TURN1 LP4000/LP4000 HAND 5/5 「私の先行!」 「≪トリックスター・ライトステージ≫!この効果で「トリックスター」モンスターを手札に加える!」 怒り、憎しみ、そして目の前の敵を打ち倒そうという闘気。 ディアーナを取り巻く気は、一層激しく、燃え盛る。 「≪トリックスター・キャンディナ≫を召喚!その効果で≪トリックスター・マンジュシカ≫手札に加える!そのままマンジュシカの効果!キャンディナを手札に戻し自身を特殊召喚!」 「さらにカードを二枚伏せ、ターンエンド!」 しかし、彼女…彼の決闘者としての意思は、それとは裏腹に落ち着いていた。 (やろうと思えばさらに展開は出来る…。けれど今はこれで十分!) 『様子を見るか、いい判断だ。勢い付けば、逆にやられるからな』 「うるさい!」 横から口を挟んでくるランタンに素っ気なく返しながら、対面する相手の表情を見つめる。 TURN2 LP4000/LP4000 HAND 3/6 「では、俺のターンだ。ドロー!」 対してデラーシュは、デュエル開始から表情一つ変えずに札を取る。 「この瞬間!マンジュシカの効果で貴様に200のダメージ!」 決闘は痛みを伴う物。この世界においてそれは常識である。 しかし、デラーシュが感じたその痛みは普段のソレ以上、ただの200ダメージとは思えない程の激痛。 「!?この衝撃は…」 「さらにライトステージの効果で200の追加ダメージ!」 再び激痛が走る。今、相手にしている者の素性。それを考え、即座に結論を出す。 「くっ…そういう事か。ブエファインドお得意の小細工だな?鬱陶しい…」 少し顔を歪めるが、その程度。すぐに冷静になり、相手を見る。 (さて、バーンデッキか。そして伏せは二枚。ならば…) 「俺はモンスターをセット。さらにカードを三枚伏せてターンエンドだ」 TURN3 LP4000/LP3600 HAND 4/2 (カードを伏せて終わり…?) 「貴方、私を舐めてるの?」 対するディアーナは、それに対し苛立ちを隠せぬまま言葉に出す。 『ああ、お前は今舐められてるな。ヒヨッコ相手に本気を出すような奴でもねぇしな』 リヒトにも煽られ、怒りは更に燃え上る。 「ふざけやがって…!私のターン!ドロー!」 それでも頭の中だけは冷静に盤面を見る。モンスターゾーンに一枚、魔法・罠ゾーンに三枚、四枚の伏せカード。相手はこちらに何も情報を渡す事なく、ターンを返して来た。 (何のデッキかは兎も角、あの伏せカード達は厄介…) 少なくとも、あの何枚かはこちらの手を封じるカード。目の前を遮る壁に対し、ディアーナの心は単純だった。 「ならば全部乗り越えて叩くだけ!」 「ライトステージの効果!伏せられた魔法・罠カードを対象に発動できる!このターンのエンドフェイズ時までそのカードは発動できなくなり、そのエンドフェイズにカードを発動しなければそのカードは墓地に送られる!」 「私が選ぶのは一番右のカード!さあ、どうする!?」 「…好きにしろ。俺は何もしない」 デラーシュの余裕綽々なその反応に、イラつきが抑えられなくなる。 「ちっ…!更に私は手札のキャンディナを召喚!≪トリックスター・アクアエンジェル≫を手札に加え、その効果を発動!」 「フィールドにトリックスターモンスターが居る時、特殊召喚出来る!」 「来い!私を取り戻すサーキット!召喚条件はトリックスターモンスター二体!私はマンジュシカとアクアエンジェルをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!」 「高潔なる天使よ、私に力を!」 「リンク召喚!≪トリックスター・ノーブルエンジェル≫!」 〈光 LINK-2 ATK2000〉 「ノーブルエンジェルの効果でデッキから「青い涙」カードを手札に加える!そしてアクアエンジェルの効果!お前の伏せカードと手札を見せてもらう!」 (さあ、何を考えてるか見せてもらう、と…?) 途端に、盤面が白い霧に包まれる。いや、己の頭に霧が掛った、という方が正しいのか。 「!?なに…?」 「永続罠≪脳霧(ブレインフォグ)≫。お互いに裏側のカードを確認する事は出来ない」 「俺の手の内を読むつもりだったようだが、残念だったな」 目論見が外れ、正体不明の伏せカードを相手にしなければならなくなった。 「くっ…!けれどキャンディナの効果!お前に200のダメージ!ライトステージで追加の200ダメージ!」 「ちっ、一々と…」 「そして効果ダメージが発生した場合、ノーブルエンジェルの効果で表側表示のカードを破壊できる!≪脳霧≫を破壊!」 それでも着実に、バーンと破壊で差を付けていく。 「そしてバトル!ノーブルエンジェルでセットモンスターに攻撃!」 「ふん…」 「そしてキャンディナで…いない!?」 攻撃宣言をしようとしたモンスターが消える。 突然の事に混乱し、動揺する。 「お前が破壊したカード、≪シャドール・リザード≫。リバースモンスターだ」 「その効果によりキャンディナを破壊した」 『詰めが甘かったな、ディアーナ』 「うるさい…!」 攻撃が防がれた事はどうでもいい。むしろエースである、ノーブルエンジェルを破壊されなかっただけでも御の字だろう。 だがペースを崩されたのは事実。デュエルとは少しでも心で負ければ、そのまま敗北に繋がる綱渡りの戦い。 心の平静を取り戻しつつ、相手のデッキを再確認する。 (リバースデッキ!伏せカードを見られたくなかったのはこの為か…!) 「カードを1枚セットして、ターンエンド!」 「ライトステージの効果で封じられた、その伏せカードを発動するか墓地に送るか選んでもらう!」 デラーシュは少し悩んだのち── 「…発動しない。このカードはそのまま墓地に送る」 TURN4 LP4000/LP3200 HAND 3/3 「俺のターン、ドロー」 デラーシュはドローカードを確認すると、殆ど変わらなかった表情が変わる。 「魔法カード、≪左腕の代償≫。このカード以外の自身の手札が2枚以上の場合、その手札を全て除外して発動できる」 『来たか。気を付けろ』 リヒトは、そういって警告灯のように点滅を繰り返す。 「デッキから魔法カード1枚を自由に手札に加える。代わりにこのターン俺はカードを魔法・罠セットすることはできない」 「この効果で手札に加えるのは≪隣の芝刈り≫!このカードは俺のデッキのカードをお前のデッキの枚数と同じになる様に墓地に送る」 「俺のデッキの枚数は52枚。今のお前のデッキは32枚。つまり20枚のカードを墓地に送る事が出来る!」 『最初は盤面を整え、次のターンに強力な一枚のカードで押し通す。普段からデラーシュが得意とする戦術の一つだ』 『どうする?あのカードを通せばお前は間違いなく負けるだろうな』 20枚。これだけ墓地を肥やすと考えれば、あのデッキが墓地利用デッキでもある事は明白。 リヒトの言う通り、これから墓地に送られるであろう20枚が稼ぎ出すアドバンテージは、間違いなく奴を勝利へと導く。それを阻止すべく、ディアーナは即座に行動に出る。 「罠カード!≪トリックスター・リンカーネイション≫!お前の手札を全て除外する!」 「さあ!そのカードを捨ててもらおう!」 『ほう、上手く避けたな』 「そしてその数だけドローしなさい!」 必殺の一撃を避けられたデラーシュ。 「なるほど…一枚ドローする」 だが表情は全くと言っていいほど、陰りは見えない。 「戦術は結構、しかし運は向いていない様だな」 それどころか、余裕綽綽なまま引いたカードを杖に叩きつけた。 「手札から魔法カード≪影依融合≫を発動!」 「融合カード…?フィールドにモンスターは居なければ、お前に手札はない!そこからどうするつもりだ!」 「確かに、フィールドにモンスターは居ない、手札もない。そして墓地にもお前が先程破壊したリザードのみ。だが、デッキには幾らでも居る」 「なっ…!」 「このカードはお前のフィールドに、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが居る時、デッキのモンスターを融合素材に出来る!」 「デッキの≪シャドール・ドラゴン≫と≪影依の巫女 エリアル≫を素材に融合召喚!」 「巨人の魂よ、悪しき悪魔の氷炎に包まれ、この大地にその身を写し出せ!」 「来い、≪エルシャドール・アノマリリス≫!」 〈水 融合 ☆7 ATK2700〉 (いきなり攻撃力2700のモンスター…!けれどそれだけなら…) ディアーナはこの状況に対処できる自信があった。 たかが融合モンスターが一体出て来ただけ。この程度ならば幾らでも対処ができる。 そう考えていたが。 『出て来ただけじゃ終わらねぇ、構えろ』 リヒトの言葉に、それだけでは終わらないという恐怖を感じた。 「素材となったドラゴンとエリアルの効果!その鬱陶しいフィールド魔法を破壊し、墓地の三体のトリックスターを除外する!」 デラーシュは杖を振りかざし、影の糸がディアーナの墓地目掛けて飛び出す! 「くっ…!けれど墓地のリンカーネイションの効果で…発動できない!?」 ディアーナは効果を発動しようとするが、デュエルディスクは反応しない。 そして、フィールドは黒い氷に覆われ始めていた。 「アノマリリスの効果だ。お互いに魔法・罠カードの効果でモンスターを手札・墓地から特殊召喚出来ない!」 「タダで除外される位なら…!罠カード≪トリックスター・ディフュージョン≫!墓地のトリックスターモンスターを素材に融合召喚する!」 「美しき紫の花よ!その内に隠された毒牙を響き渡らせろ!融合召喚!」 「来い!≪トリックスターバンド・ドラマチス≫!」 〈光 融合 ☆6 ATK2000〉 「ドラマチスの効果でフィールド・墓地に存在しないトリックスターカード、≪トリックスター・キャロベイン≫を手札に加える!」 「さらにドラマチスとリンクしているノーブルエンジェルの攻撃力は1000上がる!」 (今加えたキャロベインの効果で、あのモンスターの攻撃は返り討ちに出来る…!) 『まだ終わらねぇぞ、気を引き締めろ』 リヒトの言う通り、全く気の抜けないデュエル。こちらの手を全て見透かされている。そんな気分だ。 「ならば墓地の永続罠カード≪影依の法則(シャドールール)≫を発動する」 (あのカードは、ライトステージで墓地に送られたカード…!) 永続罠ならば、ライトステージの効果に対して発動すればいい。それをしなかったという事は敢えて送ったという事。 「で?それは一体どういう効果?」 『…少なくとも"今この瞬間だけ"は何もない効果だ』 「それ以上は秘密で頼むぜ。バトル!アノマリリスでドラマチスを攻撃!」 やはりそう来たか。ディアーナはニヤリと笑う。 「手札のキャロベインの効果!フィールドのトリックスターモンスターが戦闘を行う時、このカードを墓地へ送り、ターン終了時までそのモンスターの攻撃力をその元々の攻撃力分アップする!」 「よってドラマチスの攻撃力は4000!2700のアノマリリスは返り討ちだ!」 (これで1300の大ダメージ…!) 「甘い!フィールドのシャドールモンスターを対象に、速攻魔法≪魂影の悼光帰(シャドール・ラメクション)≫を発動!デッキからそのレベル以下のシャドールモンスターを墓地へ送り、更に手札・フィールドのシャドールカードを墓地へ送る!」 「それで戦闘を避けるつもりか!」 サクリファイスエスケープ。 『いいや、違う!アイツは≪影依の法則≫を発動している!』 「そう!影依の法則の効果で俺はこのターン手札からシャドールカードを墓地へ送る代わりに、デッキから墓地へ送る事が出来る!」 「俺はデッキの≪シャドール・ビースト≫を墓地へ送り、更に続いてデッキの≪影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)≫を墓地へ!」 「そして!この効果の対象となったモンスターは、この効果で墓地へ送ったモンスターの攻撃力分上昇する!」 「シャドールビーストの攻撃力は2200!アノマリリスの攻撃力は4900となる!」 「クソ…!罠カード≪トリックスター・フィーリング≫!トリックスターモンスターが戦闘を行う場合、この戦闘でモンスターは破壊されず、発生した戦闘ダメージと同じだけ、戦闘でダメージを受けなかったプレイヤーは効果ダメージを受ける!」 増幅したダメージが、お互いを貫ぬく。そして、デラーシュの顔が初めて歪んだ。 「ぐっ…!」 「うぅ…!そしてこの戦闘で発生した効果ダメージの値だけ、自分フィールドのトリックスターモンスターの攻撃力は上昇する!」 「クソッ…墓地へ送られたビーストの効果!カードを一枚ドローする」 「…チッ、ターンエンドだ」 TURN5 LP3100/LP2300 HAND 4/0 「私のターン!ドロー!」 (4900のモンスターか…その程度なら!) 「私の本気を見せてやる!魔法カード≪トリックスター・フェス≫!トリックスタートークン二体を特殊召喚!」 「そして現れろ!私を取り戻す為のサーキット!」 「アローヘッド確認!召喚条件はトリックスターモンスターを含むモンスター3体以上!ノーブルエンジェルとトリックスタートークン二体をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!」 「我らブエファインドの軍門に下るがいい!リンク召喚!≪エンズエージェント・トリックスター≫!」 〈光 LINK-4 ATK3000〉 ミリタリーロリータファッションに身を包んだモンスターが現れる。その姿に、いや存在に、デラーシュとリヒトは驚愕する。 「こいつは…!」 『ブエファインドが開発していた例の"エンズ"カードか!』 「これこそが私が私を取り戻す力だ!ドラマチスとリンクしている為、エンズエージェントの攻撃力は1000上昇する!」 「エンズエージェントの効果!相手フィールドのモンスターの攻撃力を元々の数値にする!」 「そして!この効果で変動した値だけお前に効果ダメージを与える!」 「2200のダメージを食らえ!」 「ぐっ…がぁ…!」 増幅された痛みに、デラーシュは苦しみ、悶える。 『残りLP100…!』 「そしてドラマチスの効果!効果ダメージが発生した時、フィールドのモンスター一体の攻撃力を0にする!」 「これでアノマリリスの攻撃力は0だ…!バトル!」 ディアーナは、目の前の敵を打ちのめす為に、全力を振り絞る。 「エンズエージェント・ザ・トリックスターでアノマリリスを攻撃!アサシネーション・ショット!」 「チィッ!墓地の影光の聖選士の効果!このカードとシャドールリザードを除外し、自分フィールドのモンスターを裏側守備表示にする!」 「それで避けたつもりか!破壊しろ!」 守備表示となったアノマリリスが砕け散る。 「ハァ…ハァ…!破壊されたアノマリリスの効果…!墓地のシャドール魔法・罠カードを手札に加える…!」 そう言うとデラーシュは空を仰ぎ、深く呼吸を繰り返す。 だからと言って、ディアーナに余裕を与えるような気はさらさら無かった。 「無駄な事を…ドラマチスでダイレクトアタック!」 そしてトドメを宣言した瞬間、デラーシュの全ての動きが止まった。 「…君、ディアーナと言ったか。それはコードネームだろう、本名をなんと言う」 デラーシュは、冷静で、冷たく、先程まで息を切らしていたとは思えない声色で言う。 「今から負けるお前に言ってどうする!」 「少し詫びたくてね。君の事を随分と過小評価していた」 明らかに人を見下した発言に、ディアーナはその口を黙らせる為に叫ぶ。 「ならばその自分の弱さに詫びろ!やれ、ドラマチス──」 「全く以てその通りだ。故に反省して、本気を出すとしよう」 一瞬にして、デラーシュが纏う雰囲気が禍々しい物に変わる。 全身に鳥肌が立ち、冷や汗が止まらない。リヒトの封魂管もまた、チカチカと点滅が激しくなる。 『勝利に近づいた時こそ油断してはならない。一つ間違えれば敗北に最も近い状況にすらなりうるのだから。…これは、誰の言葉だったかな』 『普段は生真面目だというのに、デュエルは毎回ふざやがって』 『相手を舐めて、下らないデュエルをして、負けそうになってやっと本気を出す。デラーシュ、お前はいつもこうだ』 『若者の教育に悪いとは思わねぇのか?』 突如、デラーシュの左手に影が集まり始める。 「本当に、悪いと思うよ。俺もこんなデュエルを真似して欲しくはない」 「だが、こうやって相手を弄ぶのは」 「"欲"を満たすのに丁度いいんだ」 そして、デラーシュは言葉を紡ぎだす。 「הצל הוא השתקפות של הנשמה והוא לעולם לא דוהה.(我が影は我が魂の写し、決して消す事の出来ず)」 「למרות שהכוכבים מאירים את העולם, צללים תמיד יהיו נוכחים.(星が大地を照らそうと、その影は常に我が元に在り)」 詠唱と共に影は一枚のカードと化し、デラーシュはカードを杖に叩きつけ、杖を大きく振りかざす。 『さて、やっと下らない遊びが終わったぞ、ディアーナ』 「≪צללים מכסים את הארץ(我が影よ、大地を覆え)≫!」 『ここからが俺たちの、M.S.T.の本当の決闘(デュエル)だ』 デラーシュの足元から影が吹き出し、フィールドはその影に包まれた。 ──────────────────────────────────────────── 「一体何が…!?」 『フィールドをよく見ろ』 「これは…!」 デラーシュのフィールドには三体の裏守備モンスターが、壁となって立ちはだかっていた。 「俺の魔術の札(マジック・カード)の効果。相手モンスターの直接攻撃時、デッキからランダムに三体のモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。相手はそのモンスターの内一体に、必ず攻撃しなければならず、エンドフェイズに残ったカードの内一枚を表側表示にし、残りを墓地へ送る」 「そしてこのモンスター達が何か、俺には分からない。さて、どのモンスターを攻撃する?」 煽るような表情で、ディアーナを睨むデラーシュ。 「インチキが…!ドラマチスで中央のモンスターに攻撃!」 「…こいつは≪シャドール・ハウンド≫だ。破壊されるがリバース効果により、墓地のシャドールカードを手札に加える」 「ちっ…カードを二枚伏せてターンエンド!」 「そしてエンズエージェントの効果を発動!フィールドのトリックスターの数までエンズカウンターを乗せる」 「乗せるカウンターは2つ!」 「エンドフェイズ、魔術の効果で伏せたカードの内一枚を選び表側表示にし、残りを墓地へ送る」 「俺は右のモンスターを選択。選択されたのは≪虎菱之玄≫。リバースモンスターではない」 「墓地に送られたモンスターは≪漂影片の選択者(パラシャドールピース・シェルトーレ)≫…。効果により、除外状態の影依の法則をフィールドにセットする」 『漂影(パラシャドール)…やはり入っていたか』 「漂影…?」 『デラーシュの眷属。その物と言えるカード、人の魂の写し影だ。それ故に効果も強力。最も、今使用したあのカードは、その一部のみだがな』 『ディアーナ。アイツはここから先、デュエルは一切手加減はしてこない。気を付けるんだな』 「上等だ!」 TURN6 LP3200/LP100 HAND 2/3 「俺のターン、ドロー!」 「俺はフィールドの虎菱之玄の効果を発動!お前のフィールドに≪毘龍之謙≫を守備表示で特殊召喚する!」 「私のフィールドに…!?」 「そうだ。そしてお前は毘龍之謙の効果を発動しなければならない!」 「なっ…!」 「お前の毘龍之謙の効果で二枚ドローし、手札を一枚捨てる!」 「クソっ…敵に塩を送る、って事か」 「そして私は手札から≪三戦の号≫を発動!お前がモンスター効果を発動したターンに、このカードは発動できる!」 「!?このターン、私は何も…まさか!」 『そうだ、発動した。お前自身がな』 「そう!お前は毘龍之謙の効果を発動した!故にこのカードの発動条件はそろっている!」 「三戦の号の効果!デッキから通常魔法・罠カードをフィールドにセットする!セットしたカードは このターン発動できない」 「だが!相手フィールドにモンスターが居る時、代わりに手札に加える事が出来る!」 「俺はこの効果で≪影依解合(シャドール・アンフュージョン)≫を手札に加え、そのまま発動!」 「墓地の融合モンスター、アノマリリスを対象にし、そのモンスターの融合素材と同じになるように墓地のシャドールモンスターをデッキに戻す!」 「更に!対象にしたアノマリリスをデッキに戻すことで、同じ融合素材で融合召喚できるシャドール融合モンスターを融合召喚する!」 「融合召喚するのは…俺自身!」 「なっ…!」 『本気も本気という事だ!』 「影よ、我が身に憑り付きし影よ。光よ、我が身を照らし影を産みし光よ」 「今こそ我の力となれ!融合召喚!」 「≪パラシャドール・デラーシュ≫!」 〈闇 融合 ☆2 DEF0〉 「そして、手札から影依融合を発動!お前のフィールドにEXデッキから特殊召喚されたモンスターが居る為、デッキのモンスターを融合素材にする!」 来た。このカードは決して通してはならない!ディアーナは確信的にカードを開く。 「させるか!カウンター罠≪魔宮の賄賂≫!魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する!」 「無駄だ。フィールドに居る俺自身の効果により、「シャドール」カードの発動と効果は無効化されない!」 「そんな…!」 ディアーナの決死の一手は、容易に打ち砕かれた。 「お前が影依融合を警戒し、対策札を用意していたのは読めていた!」 「俺はデッキの≪漂影片の現実主義者(パラシャドールピース・リアリスト)≫と≪漂影片の理想主義者(パラシャドールピース・イデアリスト)≫を素材に融合召喚!」 「異なりし種、異なりし理念、異なりし価値観。だがそれは彼らの前では壁にすらならない!」 「来い…≪パラエルシャドール・アンコントラディクショナー≫!」 〈融合 闇 ☆12 ATK1600〉 「墓地へ送られたリアリストとイデアリストの効果発動!リアリストの効果で墓地のシャドールドラゴンの墓地効果をコピー!そしてイデアリストの効果で除外状態のシャドールリザードのリバース効果をコピー!」 ただ、融合素材が失ったアドバンテージを取り返すだけならば。ただ、デッキを素材に融合モンスターが出て来るだけならば。そのどちらもあるならば、もはやどうにもならない。 「二枚ともコピー効果…!だがエンズエージェントは効果の対象にはならない!」 「構わんさ!魔法罠カードとドラマチスを破壊!」 「≪青い涙の乙女≫の効果!特殊召喚されたモンスターを破壊し、その元々の攻撃力の半分のダメージを与える!これで──」 しかし、相手が特殊召喚するならば── 「アンコントラダクショナーを対象に手札から速攻魔法≪即応防壁≫を発動!このターン対象のカードは戦闘・効果では破壊されない!」 ──そんな希望すら、在りはしなかった。 「──クソッ!墓地のトリックスター・フェスの効果!ドラマチスの破壊を無効にする!」 「ならばアンコントラダクショナーの効果!俺は相手フィールドのカードを半分以上選ぶ。お前は選ばれたカードを墓地に送るか、それ以外を墓地に送るか選ばなくてはならない!」 「フィールドには計4枚!俺はエンズエージェントと毘龍之謙を選択!さあ選べ!」 残された手段で必死に抵抗する。 「エンズエージェントの効果!エンズカウンターを一つ使い、アンコントラダクショナーの攻撃力を0にして、効果を無効にする!」 「無駄だ、永続罠≪影依の法則≫。自分ターンの間、シャドール融合モンスターはお前の発動した効果を受けない」 それも、意味を為さない。 「…私はエンズエージェントを選ぶ…!」 ただ、全てを失っていく。 「よろしい、では終わらせるぞ」 「俺は俺自身を対象に手札の悼光帰(ラメクション)を発動!デッキからレベル2の≪漂影片の観測者(パラシャドールピース・パラティリテス)≫を墓地に送り、その後の効果で手札の≪漂影片の独唱者(パラシャドールピース・ソリスト)≫を墓地へ送る」 「パラティリテスの攻撃力守備力は共に0。よってステータスに変動はない」 「墓地へ送られたソリストの効果を発動。墓地のシャドールモンスターを任意の枚数除外し、その数だけフィールドのカードを対象に手札に戻す!」 「エンズエージェントは対象に取れない。よって一枚除外し、毘龍之謙を手札に戻す。」 「更に墓地へ送られたパラティリテスの効果。墓地のシャドール魔法罠カードの効果をコピーする。コピーするカードは当然≪影依融合≫!」 もはや、デラーシュが止まる事はない。 「デッキの≪漂影片の快楽主義者(パラシャドールピース・ヘドニスト)≫と≪漂影片の殉教者(パラシャドールピース・マリティリ)≫を素材に融合召喚!」 「例え肉体が滅びようとも、意思は枯れず!その足跡は残り続ける!来い!パラエルシャドール・ゲオニン!」 〈融合 光 ☆10 ATK3000〉 「マリティリの効果。墓地のシャドールリバースモンスターを二体特殊召喚する!来い、リアリスト・イデアリスト!」 「更にヘドニストの効果!自分フィールドのシャドールモンスターを選び、そのモンスターの元々の攻撃力の半分だけお前にダメージを与える」 「クソッ──」 増幅された1500の痛みに、ディアーナは身構える。 「──ふぐっ…!?❤❤❤」 だが、全く真逆の、異常なまでの快楽が、身を貫く。 「な…❤なんれぇ…?❤❤」 自身の下腹部を確認すると、桃色の淫靡な光が服から覗いていた。 かつて何度も見た、どこまでも憎い光だ。 「やはり反応したか。安心しろ、すぐ終わらせてやる」 「バトルだ!ゲオニンでエンズエージェントに攻撃!」 「く…くしょぉ…!❤エンズエージェントのこぅかぁ…!❤」 脳を焼く様な快楽で、呂律も回らない。 「エンズカウンターをつかってぇ…あいてフィールドのモンスターのこ…攻撃力を…0にするぅ…!❤」 「影依の法則を忘れたか。俺のモンスターにそいつは効かない」 それは状況すら忘れてしまう程に、強烈な一撃だった。 「そ…そんな…ぁっ❤」 絶望的な状況すら、ディアーナに組み込まれたナノマシンは快楽に変換する。 憎い、苦しい、気持ちいい、逃げ出したい、気持ちいい、気持ちいい。 「ゲオニンの効果により、戦闘・効果で破壊される場合、代わりにデッキのシャドールカードを破壊する。よってエンズエージェントのみが破壊される」 「更に戦闘によって破壊したモンスターの、元々の攻撃力の半分だけダメージを与える」 「ひぎぃっ!!❤❤!❤!?❤❤❤」 「…見るにも耐えんな。アンコントラダクショナー、トドメを刺せ」 鏡合わせの人形が、攻撃をしてくる。 『ディアーナ。お前はこれでいいのか?』 何も考えられない。それなのに、その声は聞こえる。 「…いい訳が…ない…っ❤」 その声に応える。 「けれどぉ❤立ってすらいられぁっ❤いぃっ❤」 でももう、全てが嫌だ。 『立てればいいんだな』 全てが頭から吹っ飛んでいった。 「…ぁえ…?」 なのに、その声が頭の零れ落ちたネジ穴に嵌っていく。 『さあ立て、その足で』 立ち上がる、何故立ち上がるんだろう。 「でも、もう」 フィールドには何もいない。 『諦めるな、お前は何のためにアイツに挑んだ』 当然、この呪いを解く為。 「この状態どうにかする方法なんて…」 手札を見ても、もう止められない。 『教えただろう。そして、見ただろう』 アイツの魔術を思い出す。 「けど…私には…」 この声の魔術を思い出す。 『お前なら出来る』 どうして出来るなんて言えるんだ。 「出来る保証なんて…」 昔を思い出す、授業中に寝て、先生に当てられた時を。 『俺に続け』 けれど、この声は違う。 「…分かったよ、やってやる!」 手本があるならなんだって出来る気がしてくる! 『Oh, Urlicht, das mich leitet(ああ、我を導きし原初の光よ)』 「オゥ、オゥリヒト、ダス ミィヒ ライテト!」 右手を突き出す。 『Vertreibe die Dunkelheit, die vor dir liegt.(我が眼前に広がる闇をうち祓い賜え)』 「ファタイベ ディ ドンクライト、ディ フォン ディ リィクト!」 右手に光が集まる。 「…エルマー、コイツにどこまで教えた?」 それはカードになり。 『当然、コイツの出来る限りだ』 私は唱えた。 「マギシャス・リヒト!」 光から人影が現れる。 全てが光に包まれる。 ──────────────────────────────────────────── 目の眩みがやっと取れる。 自分でやった事だと言うのに、何とも恥ずかしい。 「…消えた?」 フィールドには何故か復活したエンズエージェントのみ。 さっきまで相手にしていた人形…デラーシュは何所にも見当たらない。 『いいや、まだだ』 「全く、初歩とはいえ本当の本当に効くな」 『基礎とはそういう物、お前にも教えただろう』 暗闇から声が響き渡るが、どこにも見当たらない。 「一体どこにいる…?」 「ただの初歩魔術に召喚の力まで付けるとは」 「君は将来有望だよ、いつか良い魔術師になれる」 「…墓地の悼光帰の効果を発動。俺自身をリバースする」 近くの赤い非常灯に照らされた柱から、奴は出て来た。 「な…!」 「我が身は憎い事に不朽故」 『俺とは違うが奴もまた不死身なのさ』 「まさかエルマー、お前意外にこれを食らうとはな、久々に堪えたよ」 『初歩も初歩の魔術程度でくたばり掛けるお前にどうして勝てんかね、俺は』 「お前の人が好過ぎるからだろうよ…。さて、続きを…っ!?」 突如、デラーシュの影から糸が伸び、その身を縛る。 『…!マズい』 「…ターンエンドだ!楽しもうと言う時に!」 二人は状況を理解しているようだが、一人置いてきぼりになる。 「なっ…なんで」 『早く攻撃しろ!』 「俺にトドメを刺せ!」 急かされるまま、攻撃を宣言する。 「ドロー!バトル!エンズエージェントで攻撃!」 エンズエージェントが、ロングライフルで人形を穿つ。 「こんな結末とは…本当の決着は次に預けるとしよう…!」 人形は、正しく糸が切れた様に倒れ、動かなくなった。 ──────────────────────────────────────────── 「一体何が…アイツは死んだの?」 『バカ言え、本体ですらねぇよ。まさか分身体ですら"欲"が暴走仕掛けるとは…』 "欲"、先程から度々耳にした言葉だ。 自然と考えればそれだけ欲深い人形、という事なのだろうか。 「どういう事…それに分身って」 『お前が気にしてもどうにもならん事だし、本体には今のお前じゃ絶対に勝てん。出会ったらすぐに逃げ出すんだな』 『それよりも奴の置き土産を気にした方がいい』 「えっ…!?」 置き土産と聞いて、咄嗟に人形の跡形を警戒する。 『バカ野郎…悪い意味じゃねぇよ。アイツは誠意は尽くすタイプだ』 『人形の手元を見ろ』 そう言われ注視すると、手元には一枚のカードと、手紙が置かれていた。 『形はどうであれ、お前はデラーシュに勝った。という事さ』 カードを拾い、見ようとすると── 「これは…くっ!?❤」 突如、体に快楽が迸り、カードを離してしまった。 『扱いには気を付けろ。お前にとっては毒にも等しいカードだ…』 『これはお前の呪い…魔導式ナノマシン、通称ナノマジの開発者』 『"ヘドニスト"のカードだ』 ≪漂影片の快楽主義者(パラシャドールピース・ヘドニスト)≫ カードのイラストの人形と目が合う。 これが自分をこんな目に合わせた元凶の一人。 そのカードだと思うと、途端に破り捨てたくなる。 『待て待て!お前は自分で手掛かりを捨てる気か!?』 『手紙も見ろ!折角アイツがここまでしてくれてるってのにだな…』 「…分かったよ」 ガタガタと揺れるリヒトにせっつかれ、大人しく手紙を開ける。 そこにはプロテクターと、「ツェン・コハヴィン城へご招待致します」と書かれた一枚の招待状が入っていた。 『そのプロテクターは「アルシー式プロテクター」だな。魔術的影響を封じ込める効果がある』 『そして、ツェン・コハヴィン城…影の町に直接ご招待か。相当高く買われているな』 『だが…』 施設全体に強い衝撃が走る。ハッとなって何故今ここに居るかを思い出す。 『今は上のバケモンをどうにかせんとな』 ──────────────────────────────────────────── 〈出て来たオリカの一部〉 ≪脳霧(ブレインフォグ)≫ 永続罠 (1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、お互いに手札・フィールド・デッキ・EXデッキの裏側のカードを公開・確認することはできない(自身のセットカードは確認できる)。 ≪影依の法則(シャドールール)≫ 永続罠 (1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、以下の効果を適用する。 ●自分ターンの間、自身の「シャドール」融合モンスターは相手の発動した効果を受けない。 ●相手によって自身の「シャドール」カードがフィールドを離れる度、相手は自身の手札・フィールドのカードを一枚墓地へ送る。 (2):墓地に存在するこのカードを除外して発動できる。このターン以下の効果を適用する。 ●効果で手札から「シャドール」カードを墓地へ送る場合、代わりに1度だけデッキから墓地へ送る事が出来る。 魂影の悼光帰(シャドール・ラメクション) 速攻魔法 このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。 (1):自分フィールドの「シャドール」モンスター1体を対象に発動できる。デッキ・手札から対象のモンスターのレベル以下となる「シャドール」モンスターを墓地へ送り、対象のモンスターの攻撃力・守備力は墓地へ送ったモンスターの攻撃力・守備力分アップする。その後、手札・フィールドから「魂影の悼光帰」以外の「シャドール」カードを墓地へ送る。 (2):自分メインフェイズに、墓地のこのカード除外して発動できる。自分フィールドの裏側守備モンスター1体の表示形式を変更する。 ≪トリックスター・フィーリング≫ 通常罠 (1):「トリックスター」モンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。この戦闘でモンスターは破壊されず、この戦闘でダメージを受けなかったプレイヤーはこの戦闘で発生したダメージ分の効果ダメージを受ける。その後、フィールドの「トリックスター」モンスターはこの効果で発生した効果ダメージ分、攻撃力が上がる。 (2):モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外して発動できる。その攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力の半分だけ自分はダメージを受ける。 ≪エンズエージェント・トリックスター≫ LINK-4 光属性 天使族 ATK3000 【リンクマーカー:上・右下・下・左下】 トリックスターモンスターを含むモンスター3体以上 (1):1ターンに1度、元々の攻撃力と異なる相手フィールドのモンスターを対象にして発動できる(相手ターンでも発動できる)。そのカードの攻撃力を元々の攻撃力に戻し、その差分だけ相手にダメージを与える。 (2):このカードが表側表示で存在する限り、エンドフェイズに1度だけ発動する。自分フィールドの「トリックスター」モンスター及び「エンズ」モンスターの数だけこのカードにエンズカウンターを置く。 (3):フィールドのエンズカウンターを1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象にして発動できる。ターン終了時までそのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にする。 漂影の(パラシャドール)デラーシュ 融合・リバース・効果モンスター 星2 闇属性 魔法使い族 攻0 守0 「シャドール」モンスター2体 このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。 このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがフィールドに存在する限り、自分の「シャドール」カードの発動と効果は無効化されない。 (2):■■■■■■■■■■■■■■■■ (3):■■■■■■■■■■■■■■■■ ≪漂影片の殉教者(パラシャドールピース・マリティリ)≫ リバース・効果モンスター 星8 光属性 魔法使い族 攻1000 守2800 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):■■■■■■■■■■■■■■■■ (2):このカードが墓地に送られた場合、このカード以外の「シャドール」リバースモンスターを2体まで対象に発動できる。そのモンスターを自分フィールドに任意の表示形式で特殊召喚する。 ≪漂影片の現実主義者(パラシャドールピース・リアリスト)≫ リバース・効果モンスター 星6 光属性 魔法使い族 攻2100 守1600 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):このカードがリバースした場合、「漂影片の現実主義者」以外のフィールド・墓地の「シャドール」リバースカードを対象に発動できる。この効果は対象のカードのリバース効果になる。 (2):このカードが墓地へ送られた場合、「漂影片の現実主義者」以外のフィールド・墓地の「シャドール」リバースカードを対象に発動できる。この効果は対象のカードの墓地で発動できる効果になる。 ≪漂影片の理想主義者(パラシャドールピース・イデアリスト)≫ リバース・効果モンスター 星6 闇属性 幻想魔族 攻1600 守2100 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):このカードがリバースした場合、「漂影片の理想主義者」以外のフィールド・除外状態の「シャドール」リバースカードを対象に発動できる。この効果は対象のカードの墓地で発動できる効果になる。 (2):このカードが墓地へ送られた場合、「漂影片の理想主義者」以外のフィールド・除外状態の「シャドール」リバースカードを対象に発動できる。この効果は対象のカードのリバース効果になる。 ≪漂影片の観測者(パラシャドールピース・パラティリテス)≫ リバース・効果モンスター 星2 光属性 魔法使い族 攻0 守0 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):■■■■■■■■■■■■■■■■ (2):このカードが効果で墓地に送られた場合、墓地の「シャドール」魔法・通常罠カードを対象に発動できる。この効果はそのカードの発動時の効果となる。 ≪漂影片の選択者(パラシャドールピース・シェルトーレ)≫ リバース・効果モンスター 星4 水属性 魔法使い族 攻1200 守1200 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):■■■■■■■■■■■■■■■■ (2):このカードが効果で墓地に送られた場合、墓地・除外状態の「シャドール」魔法・罠カードを対象に発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。 ≪漂影片の快楽主義者(パラシャドールピース・ヘドニスト)≫ リバース・効果モンスター 星1 闇属性 悪魔族 攻0 守0 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):このカードがリバースした場合に発動できる。フィールドのモンスター1体の攻撃力分だけライフを回復する。 (2):このカードが墓地に送られた場合、自分フィールドの「シャドール」モンスターを対象に発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力の半分だけ相手にダメージを与える。 ≪漂影片の独唱者(パラシャドールピース・ソリスト)≫ リバース・効果モンスター 星4 光属性 天使族 攻1600 守1200 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか1つしか使用できない。 (1):■■■■■■■■■■■■■■■■ (2):このカードが効果で墓地に送られた場合、このカード以外の「シャドール」モンスターを任意の数まで除外し、その数だけ相手フィールドのカードを対象にして発動できる。対象のカードを手札に戻す。 ≪パラエルシャドール・アンコントラディクショナー≫ 融合・効果モンスター 星12 闇属性 戦士族 攻1600 守1600 ■■■■■■■■■が異なり、■■■■■■が同じ「シャドール」モンスター2体 このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):お互いのメインフェイズに発動できる。自分は相手フィールドのカードの数の半分(端数切り上げ)となる様に相手フィールドのカードを選ぶ。その後、相手は選んだカードか、それ以外のカードを墓地へ送る。 (2):■■■■■■■■■■■■■■■■ (3):■■■■■■■■■■■■■■■■ パラエルシャドール・ゲオニン 融合・効果モンスター 星10 光属性 魔法使い族 攻3000 守2000 ■■■■■■■■■■■である「シャドール」モンスター2体 このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分の半分のダメージを相手に与える。 (2):このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにデッキの「シャドール」カードを破壊できる。 (3):■■■■■■■■■■■■■■■■ ≪צללים מכסים את הארץ(我が影よ、大地を覆え)≫ 己に刃を向けられた時、影の眷属を三人、闇を纏わせ出現させる。 対峙する者はそれと刃を交える運命である。 一刻の終わりに眷属の一人が纏いし闇を払い現れ、残りはその身を影に捧げる。 ≪Magisches Licht(魔術の光)≫ 光により、闇を祓う。