄かったねー」  雫と幸太郎はそろって裸のまま川べりに寝そべった、服を着なければならないのに、そう言う気力もない、気を抜けば眠くなりそうなくらい疲労がたまっている。 「こーちゃん」 「こ、こうたろーなのかこーちゃんなのか…ま、いいや…何?」 「キスー」 「わかった」  重ねる程度のキスだが、今はそれが気持ちよい。 「んっ……えへぇ…これで夫婦かなぁ?」 「どうだろ?…あ、でも…学校言ったらからかわれちゃうかもな」  苦笑いが耳に届く。 「気にするの?」  本当に変なことを言っているように思えた、さっきお嫁さんになってと言ったのだからもう将来は夫婦みたいなものなのにからかわれることに今更照れているのだろうか。 「気にしないなー」  一瞬の思考の後で、そんな言葉が来た。やっぱりそうだろうなぁ、と雫は思う。そうだ、と声が来た。 「雫のお父さんとお母さんに、雫のこと、将来お嫁さんにくださいって言いに行かないとなぁ」  終わったとだというのに、偉く真面目なことを考えている。そう言うのも幸太郎のいいところだな、と思いながら目をこする。 「きっと喜んでくれると思うなー、2人とも幸太郎のこと気に入ってるし」  事実だ、家族ぐるみの付き合いだし驚かれはしても嫌がられたりはしないだろう。 「そっか、じゃあ今日帰ったら言おう」 「んー……」  嬉しい気持ちがあるのに、もう言葉が出ない。自分が動いたわけでもないにに体がひどく消耗している、瞼が落ちる。  今はただただ眠い。  こんなところで寝るのはよくないんだろうけれど、まあいいか、とそのまま意識を落としていく。  そばには光太郎がいる。 ―後・終―