story_output.txt 聖なる夜の冷たい空気が、頬を心地よく撫でる。きらびやかなイルミネーションが街を彩り、家々の窓からは暖かな光と楽しげな笑い声が漏れていた。私は、今年最後のプレゼントを届けるため、とある静かなアパートの一室の前に立っていた。赤い衣装に身を包んだ、いわゆる「サンタクロース」。ただし、伝統的な恰幅の良い老人ではなく、人々が思い描く幻想としての、若く美しい女性の姿で。 ドアをノックすると、静かに扉が開かれた。そこに立っていたのは、物静かな印象の女性。華美な装飾のないシンプルな部屋着を身に着け、どこか寂しげな瞳で私を見つめている。 「メリークリスマス。プレゼントをお届けに来ましたよ」 私がにこやかに微笑みかけると、女性は小さく頷き、私を部屋へと招き入れた。部屋の中も、彼女自身のように飾り気がなく、けれど清潔に整えられている。 「さあ、貴女が心から望むものを。この袋が、きっと叶えてくれますわ」 私は背負っていた大きな白い袋を床に降ろし、彼女に促した。女性は少し戸惑うように、けれど確かな意志を瞳に宿して、ゆっくりと袋の中に手を入れる。 ガチャン、と。場違いなほど無機質で硬い音が響いた。彼女が袋から引き出したのは、艶やかな黒革と冷たい光を放つ金属でできた、複雑な形状の拘束具一式だった。 「こ、これは…?何かの間違いでは…」 私の戸惑いをよそに、女性は黙ったまま再び袋に手を入れる。次に出てきたのは、生き物のようにうねる形状と、無数の突起を持つ禍々しいバイブレーター。その、明らかに常軌を逸した存在感に、私の笑顔は引きつっていく。 「あ、あの…本当にこれが貴女の望みで…?」 言葉を遮るように、彼女は三度、袋から小さな黒い箱を取り出した。何の変哲もない、手のひらサイズのシンプルな箱。彼女がそれを受け取った、その瞬間だった。 プシュッ――。 微かな音と共に、箱から白い霧が噴き出した。ふわりと鼻腔をくすぐる、甘く、それでいて抗いがたいほど濃密な香り。まずい、と思った瞬間にはもう遅かった。視界がぐにゃりと歪み、全身から力が抜けていく。膝が崩れ、床に倒れ込む寸前、薄れゆく意識の中で見たのは、うっとりと恍惚の表情を浮かべる彼女の顔だった。 「な…に…こ……れ……」 ——— ……む…んん……。 意識がゆっくりと浮上してくる。最初に感じたのは、口の中に無理やり押し込められた異物感。硬い球体が舌を圧迫し、顎が痛いほど開かされている。息苦しさと、止めどなく溢れる唾液が喉に流れ込む不快感。 次に、手足の冷たさ。何かに固く縛り付けられているような、締め付けられる感覚。そして、自分の体勢がとんでもなく恥ずかしい格好になっていることに気づき、全身の血が凍りつくのを感じた。 視界が徐々にはっきりとしてくる。私はベッドの上にいた。両手両足は黒い革の拘束具でベッドの四隅に固く固定され、さらに両足は大きく開かれたまま、頭の上まで持ち上げられている。自分の無防備な性器が丸見えになる、屈辱的な『まんぐり返し』の体勢。 「ん…!んーっ!」 声にならない声で抵抗しようと身を捩るが、拘束具はびくともしない。顎と口を塞ぐ猿轡が、私の悲鳴を意味のない呻き声に変えてしまう。 「……目が覚めたのね、私のサンタさん」 静かで、けれど熱を帯びた声。見上げると、あの女性がベッドの傍らに立ち、うっとりとした表情で私を見下ろしていた。その手には、あの禍々しいバイブレーターが握られている。 「んーっ!んむーっ!(何をすの!離して!)」 「ふふ、そんなに暴れないで。大丈夫、酷いことはしないわ。ただ…貴女を私のものにするだけだから」 彼女は私の体に覆いかぶさるように顔を近づけ、耳元で囁いた。 「私が本当に、心から望んでいたもの…それはね、貴女みたいな素敵な人を、私の好きにするための『調教道具』と…そして、『その相手』そのものだったのよ」 その言葉の意味を理解した瞬間、全身に悪寒が走った。プレゼント袋は、持ち主の最も深い欲望を形にする。つまり、この状況は…私が、私自身が、彼女への『プレゼント』として選ばれてしまったということ…? 「メリークリスマス。最高のプレゼントをありがとう。…さあ、これからたっぷりと、貴女を味わってあげる♥」 女性は恍惚と微笑むと、私の着ていたサンタクロースの衣装の胸元に、ゆっくりと手をかけた。 赤い衣装の胸元にかかった指は、焦らすようにゆっくりとボタンを一つ、また一つと外していく。慈しむように、宝物の封印を解くかのような丁寧な手つき。その指が時折、素肌に触れるたび、私の身体はまるで電撃が走ったかのようにビクッと大きく跳ねた。 「んんっ…!?」 おかしい。何かが、絶対におかしい。ただ指先が鎖骨の窪みをなぞっただけ。レースの縁飾りが肌を掠めただけ。それなのに、全身の毛が逆立ち、背筋に甘い痺れが駆け抜けていく。あのプレゼント袋…あの袋から出てきたものは、この状況を作り出すためだけの道具ではなかった。私の身体そのものに、何か抗いがたい変化をもたらしているのだ。 「ふふ、すごい反応ね。私のサンタさん♥」 女性は楽しげに喉を鳴らし、完全に前が開かれた衣装の布地を左右にゆっくりと広げた。冷たい空気に晒された胸が、キュッと硬く尖る。彼女はその先端に狙いを定め、人差し指でくるくると円を描くように撫で始めた。 「ひっ…んぅううっ!」 ダメだ、耐えられない。ただそれだけの、愛撫とも呼べないような軽い刺激なのに、乳首の先端から脳の芯まで直接繋がったかのように、強烈な快感が突き抜ける。ぞくぞくと快楽の波が全身に広がり、拘束された手足がわななく震えた。腰が自然と浮き上がり、彼女の指を求めようと蠢いてしまう。 「んんっ!んんーっ!(やめて、やめて…っ!)」 猿轡の奥で必死に叫ぶ。屈辱だった。こんなにも簡単な刺激で、身体が悦んでいるなんて。私の意志とは無関係に、敏感になりすぎた身体が正直な反応を返してしまう。羞恥心で顔が熱くなり、涙がじわりと滲んだ。 「嫌なの? でも、こんなにも感じているじゃない。見て、全身が綺麗なピンク色に染まって…肌がピクピク痙攣しているのがわかるわ♥」 彼女は私の反応を心底楽しむように観察しながら、今度は指を腹部へと滑らせた。柔らかい下腹を撫で、おへその周りを執拗にくるくると弄る。そのたびに、子宮の奥がきゅうんと締め付けられるような感覚に襲われ、息が詰まった。 「あ、んぅ…っく…ぅん…!」 息継ぎもままならない。彼女の指が這う軌跡が、まるで燃えるように熱い。その熱は下腹部で渦を巻き、私の秘裂へと流れ込んでいくようだった。まんぐり返しにされた無防備な場所が、それだけでずくん、ずくんと熱く脈打ち始めるのがわかる。 「あらあら…もうこんなに…♥」 彼女の囁きに視線を向けると、私の足の付け根,丸見えになったそこから,恥ずかしい蜜がとろりと一筋,太ももを伝っていくのが見えた。まだ、直接触れられてさえいないのに。 「んんんーっ!!(いやあっ!見ないで!)」 羞恥と混乱で頭がどうにかなりそうだった。自分の身体が自分のものでないような感覚。ありとあらゆる感覚が快感に変換されてしまう。これは、私が彼女への「プレゼント」として最適化されてしまった結果なのだろうか。 女性はそんな私の狼狽などお構いなしに、恍惚とした表情で濡れた太ももを指でなぞった。そして、その指をゆっくりと私の顔に近づけ、私の唇に…いや、私を黙らせる猿轡の革に、その濡れた指先を押し当てた。 「大丈夫よ、サンタさん。これからもっともっと、気持ちよくしてあげるから♥ 貴女が望んだ、最高のプレゼントを…私が貴女の身体で、叶えてあげる♥」 そう言うと彼女は、ついぞ私の秘裂へと手を伸ばした。まだ湿り気を帯びたままの、熱い指先が、最も敏感な場所に触れる、その瞬間。 「んひぃいっ…!!」 全身が弓なりに反り、拘束具がギリギリと軋む音を立てた。くぐもった絶叫が猿轡の奥で爆ぜる。ただ触れられただけ。それだけで、私の意識は真っ白な快感の奔流に飲み込まれそうになっていた。 私の絶叫にも似た呻き声に満足したのか、女性は恍惚の笑みを深めた。そして、まるで聖なる泉に祈りを捧げる巡礼者のように、私の無防備に開かれた秘裂の前へと、ゆっくりと跪く。その瞳は熱っぽく潤み、私の身体を一つの芸術品として、あるいは極上のご馳走として捉えているようだった。 「んん…んむっ!(だめ、そんな…!)」 これから何が起きるのかを察し、私は必死に身を捩った。やめて、そんなところを見ないで、触らないで、ましてや、そんなことをしないで。羞恥心と恐怖、そしてそれに相反する身体の期待感とがせめぎ合い、頭の中がぐちゃぐちゃになる。 しかし、彼女は私の抵抗などまるで意に介さず、熱い吐息がかかるほど顔を近づけた。そして、まるで最高級のデザートを前にした美食家のように、ゆっくりと、しかし確かな動きで、舌を這わせた。 ちゅぷ…り。 「ひぅッ…ぁ、うぅんんッ…!!」 生暖かく、湿った感触。花弁の最も敏感な部分を、ざらりとした舌の表面がねっとりと撫де上げる。その瞬間、腰から脳天まで稲妻のような快感が貫いた。全身の力が抜け、それまでの必死の抵抗が嘘のように、だらりと身体が弛緩する。 「んん…ふぅ…ぁ…ん…っ」 彼女の舌は、実に丹念だった。焦らすように、決して急がない。まるで硬い飴玉を口の中でゆっくりと溶かし、その味の全ての層を隅々まで味わい尽くすかのように。まずは外側の花弁を一枚一枚丁寧に舐め取り、その感触を確かめるように吸い付く。次に、少しだけ開いた割れ目の入り口を、舌先でつん、と軽く突いた。 「んぅあっ!はぅ、んんんっ…!」 身体が勝手にびくん、と跳ねる。その反応を楽しむように、彼女はさらに奥へと舌を進める。隠されたひだの奥の奥まで、柔らかい舌がぬるりと侵入し、壁面を撫で回す。中で一番硬く尖っている、快感の源泉。彼女はそれをすぐには刺激しない。その周辺を優しく、愛おしむように舐め続け、私の焦燥感をじりじりと煽っていく。 「んんっ…んっ…ぅ、ぁ……早く…」 声にならない心の叫びが、猿ぐつわの奥で虚しく木霊する。もう、羞恥心などどこかへ消え失せていた。ただひたすらに、あの場所を、もっと強く、もっと深く舐めてほしい。その欲望だけが、私の全てを支配していた。プレゼント袋の効果のせいで異常に高まった感度は、焦らされることによって快感の閾値を限界まで引き上げていく。 私の腰が、もはや無意識に蠢き、彼女の舌を求めるように揺れ動く。その懇願を読み取ったのだろう。彼女はくつくつと喉の奥で笑うと、いよいよ本命である私の中心の蕾に、その舌を絡めとった。 「んひいぃぃいぃぃっ…!!あ、ああぁああッ!!!」 ちゅる、ちゅる、じゅる…っ。 激しい水音と共に、蕾が舌の上で転がされ、吸い上げられ、弾かれる。ダイレクトすぎる刺激に、思考が焼き切れた。目を見開いたまま、視界がちかちかと白く点滅する。もう何も考えられない。ただただ、彼女の舌が私の全てだった。舌の動き一つひとつに、全身の神経が支配され、快感の波に翻弄される。 「ふ、ぅう…んむぅうううっ!ん、んんっ!(いく、いっちゃうから…!もう、だめぇ…!)」 脳が警告を発する。このままでは、本当に、ただ舌で舐められているだけで絶頂してしまう。それだけは、嫌だ。そんな屈辱的なことはあってはならない。しかし、私の意志など無意味だと嘲笑うかのように、身体は正直に快感の頂点へと突き進んでいく。 「さぁ、プレゼントを受け取って、サンタさん♥ 最初の絶頂を、私に捧げて…♥」 彼女の声が、快感で霞む意識の遠くで聞こえる。そして、私の蕾を思いきり強く吸い上げた、その瞬間だった。 「んぎゅーーーーーッ!!」 身体の奥深くで何かが弾け飛んだ。全身が硬直して弓なりに反り、拘束具が軋む。下腹部が痙攣し、恥ずかしいほど大量の蜜が、彼女の顔を濡らしながら溢れ出した。ぴく、ぴくと脈打つ秘裂の感覚だけが、私に絶頂の事実を突きつけていた。 意識が白く染まり、思考が完全に停止する。どれほどの時間が経ったのか、弛緩しきった身体に、ゆっくりと感覚が戻り始めた。びく、びく、とまだ絶頂の余韻に痙攣する下半身。そして、私の蜜で顔を濡らしたまま、恍惚と微笑む彼女の顔が視界に入った。 「んぅ…はぁ…はぁ…っ」 猿轡のせいで、荒い呼吸しかできない。全身の力は抜けきっているのに、高ぶりきった身体の感度だけは一切衰えていない。むしろ、一度目の絶頂を経て、さらに敏感になっているようだった。 「すごい…とっても綺麗…♥」 彼女は私の顔にかかった蜜をぺろりと舌で舐め取ると、うっとりと目を細めた。そして、再び私のまんぐり返しにされた無防 「んんっ!んんっ!んぅぅ…!」 絶頂の余韻に浸る間もなく、ぬるりと生暖かい指が二本、私の秘裂に挿し入れられた。身体がびくりと大きく跳ね、抵抗しようにも力が入らない。彼女の指は、まるで我が家のように慣れた様子で内部を掻き回し、蜜で濡れた壁をぬちゃぬちゃと音を立てて擦り上げる。 「ここかな…? さっきから、私が舌で舐めている間も、ずっとここが熱く脈打っていたわ…♥」 彼女は囁くと、挿し入れた指をゆっくりと折り曲げ、膣壁の一点をぐり、と強く押し込んだ。 「あぎっ…!? んんんんーっ!!!」 そこはダメだ。今まで感じたことのない、身体の奥深くを直接抉られるような、強烈すぎる快感。まるで膀胱を直接鷲掴みにされるような、甘く痺れるような圧迫感。思わず腰が大きく浮き上がり、拘束された足がガクガクと震える。 「ふふ、やっぱりここね♥ すごい…指を押し当てるだけで、こんなにきゅうきゅう締め付けてくる…♥ 可愛らしいわ、サンタさん♥」 彼女は確信を得たように、その一点…私のGスポットを執拗に攻め始めた。ただ押すだけではない。指の腹でぐりぐりと円を描くように抉り、時折、爪の先でカリ、と軽く引っ掻く。その度に、私の身体は雷に打たれたように跳ね、下腹部の奥からじわじわと、何かがせり上がってくるような奇妙な感覚に襲われた。 「ん、んぅう…!あっ、な、にか…で、んんっ…!」 出ちゃう。何か、温かい液体が、お腹の中に溜まっていく。おしっこのように、けれどそれとは全く違う、もっと熱くて、もっと濃密な何かが。それを漏らしてはいけないと本能が叫ぶのに、彼女の指の動きは止まらない。むしろ、私の内部の異変を察知してか、さらに激しく、的確に快感の源泉を突き上げてくる。 「そうよ、我慢しなくていいの…♥ それが、貴女への二つ目のプレゼントだから…♥ 全部、私に晒け出してごらんなさい♥」 悪魔のような囁きが、私の最後の理性を溶かしていく。ぐりっ、ぐちゅ、ぐじゅっ。指が内部を抉るいやらしい水音と、私の必死の呻き声が部屋に響く。 もう限界だった。膀胱がはち切れそうな圧迫感と、脳を灼くような快感が同時に臨界点へと達しようとしている。 「んんんーーっ!だ、めぇええっ!でちゃ、でちゃうからぁあああーーっ!!」 心の叫びと同時に、私の身体が再び大きく弓なりに反った。 ビシャァァァァァッ!! 下腹部から熱い奔流がほとばしる。透明な液体が勢いよく噴き出し、放物線を描いてベッドのシーツや、愉悦の表情を浮かべる彼女の身体に降り注いだ。それは一度では終わらず、びくん、びくん、と身体が痙攣するたびに、何度も、何度も熱い潮を噴き上げた。 「んぎゅ、んぎゅうぅぅううッ…!ああぁ、ああああっ!!」 完全に意識が飛んだ。ただ、自分の身体から大量の液体が噴き出し続ける感覚と、内側から抉られ続ける快感だけが、現実のすべてだった。視界の端で、自分の秘裂が潮を噴き出しながら、まるで生き物のようにひくひくと蠢いているのが見え、羞恥心で気が狂いそうだった。 思考は白く濁り、身体の感覚だけが生々しく残る。快感の嵐が過ぎ去ったはずの身体は、しかし、まだ解放されることを許されてはいなかった。ぐじゅり、と。私の内部で蠢いていた彼女の指は、潮を噴き上げてぐったりとしているのもお構いなしに、再び執拗にGスポットを抉り始めた。 「んぅう…っ!も、やめ…てぇ…」 まだ終わらないの。もう何も出ない。そう訴えたかったが、猿轡がそれを許さない。必死の懇願は、弱々しい呻き声となって虚しく消えるだけだった。 「ふふ、まだよ、サンタさん。プレゼントは、始まったばかりなのだから♥」 彼女は悪戯っぽく笑うと、指の動きをさらに加速させた。ぐりっ、ぐりっ、ごりゅっ。まるで岩盤を削るドリルように、一点を集中して、容赦なく抉り続ける。一度目の潮吹きで完全に敏感になった場所は、もはや防御という概念を失っていた。指が触れるだけで、強烈な快感が全身を駆け巡り、脳髄を痺れさせる。 「ひぅ、あっ、ん、んんぅううっ…!」 身体が正直に反応してしまう。噴き終えたばかりのはずなのに,下腹部の奥で再び何かがじわじゅわと溜まっていく感覚。先程よりもずっと早く、ずっと濃密な何かが,子宮の奥から込み上げてくる。 「すごいわ、もうこんなに準備ができているじゃない♥ さっきよりもっと熱くて、たくさん出そうね♥」 彼女は私の反応を確信すると、ぐっと指を突き入れ、今までで一番強く、深く、Gスポットを圧迫した。 「あ—————っ!!」 脳天まで突き抜ける、閃光のような快感。そして、次の瞬間。 ビシャァアアァァ————ッ!!! 先程とは比べ物にならないほどの勢いと量で、再び熱い潮がほとばしった。勢いよく噴き上がったそれは、美しい放物線を描き、重力に従って……私自身の顔へと降り注いだ。 「んむっ!? ぷはっ…!んぐ、ぅううっ!?」 温かい液体が、額に、頬に、そして猿轡の隙間から口の中にまで流れ込んでくる。微かにしょっぱい、自分の体液の味。自分の潮でびしょ濡れになるという、信じられないほどの屈辱的な状況。羞恥で目の前が真っ暗になる。 「あっ、あ、あぁ…!んひ、んぎゅううぅぅっ!」 しかし、身体は正直だ。屈辱とは裏腹に、自分の潮を浴びるという倒錯的な光景が、更なる興奮を呼び起こしてしまう。秘裂はひくひくと痙攣を続け、潮を噴き出しながらも、彼女の指をきゅうきゅうと締め付けていた。 「素晴らしい光景だわ…♥ 自分で出したお潮で、お顔を濡らしているなんて…とってもいやらしくて、最高にそそられるじゃない♥」 彼女は恍惚とした表情でその光景を眺めながら、決して指を抜こうとはしない。むしろ、潮でぬるぬるになった内部で、さらに滑らかに、激しく指を動かし、第三波を誘おうと私のGスポットを蹂躙し続ける。 びくっ、びくっ、と痙攣するたびに、噴き残した潮がぴゅっ、ぴゅっと少量ずつ噴き出す。そのたびに私の身体は震え、快感と屈辱の狭間で喘ぎ続ける。もう何度絶頂したのか、何度潮を噴いたのか、わからなくなっていた。ただ、目の前で微笑む彼女が悪魔に見え、同時に、この快楽を与えてくれる女神のようにも思えてくる。矛盾した感情に思考は完全に麻痺し、ただ快楽の波に身を委ねることしかできなかった。 何度目かの潮吹きがようやく収まった頃、私の身体は完全に弛緩しきっていた。ベッドのシーツも、彼女の身体も、そして私自身の顔も、全てが私の噴き出した体液でぐっしょりと濡れている。もはや羞恥心すら麻痺し、ただ朦朧とした意識の中で、はふはふと浅い呼吸を繰り返すだけだった。 「んぅ…ふぅ…」 すると彼女は、ようやく私の内側から指を引き抜いた。解放されたという安堵も束の間、ちゅぷん、といういやらしい水音と共に指が抜かれ、空っぽになった内部に言いようのない寂しさが募る。その瞬間を待っていたかのように、彼女は傍らに置いてあった、あの禍々しいバイブレーターを手に取った。 「…ひっ…!」 それを見た途端、麻痺していたはずの恐怖が再び鎌首をもたげた。生き物のように蠢く形状、びっしりと生えた突起、そして何より、それが放つ圧倒的な存在感。一目でわかる。あれは、ただ振動するだけの機械ではない。女性を、ただひたすらに快楽の絶頂へと導くためだけに設計された、悪魔の道具だ。 「さあ、サンタさん。次のおもちゃを試しましょうか♥ 貴女のおまんこ、もうこんなにとろとろになって…きっと、喜んで飲み込んでくれるわよね♥」 彼女はバイブのスイッチを入れた。ブゥゥン…という地を這うような重低音が響き、禍々しい突起がぶるぶると激しく震え始める。私の顔に近づけられた先端が、私の濡れた頬を撫でる。その振動が骨を伝い、脳を直接揺さぶるようで、背筋に悪寒が走った。 「んんっ!んんーっ!(やめて、そんなもの入らない…!)」 必死に首を振って抵抗するが、拘束された身体ではどうすることもできない。彼女は楽しそうに微笑むと、振動するバイブの先端を、私の足の付け根へと滑らせた。潮と蜜でぬかるんだその場所で、ゆっくりと円を描く。 「んぎゃうっ…!? あ、ああ、んんんっ…!」 外側から当てられただけで、これまでの指とは比べ物にならないほどの強烈な快感が突き抜ける。特に、度重なる刺激で腫れあがった蕾に振動する先端が触れた瞬間、全身が硬直し、悲鳴のような喘ぎが漏れた。 「大丈夫よ、怖くないわ。すぐに気持ちよくなるから♥」 彼女はそう囁くと、たっぷりと蜜を湛え、絶頂の余韻でひくひくと蠢く私の秘裂の入り口に、バイブの先端をぴたりと押し当てた。 「ひぅ…あっ…あ…!」 私の意志とは関係なく、身体が勝手に反応してしまう。何度も絶頂を繰り返し、とろとろに蕩けきった私の秘裂は、まるでそれが待ち望んでいた運命の相手であるかのように、自ら口を開き、その異物をゆっくりと受け入れ始めた。 ぐぷ、ぐぷり、と生々しい音を立てて、バイブの太い先端が私の身体に飲み込まれていく。振動する突起が、敏感になった内壁を容赦なく擦り上げ、拡張していく。目の前で繰り広げられる、自分の身体が未知の異物を飲み込んでいく光景。そのあまりの淫靡さに、頭がくらくらとした。 「すごい…見て、サンタさん。貴女のおまんこが、自分からこれを欲しがっているわ♥ ぴくぴくと震えながら、もっと奥に入れてほしくて、自分から動いているじゃない♥」 彼女の言う通りだった。私の秘裂は、まるで飢えた獣のようにバイブに食らいつき、その振動する身体を奥へ、奥へと引きずり込んでいく。先程まであれほど指で抉られたGスポットに、今度は振動する硬い突起がぐりぐりと押し付けられる。 「んぎぃぃいいいっ!! あ、だめ、だめぇええっ! それ、は…! いっちゃ、うううぅぅぅううッ!!!」 まだ完全に挿し込まれてさえいない。それなのに、強すぎる快感の波が、再び絶頂の崖っぷちへと私を押し上げる。身体が弓なりに反り、拘束具が悲鳴を上げた。私の目の前で、悪魔の道具がゆっくりと、しかし確実に、私の身体の最も奥深い場所へと侵入していく。その光景は、もはや悪夢以外の何物でもなかった。 私の意志を完全に無視して、蕩けきった秘裂はその悪魔の道具を迎え入れていく。ぐぷり、ぐぷり、と粘液の絡まる音を立てながら、振動する本体が私の最も奥深い場所へと沈んでいく様が、まんぐり返しにされた私の視界にはっきりと映っていた。 「あああああ——っ!!ん、んん、んぎゅぅううううっ!!!」 もう無理だった。完全に挿入される、その寸前。Gスポットに押し付けられた先端が、最後のとどめとばかりに一段階強く振動した瞬間、私の身体は限界を超えた。 「と、とけ、ちゃううぅぅううッ!!あ、あ、あたしが、あたしじゃなく、なぁるうぅぅううっ!!♥」 言葉にならない絶叫が猿轡の奥で爆ぜる。潮は出ない。しかし、それ以上に強烈な、全身の骨が溶けてしまうかのような深い、深い絶頂が訪れた。身体の芯から灼けるような快感が爆発し、全身の筋肉という筋肉が硬直する。指先から足先まで、びんびんに力が入り、拘束具がミシリと悲鳴を上げた。視界が真っ白に点滅し、自分が誰で、ここがどこで、何をされているのかさえ、一瞬、完全に分からなくなった。 びく、びくん!と、しばらくの間、身体は勝手に痙攣を繰り返す。その間も、私の体内に完全に収まったバイブレーターは、ブゥゥン…という重低音を響かせ、私の内壁全体を休むことなく震わせ続けていた。 「はぁ…はぁ…っ、ひぅ…ぅ…」 絶頂の嵐が過ぎ去り、ぐったりと弛緩した身体に、しかし、安息は訪れない。体内から響き渡る絶え間ない振動が、敏感になりきった神経をじわじわと再び昂らせていく。まるで、快感のマグマの中に浸されているような感覚。逃げ場はどこにもない。 「すごいわ、サンタさん。全部、綺麗に飲み込んでくれたじゃない♥ とってもお利口さんね♥」 女性は満足げに微笑むと、バイブの根本に据えられたコントローラーを手に取った。 「でも、プレゼントはこれで終わりじゃないのよ。この子の本当の力は、ここからだから…♥」 その言葉と同時に、彼女はコントローラーのダイヤルを捻った。 「んんぎゃああああああああっ!?!?!?」 体内の振動のパターンが、唐突に変化した。ただ震えるだけではない。内部で先端がぐりぐりと回転し始め、同時に本体が脈打つように伸縮を始めたのだ。Gスポットを的確に抉りながら回転する先端。そして、子宮口を容赦なく叩きつける、激しいピストン運動。 「あ、ああ、ああっ!そ、そこっ!だめ、そこは、いちばん、奥の、んぎぃぃぃっ!!!」 もう、理性など欠片も残っていなかった。快感しか感じない身体へと作り変えられてしまった私は、その悪魔の道具がもたらす未知の快楽に、ただただ喘ぎ、絶頂を繰り返すだけの肉人形と化していた。 ぐちゅ、ぐちゅ、びちゃ!と、私の身体とバイブが奏でる淫らな水音が部屋に響き渡る。快感のあまり、涙と涎がだらだらと流れ落ち、潮で濡れた顔の上を伝っていく。その全てを、彼女はうっとりとした表情で見下ろしている。 「もっとよ、サンタさん…もっと、見せて…♥ 貴女が、快楽でぐちゃぐちゃに壊れていくところを、もっと…♥」 彼女がさらにダイヤルを捻り、回転とピストンの速度がもう一段階引き上げられる。私の身体はもはや制御不能の痙攣を繰り返し、ただ終わりなき絶頂の波に、溺れ続けることしかできなかった。 熱い喘ぎ声と、バイブの激しい振動音だけが響く部屋の中、私の身体はもう、自我を保てる状態ではなかった。体内では悪魔の道具が容赦なく私を責め立て、その度に生理的な反応として、粘り気のある熱い愛液が内壁から溢れ出し続けていた。 「んぎゅっ!んんっ…! あ、あぁ…!」 バイブの強力な振動と、Gスポットを的確に抉る刺激が、絶え間なく快感の奔流を生み出していた。その波に飲まれるたび、私は口から漏れる悲鳴とも恍惚ともつかない声を上げる。もはや、それが自分の声であるという実感が薄れていく。 「んぐぅ…っ!ひぃ…っ、あ…」 そんな最中、内側から絞り出されるような、熱い愛液が再び噴き出した。先程までの潮とは違い、もっと粘り気があり、濃密な感触。それが、バイブに押し出されるようにして、私の秘裂から溢れ出てくる。 「ぐちゅ…じゅる…!」 ぬるり、と、熱い液体が私の内壁を伝い、先ほどまでの潮と混ざり合いながら、ゆっくりと体の外へと流れ出していく。その流れは止まることなく、太ももの内側を伝い、やがて、顎のラインへと辿り着いた。 「あ、…ぁ…」 熱く、とろりとした愛液が、私の顔を伝い流れる。額に、頬に、そして口元に。先ほどまでの潮とは違い、より濃厚で、甘い香りが鼻腔をくすぐる。それが、私自身のものだと認識するたび、抗いがたい屈辱と、それ以上に倒錯した興奮が私を襲う。 「綺麗……本当に、綺麗よ、サンタさん♥」 女性の声が、恍惚とした響きを帯びて聞こえた。彼女は私の顔に流れ落ちてきた愛液を、指でそっと掬い取ると、それをまるで宝石のように眺め、そして、そのまま舌で舐め取った。 「んん……♥」 その行為に、私の身体はさらなる戦慄を覚えた。自分の分泌物で満たされた顔を、意中の相手に舐められる。それも、悪魔の道具によって責められている最中に。この倒錯した状況が、私をさらに奥底の快感へと突き落としていく。 「ふふ、こんなにも愛液を溢れさせて…、本当は、私に全部責められたかったんでしょ♥? 貴女のおまんこ、私に開かれて、愛で満たされるのが、とっても好きなのよ♥」 彼女はそう囁きながら、バイブをさらに激しく動かした。その度に、体内から熱い愛液が湧き出すように溢れ出し、私の顔を、首を、そして開いた胸元へと伝い流れていく。それは、もう洪水のような勢いだった。 「あ、ぁ…、んぅ…ひぃ…っ、もっと……もっと、汚して……♥」 気づけば、私の口からも、そんな言葉が漏れていた。屈辱のはずなのに、それ以上に強い、快感への渇望が、私を支配していた。自分の身体から溢れ出す液体の感触と、それを間近で舐めとる彼女の舌の熱さが、私を狂わせる。 「そうよ、その調子……♥ 貴女を、私だけのものにするため、全部、綺麗に染めてあげる♥」 彼女の声は、まるで魔法の呪文のようだった。その言葉に導かれるまま、私の身体はさらに愛液を絞り出し、熱い奔流となって顔から身体へと流れ落ちていく。もう、恥ずかしさも恐怖もない。ただ、この快感の嵐に、ひたすら身を任せるだけだった。 終わりが見えない快感の嵐の中で、私の意識は溶けかかっていた。全身は自分の体液でべとべとになり、もはや自分がどういう状況に置かれているのかさえ、朦朧とした思考では把握できない。体内を蹂躙し続ける悪魔の道具だけが、唯一の現実だった。 その、耳をつんざくような振動音が、ふいに止んだ。 ブゥン…という重低音が消え、代わりにずるり、という生々しい音と共に、私を満たしていた熱い塊がゆっくりと引き抜かれていく。 「んぅ…はぁっ…あ…」 空っぽになった身体に、途端に寂寥感が襲う。あれほど憎らしく、恐ろしかったはずなのに、失われた途端に、それを惜しんでいる自分がいた。ひくひくと虚しく蠢く秘裂が、その事実を物語っている。 「ふふ、名残惜しそうね、サンタさん♥ でも、次はこちらを試してみましょう?」 女性の声には、新たな愉悦が滲んでいた。何事かと、霞む視線を彼女に向ける。そこには、再びあの白いプレゼント袋に手を入れる彼女の姿があった。ガシャリ、と微かな金属音。彼女が袋から取り出したのは、大きさの異なるいくつかの球体が、一本の紐で繋がった艶かしい玩具——アナルボールだった。 「…ひっ…!?」 それが何を意味するのかを理解した瞬間、全身から血の気が引いた。ダメだ、そこだけは。女性にとって最も神聖で、未知の場所。そこを汚されることだけは、どうしても受け入れられなかった。 「んんっ!んんーっ!(いや、そこはダメ…!お願いだから…!)」 残された最後の力を振り絞り、必死に腰を振って抵抗する。しかし、そんな僅かな抵抗は、彼女の悦びを増幅させるスパイスにしかならない。 「大丈夫よ。ちゃんと、気持ちよくなれるように、私が優しくほぐしてあげるから♥」 彼女はうっとりと微笑むと、私のまんぐり返しにされた身体の、さらに奥…固く閉じられたままの、小さな蕾に顔を寄せた。そして、先程私の秘裂を舐め上げたのと同じ、熱く湿った舌を、そこへと這わせた。 ちゅぷ…り。 「んぎゃああああっ!?!?!」 今まで経験したことのない、全く異質の感覚が背筋を直撃した。快感というよりは、むしろ衝撃。禁断の扉を無理やりこじ開けられるような、背徳感と未知の感覚。ざらりとした舌が、固く閉じられたひだを舐め上げるたびに、全身がびくびくと大きく跳ねる。 「んんっ、あ、そこ、だめ、よごれ…ちゃう…っ!」 猿轡の奥で、意味をなさない言葉が漏れる。彼女はそんな私の悲鳴を子守歌のように聞きながら、さらに丹念に、執拗に舐め続けた。舌先を使い、きゅっと閉じられた入り口を何度も何度もつついて、私の身体に新たな快感を覚えさせようとする。 「ここの方が、感度がいいみたいね♥ 舌で突くたびに、おまんこの方がきゅんきゅんって締まってるわよ♥」 その言葉通り、尻を舐められる刺激が、なぜか先程まで蹂躙されていた秘裂の奥を疼かせた。尻のひだを舐められるたびに、子宮の奥がきゅううっと収縮する。繋がり、連動する快感。 彼女は飴玉を溶かすように、根気よく、丁寧に私の蕾を唾液で濡らし、ほぐしていく。最初は恐怖と抵抗しかなかったはずなのに、次第にその感覚が、ぞくぞくとした背徳的な快感へと変わっていくのがわかった。 「んぅ…ふ…ぁ…んん…っ」 いつしか抵抗の力は抜け、腰の動きも、拒絶ではなく、むしろ彼女の舌を求めるかのように揺れ始めていた。彼女はそれを見逃さず、舌先を僅かに蕾の中へと、ねじ込んだ。 「んひぃいいいいいッ!!」 異物が、初めて聖域に侵入した。その衝撃に、私の身体は再び大きく弓なりに反った。同時に、もう枯渇したはずの秘裂から、 じゅわっと再び愛液が滲み出すのがわかった。完全に、この新たな快感を受け入れ始めてしまっている。もう、後戻りはできなかった。 「んん……ふふっ、もうすっかり準備万端ね♥」 彼女は満足そうに囁くと、唾液でぐっしょりと濡れてテカる私の蕾から、ゆっくりと顔を上げた。その手には、冷たく輝くアナルボールが握られている。一番小さな球体が、私の未知の入り口にぴたりと当てられた。 「んんっ!んんーっ!」 これから起こることを想像し、恐怖で身が竦む。これまで感じたことのない異物が、体内に入ってくる。その事実に、私の身体はこわばり、固く閉じようと抵抗する。しかし、舌で丁寧にほぐされた蕾は、すでにその役目を果たそうとはせず、むしろ、どこか期待するように微かに震えているようだった。 「大丈夫よ、サンタさん。ゆっくり、優しく入れてあげるから……♥」 彼女の甘い声と共に、球体がぐっ、と押し込まれた。 「ひぅっ……!?んぎ、ぎぎぎ…っ!」 痛くはない。けれど、狭い入り口が無理やりこじ開けられる感覚、内壁を異物が押し広げていく圧迫感が、脳を直接揺さぶる。ぎゅうっと締め付けて抵抗するけれど、彼女の力強い指は容赦なく、ゆっくりと、しかし確実に、最初の球体を私の体内に埋め込んでいく。 ぬるり…、きゅう…っ、ぐぷん。 生々しい音を立てて、一つ目の球体が完全に飲み込まれた。内側からぐっと押し広げられる異物感に、息が詰まる。お腹の奥が、ずうんと重くなる。 「は、ひぅ…っ、んぅ…」 しかし、不思議と痛みはなかった。むしろ、内側から圧迫される感覚が、下腹部全体に奇妙な熱をもたらしていく。Gスポットとはまた違う、身体の奥深くを直接刺激されるような、鈍く、けれど抗いがたい快感。 「ふふ、上手に入ったわね♥ ほら、奥でひくひくしてる…♥」 彼女は私の反応を楽しみながら、二つ目の、一回り大きな球体を入り口へと押し当てた。 「んぎぃいいいっ!?ま、まだ、はいるのぉっ!?」 一つ目を受け入れたことで少しだけ広がった入り口に、さらに大きな異物がねじ込まれる。先程よりも強い圧迫感に、思わず声にならない悲鳴が漏れた。内壁がみしみしと引き伸ばされ、限界まで広げられる。 ぐりぐり、と。彼女は焦らすように、二つ目の球体を入り口付近で回転させた。その動きが、腸壁の最も敏感な部分を直接刺激する。 「あっ、ああっ!んっ、んんっ!そこ、そこぉっ…!!♥」 今まで感じたことのない種類の快感が、背骨を駆け上がっていく。秘裂を弄られるのとは違う、もっと内臓の奥を直接弄られているような、原始的で、抗いがたい快感。 「もう感じてるの? サンタさんは本当にいやらしい身体ね♥」 彼女はくつくつと笑い、意を決したように、二つ目の球体を一気に奥まで押し込んだ。 「んぎゅぅうううううっ!!!」 ずぷん、と。重々しい音と共に、さらに大きな異物が体内を蹂躏する。一つ目の球体がさらに奥へと押し込まれ、腸のさらに奥をぐっと突き上げた。その衝撃で、止まっていたはずの秘裂から、びゅるっと愛液が漏れ出す。 体内に二つの冷たい球体が収まっている。そのずっしりとした存在感が、常に私の意識をそこに集中させる。動くたびに、内部で球体がぐりりと動き、その度に「ひぅっ」と甘い悲鳴が漏れた。もう、私の身体は、彼女の玩具で完全に満たされていた。 三つ、四つと、徐々に大きくなる球体が、私の未知の領域をゆっくりと、しかし確実に征服していく。最後の最も大きな球体がずぷん、と音を立てて完全に飲み込まれた時、私のお腹はずっしりと重く、内側から何かに満たされているという、倒錯的な充足感に包まれていた。 「はぁ…んぅ…っ、はぁ…」 もう、声も出ない。ただ荒い息を繰り返すだけ。体内に収まった数珠繋ぎの球体が、私が身じろぎするたびに中でぐり、ぐりと蠢き、その度に下腹部の奥に鈍い快感が響き渡る。 「全部入ったわね、サンタさん。どう? お腹の中がいっぱいで、とっても気持ちいいでしょう?♥」 彼女は満足げに私の膨らんだ下腹部を撫でると、紐の端を指に絡め取った。 「でもね、プレゼントはここからが本番よ。入れるだけが、これの楽しみ方じゃないの」 その言葉の意味を理解する間もなく、彼女はくい、と紐を引いた。 「んぎぃいいいっ!?!?」 一番奥の球体が、内壁を擦りながら出口へと引き寄せられる。ぐりり、と腸壁の敏感な部分を削るような刺激が走り、思わず腰が浮いた。そして、最後の大きな球体が、きつく締め付けられていた出口のひだを、ぐっと押し広げながら外へと姿を現そうとする。 「あ、あ…っ、で、でる…!なにか、おおきいの、でちゃう…っ!!♥」 まるで排泄するかのような、しかしそれとは全く違う、快感を伴う異物の排出。狭い場所を無理やりこじ開けながら、ずるり、と球体が抜けていく感覚。その瞬間、脳が焼き切れるかのような強烈な快感が全身を貫いた。 「んっはああああああっ!!♥」 快感のあまり、甲高い声を上げてしまう。秘裂から 、またじゅわっと愛液が溢れ出した。尻から異物が抜けていく感覚で、おまんこが濡れる。完全に身体が快感を覚えてしまっている。 しかし、球体が完全に抜けきる、その寸前。 ぴた、と動きが止まった。そして、あろうことか、彼女は再び紐を奥へと押し戻し始めた。 「んぎゅっ!? あ、あぁ、あっ!?」 一度外の世界に触れた球体が、再び私の体内へと戻っていく。抜ける快感と、再び満たされる感覚。その急激な変化に、頭が混乱する。 「ふふ、そんなに気持ちよかったの?♥ じゃあ、もっと味あわせてあげる♥」 彼女は悪魔のように微笑むと、そこから何度も、何度も同じことを繰り返し始めた。 ずるり、と球体が抜けていく。極限の快感。しかし、完全に抜ける寸前で、再びずぷずぷと体内に戻される。 「んっはぁ!♥ んっ…!ぎゅうぅっ!♥ あ、また、またくる…!ぬけるぅっ!♥」 抜ける、抜ける、抜けない。 そのじれったい感覚の繰り返しに、私の理性は完全に破壊された。快感の寸止め。一番気持ちいい瞬間を何度も見せつけられては、取り上げられる。その焦らしに、身体はますます敏感になり、ほんの少し紐が引かれるだけで、全身がびくんびくんと痙攣するようになってしまった。 「あああああっ!おねが、い…!もう、だして…!ぬいてぇええええっ!!♥」 猿轡の奥で、意味のない懇願を繰り返す。もはや羞恥心などどこにもない。ただ、この焦ったい状況から解放されたい一心で、何度も、何度も、絶頂の寸前まで連れていかれては、突き放される地獄のような快楽に身を捩り続けた。 私の必死の懇願と、快感に狂った喘ぎ声を聞き届けたのか、あるいはその姿に満足しきったのか。女性は、ついに意地悪な焦らしをやめ、指に絡めた紐を、今度はゆっくりと、一定の速度で引き抜き始めた。 「んぅ…あっ…あ…!」 いよいよ、その時が来る。もう焦らされることはないという安堵感と、これから訪れるであろう、まだ体験したことのない連続した快感への期待感で、心臓が早鐘のように鳴り響く。 ずる…っ、ぐぷん。 最初の一番奥にあった球体が、ゆっくりと内壁を擦りながら出口へと向かってくる。焦らされた時とは違う、持続的な圧迫と摩擦が、じわじわと、しかし確実に快感のボルテージを高めていく。そして、固く閉じられた出口のひだを、ぐぅっと押し広げながら、外の世界へと顔を出した。 「んっはぁああああ———っ!!♥」 先程までの寸止めとは違う、完全に抜けきることで得られる、深い達成感を伴う絶頂。脳の芯が痺れ、全身から力が抜けていく。しかし、安堵する間もなく、すぐに二つ目の球体が動き出す気配を感じた。 ずるり…ずるり…。 一つ目が抜けたことで、少しだけ緩んだ内壁を、次の球体が擦り抜けていく。大きさの違う球体が、それぞれ違う角度、違う強さで内壁の敏感な場所を刺激していく。 「あ、あ、あ…っ!また、またくる…!ひぃ、んんっ…!♥」 一つ抜けるごとに、強烈な快感が全身を貫く。ぐぷん、と音を立てて球体が抜け落ちるたびに、私の身体はびくん、びくんと大きく跳ね、その度に秘裂からはくちゅ、くちゅ、と愛液が絞り出された。 「すごいわ、サンタさん…♥ 一つ抜けるたびに、こんなにびくびくしちゃって…おまんこからも、たくさん蜜が出てるわよ♥」 彼女は恍惚とした表情で、私が快感に悶える様を観察しながら、引き抜く手を止めない。 三つ目、四つ目…。連なった球体が、一つ、また一つと、私の聖域から排出されていく。その度に、私は甲高い嬌声を上げ、小さな絶頂を何度も、何度も繰り返した。 もはや、それは一つの儀式のようだった。排出される球体は快感の号砲となり、私の身体に絶頂の記憶を刻み付けていく。快感と、安堵と、そして名残惜しさとが入り混じった、経験したことのない感情の渦に、私はただ翻弄され続けていた。 そして、ついに。 ずるり、と一番手前にあった、最も小さな球体が、最後の刺激を内壁に残しながら、ゆっくりと引き抜かれていく。 「あ—————っ…♥」 全てが身体から抜けきった、その瞬間。今までの小さな絶頂の波が、一つになって押し寄せるかのような、深く、長い、極上の快感が全身を包み込んだ。全身の力が完全に抜け落ち、糸の切れた人形のようにベッドにぐったりと沈み込む。 「はぁ…はぁ…っ、ぅ…」 空っぽになった身体。けれど、そこにはもう寂しさではなく、味わい尽くした後のような、蕩けるような甘い疲労感と、とてつもない充足感が満ちていた。 蕩けるような甘い余韻の中で、私は朦朧とした意識を浮遊させていた。全身が心地よい倦怠感に包まれ、もう指一本動かせそうにない。終わった。ようやく、あの嵐のような快感から解放されたのだ。そう、思った、その瞬間だった。 「……ん…?」 空っぽになったはずの場所に、再び何かが触れる感触。ひんやりとした、硬い球体。まさか、と信じられない思いで薄く目を開けると、そこには悪魔のような微笑みを浮かべた彼女が、抜き取ったばかりのアナルボールを再び私の蕾に宛がっている光景が広がっていた。 「ひっ…!? ま、まだ…やるの…?」 か細い、掠れた声が漏れる。猿轡はいつの間にか外されていたが、自由に声が出せるようになった今、発せられたのは驚愕と、そして微かな期待を孕んだ問いかけだった。 「当たり前でしょう?♥ こんなに気持ちいいこと、一度きりで終わらせるなんて勿体ないじゃない。貴女の身体が、この快感を『当たり前』のことだって覚えるまで、何度でもプレゼントしてあげるわ♥」 絶望的な宣告。しかし、それに反して、私の身体は正直だった。一度極上の快感を知ってしまったその場所は、再び与えられるであろう快楽を予期して、自らきゅうっと収縮し、球体を迎え入れる準備を始めてしまっている。 「いや…ぁ…もう、むりぃ…」 口では抵抗する。しかし、その言葉に力はない。むしろ、もっと欲しがっているのを隠すための、か細い言い訳にしか聞こえなかった。 彼女はそんな私の反応を全て見透かしたように、再びゆっくりと、しかし今度は先程よりもずっと手慣れた様子で、一つ目の球体を私の体内へと押し込んだ。 「んぅうううっ…!♥」 一度通った道。身体はもう、この異物を受け入れることを知っている。先程よりもスムーズに、ぬるりと球体が飲み込まれていく。抵抗感は薄れ、代わりに、再び満たされていく背徳的な快感がじわりと広がっていく。 ぐぷり、ずぷん。 二つ目、三つ目と、慣れた動きで次々と球体が収まっていく。その度に、私の身体はびくん、びくんと悦びの痙攣を繰り返し、秘裂からは条件反射のように愛液が溢れ出した。 そして、再び全てが収まりきると、あの絶頂へのカウントダウンが始まる。 ずるり、ずるり…。 「あっ、あぁ…♥ くる、くるの…っ、わかる…っ♥」 一度経験したことで、私の身体は次に何が起こるかを完全に学習してしまっていた。球体が内壁のどの部分を擦れば、どれほどの快感が得られるのか。身体が、それを知ってしまっている。 ぐぷん。 一つ目の球体が抜ける。約束された快感が、再び全身を駆け巡った。 「んっはぁああああああっ!!♥ きもち、いぃ…!そこ、きもちいいのぉっ…!!♥」 もはや、そこに羞恥心や抵抗の意志はなかった。ただひたすらに、与えられる快感を貪るだけの、素直な身体があるだけだった。 入れる。出す。また、入れる。 その無限とも思えるループの中で、私の思考は完全に融解していった。何度も何度も、同じ快感を身体に刻み込まれる。それは、まさしく調教だった。この背徳的な快感を、私の常識として上書きしていくための、甘く、逃れられない儀式。 「さあ、サンタさん、もっと鳴いてごらんなさい♥ 貴女の可愛い声で、どれだけ気持ちいいか、私に教えて?♥」 彼女の言葉に導かれるままに、私は喘いだ。満たされる快感、引き抜かれる絶頂。その全てを、ありのままの言葉にして、彼女に捧げ続けた。聖なる夜は、まだ始まったばかりだった。 思考が快感に蕩け、喘ぎ声が部屋に響く中、何度繰り返されたか分からないアナルボールの出し入れが、唐突に止まった。ずぷん、と最後の球体が引き抜かれ、私の身体は再び空っぽになる。甘い疲労感に包まれ、私は喘ぎながらシーツに沈んだ。 「はぁ…はぁ…もう、だめ…からっぽ…」 「ふふ、本当にお疲れ様、サンタさん。でも、まだプレゼントは残っているのよ」 悪戯っぽい声に顔を上げると、彼女が再び白いプレゼント袋に手を入れているのが見えた。何が出てくるのか。もはや、恐怖よりも好奇心が勝っている自分に気づき、内心でぞっとする。 彼女が取り出したのは、注射器のような形をした容器だった。中には、きらきらと輝く、透明な青い液体が満たされている。一見すると美しいそれは、しかしどこか得体の知れない雰囲気を醸し出していた。 「これはね、『ゼリー浣腸』よ。体温でゆっくりと固まって、貴女のお腹の中で一本の棒になるの」 「ぜりー…かんちょう…?」 「そう。そして、固まったゼリーは、貴女が自分の力で排出するのよ。大丈夫、ちゃんと気持ちよくなれるように、特別な媚薬もたっぷり混ぜておいたから。ゼリーが腸の中にある間、その成分がゆっくりと貴女の身体に吸収されていくわ…♥」 その説明だけで、全身の毛が逆立つのがわかった。自分の腸の中でゼリーが固まり、それを自分で出す? しかも媚薬入り? そんな、想像を絶する行為に、私の身体は恐怖と、そして抗いがたい興奮でわなわなと震え始めた。 「さあ、お尻をもっと高く上げてちょうだい♥」 逆らうことなど、もう考えられなかった。私は言われるがままに腰をさらに持ち上げ、無防備に蕾を差し出す。彼女は手慣れた様子で容器の先端をそこに当てがうと、ゆっくりと内部へと挿し込んだ。 「んぅっ…!」 アナルボールで散々慣らされたはずなのに、新たな異物の挿入に身体が小さく跳ねる。彼女は構わず、プランジャーをゆっくりと押し始めた。 ちゅるるるる…。 冷たい液体が、私の腸内へと注ぎ込まれていく感覚。それはアナルボールのような固形の異物とは全く違う、内側から満たされていくような、ぬるりとした不快感と奇妙な心地よさが入り混じった感覚だった。 「はっ、ひぅ…!な、なにか…はいって、くるぅ…!つめたい、のに…おく、が…あつい…っ!」 冷たいはずの液体が、私の体温を奪いながら、逆に内部の熱を浮かび上がらせていく。腸壁を伝い、奥へ奥へと浸透していくゼリーが、私の身体を内側から支配していくようだった。 容器の中身が全て注ぎ込まれると、彼女は静かに先端を引き抜いた。 「さあ、これで全部よ。すぐに漏らさないように、少しだけ我慢してね。お腹の中で、だんだん温まって、固まっていくのがわかるはずだから…♥」 彼女はそう言うと、私が漏らさないように、指で蕾をきゅっと押さえた。 「んんっ…!で、でそう…!なにか、でちゃいそう…っ!」 下腹部に感じる、確かな膨満感。すぐにでも排出してしまいたい衝動に駆られるが、彼女の指がそれを許さない。私は必死に内側の筋肉を締め、堪えようとする。 そのうちに、彼女の言った通り、体内で変化が起き始めた。最初はただの液体だったものが、私の体温を吸って、徐々に粘度を増していくのがわかる。そして、それはゆっくりと形を成し、私の腸の形に沿って一本の細長い棒状のゼリーへと変化していく。 「あ…ぁ…っ、おなか、のなかで…なにかが…!」 そして、媚薬の効果が、現れ始めた。 ゼリーが固まる過程で、成分が腸壁からじわじわと吸収されていく。それは、脳を直接焼くような、強烈な発情作用だった。全身の血が沸騰するような熱さを感じ、肌が粟立つ。身体中の性感帯が、まるで剥き出しにされたかのように敏感になっていく。 「はぁ…はぁっ…!あつい、あついぃ…!からだが、おかしくなるぅううっ…!♥」 何もされていないのに、ただ腸内に媚薬ゼリーが存在するだけで、身体が勝手に昂り、秘裂からは再び愛液がとくとくと溢れ出した。指先一本動かすだけで、全身に快感の痺れが走る。 「ふふ、よく効いているみたいね♥ もう我慢しなくていいわよ。さあ、そのゼリーを、私に見せながら、ゆっくりと出してみて…♥」 彼女が指を離した。その瞬間、私は抑えきれない便意と、それ以上に強烈な快感の波に襲われながら、ゆっくりと、腹部に力を込めた。 彼女の指が離れた瞬間、解放された衝動が私を襲った。しかし、それは単なる排泄感ではない。媚薬によって増幅された、未知の快感を伴う切迫感だった。 「んんんん———っ!!」 私は腹部にぐっと力を込めた。内側の筋肉が収縮し、腸の奥で完全に一本の棒状となったゼリーを、出口へと押し出そうとする。 ぐりり…、ぐりゅ…。 内壁を擦りながら、ゼリーの先端がゆっくりと出口へと向かってくる。それはアナルボールとは全く違う、もっと生々しく、内臓そのものが動いているかのような感覚。そして、媚薬の効果で極限まで高められた腸壁の感度が、その動きの全てを強烈な快感として脳に伝えてきた。 「あ、あああああっ…!で、でる…!おなか、の…なかから…っ!きもち、いいのが、でてくるぅうううっ!!♥」 言葉が支離滅裂になる。目の前の快感が、あまりにも未知で、あまりにも強烈すぎた。 きゅっと閉ざされていた出口が、ゼリーの先端によって押し広げられる。 ぷるん、と。 半透明の青いゼリーの先端が、外の世界に顔を出した。それは、私の腸の形をそのまま写し取った、艶かしく、そして淫らなオブジェ。 「んっはああああああっ!!♥」 先端が出た瞬間の解放感と快感に、甲高い絶頂の声が漏れた。しかし、それはほんの始まりに過ぎない。本体はまだ、私の体内に長く長く続いているのだ。 「んんん…っ!んーーーーーっ!!」 私はさらに力を込める。ぷるるん、と震えながら、ゼリーはゆっくりとその姿を現していく。ずる、ずる、と引きずり出されるたびに、腸内の最も敏感な部分を通過し、その都度、私に絶え間ない快感を与え続ける。 「はぁっ、はぁっ…!あ、まだ、ある…!まだ、おく、に…!んぎぃいっ…!!♥」 それは、終わらない絶頂のようだった。排出し続ける限り、快感が続く。自分の身体の中から、快感の源泉そのものが生まれ出てくるという、倒錯した現実。媚薬は思考を麻痺させ、羞恥心を快感へと塗り替えていく。 「すごいわ、サンタさん…♥ 貴女の中から、こんなに長くて綺麗なゼリーが…♥ とってもエッチよ♥」 彼女は恍惚とした表情で、私がゼリーを排出する様を食い入るように見つめている。その視線が、さらに私を興奮させた。 ずるり…ずるり…。 永遠に続くかと思われた排出は、ついに最後の瞬間を迎えようとしていた。一番奥にあったゼリーの末端が、腸壁を離れる感覚。 「あ———————っ!!」 ずぷん、と。最後の塊が完全に体外へと排出された。その瞬間、これまで続いていた連続的な快感が一つの大きな波となり、私を飲み込んだ。全身が激しく痙攣し、意識が真っ白に染まる。同時に、我慢の限界を超えた秘裂から、びゅるっと大量の愛液が噴き出した。 シーツの上には、私の腸の形を写し取った、青く長いゼリーが艶かしく横たわっている。そして私は、自分の身体が生み出したその淫らな造形物を見つめながら、快感の余韻の中で、ただただ喘ぎ続けることしかできなかった。 一度目の絶頂の嵐が過ぎ去った後も、媚薬の効果は私の身体に深く根を下ろしていた。シーツに横たわる青いゼリーが、まるで自分の分身のように思え、それを見ているだけで下腹部の奥がずくりと疼く。肌は敏感に粟立ち、僅かな空気の動きすらもが快感の予兆に感じられた。 「はぁ…はぁ…もう、なにも…でな…」 言い終わらないうちに、彼女は再びあの注射器型の容器を手に取っていた。しかし、今度の容器は、明らかに先程よりも一回り大きい。 「ふふ、そんなわけないでしょう?♥ 貴女のお腹は、まだ欲しがっているわ。一度受け入れた腸はね、次からはもっとたくさん受け入れられるようになるのよ。だから、次はもう少し太いゼリーをプレゼントしてあげる♥」 抗う言葉など、もはや思い浮かばない。むしろ、身体の奥が、再び満たされることを渇望しているのを感じていた。彼女の言葉通り、私の腸は次の快感をすでに待ち望んでいるのだ。 再び、冷たい先端が蕾に当てがわれる。今度は、躊躇なく、すんなりと受け入れてしまう自分がいた。 ちゅるるるる…。 先程よりも多い量の液体が、腸内へと注ぎ込まれていく。一度拡張された内壁は、より多くのゼリーを容易に受け入れた。腹部がずしりと重くなり、内側から押し広げられていく感覚が、背徳的な快感となって私を支配する。 そして、再び繰り返される、甘い地獄の時間。 体温でゼリーが固まり始めると同時に、新たな媚薬が腸壁から吸収され、私をさらに深い発情の渦へと引きずり込んでいく。 「あ、あぁ…っ!また、あつくなるぅ…!こんどは、もっと、おっきい…!おなか、はちきれちゃう…っ!♥」 そして、排出の時が訪れる。 「んんんんーーーーーっ!!!」 先程よりも太く、長くなったゼリーを押し出すために、より強く、長く力を込めなければならない。その分だけ、内壁を擦る感覚は強く、長く続き、快感は倍加していく。 ずるり…ずるり…ぐりゅ…っ。 太くなったゼリーが、敏感な腸壁をより強く刺激しながら排出されていく。 「んぎぃいいいあああっ!!♥ ふとい、ふといぃっ!おくの、おくのほうまで、こすられるぅうううっ!!♥」 嬌声は、もはや悲鳴に近い。しかし、その表情は苦痛ではなく、紛れもない快感に歪んでいた。ぷるんと排出されるゼリーは、先程のものよりも明らかに太く、その存在感を増している。そして、それが抜け落ちるたびに、私はより深く、激しい絶頂の波に飲み込まれた。 三度目、四度目…。 その行為は、聖なる夜が更けていくのも忘れるほど、執拗に繰り返された。繰り返すごとに、ゼリー浣腸の容器は大きくなり、私の腸内に注ぎ込まれるゼリーは太く、長くなっていく。私の身体は、その度に素直に順応し、より大きな快感を受け入れるための器へと作り変えられていった。 シーツの上には、大きさの違う青いゼリーが何本も並べられていく。それはまるで、私の身体が調教されてきた歴史そのものだった。そして私は、その淫らな戦利品を朦朧と見つめながら、次に与えられるであろう、さらに太いゼリーへの期待に、知らず知らずのうちに喉を鳴らしていた。 夜がどれほど更けたのか、もう時間の感覚はなかった。部屋の中には、甘く背徳的な香りと、いくつもの青いゼリーが生々しく転がり、私の理性が完全に快楽に明け渡されたことの証を立てていた。すっかり排泄という行為が、絶頂と同義語として身体に刻みつけられてしまった私は、蕩けきった表情でシーツに身を沈めていた。 「はぁ…はぁ…もう、なにも…」 その虚ろな呟きを、彼女は待っていた。再び白いプレゼント袋から取り出されたのは、今まで見てきた玩具とは明らかに違う、医療器具のような冷たさと細長さを持つものだった。銀色に光る、細い管——尿道カテーテル。そして、その傍らには、これまで使ってきたものと同じ、けれど注射器はずっと小さく、濃密な青色をした媚薬ゼリーが置かれていた。 「ひっ…!?」 それを見た瞬間、残っていた理性が最後の警鐘を鳴らした。ダメだ、そこは。排泄とは違う。女性にとって、本当に、本当に最後の聖域。快感のためなどにあってはならない場所。 「最後のプレゼントよ、サンタさん。一番細くて、一番敏感な、貴女だけの秘密の場所に、特別なゼリーを入れてあげる♥」 彼女の声は、もはや悪魔の囁きそのものだった。私が首を振って抵抗するより早く、彼女は私のまんぐり返しの足の間に身を滑り込ませ、濡れそぼった秘裂を指で優しく掻き分けた。 「んんっ!いや、そこは、ほんとうに…!」 晒された小さな突起の、さらにその上にある、小さな、小さな一点。彼女はそこに、消毒用のアルコールで湿らせたコットンを優しく押し当てた。ひやりとした感覚に、全身がびくりと震える。 「大丈夫。痛くしないから…」 そう囁くと、彼女はカテーテルの先端に潤滑剤をたっぷりと塗り、ゆっくりと、私の尿道口へと押し当てた。 「んぎっ…!?!?!」 異物感、という言葉では表現しきれない、鋭く、それでいて焼けるような奇妙な感覚。内側から直接神経を撫でられるような、ぞわぞわとした未知の刺激が、下腹部から脳天まで突き抜けた。 するするする…。 私の微弱な抵抗をものともせず、カテーテルは信じられないほどスムーズに、私の尿道内部へと滑り込んでいく。 「あ、ああ、ああっ!なにかが、はいってくる…!おしっこ、でるとこ、から…っ!へんな、かんじ…!んひぃいいいっ!!♥」 カテーテルが膀胱に達したことを確認すると、彼女は用意していた小さな注射器を接続し、ゆっくりと、濃密な青い媚薬ゼリーを注入し始めた。 ちゅー…っ。 温かいゼリーが、膀胱の中に直接満たされていく感覚。それは浣腸とは比べ物にならないほどダイレクトで、内側から熱い痺れが広がっていくようだった。 ゼリーを全て注入し終えると、彼女はカテーテルを抜き、代わりに私の秘裂へと指を滑り込ませた。そして、散々潮を吹かされた、あのGスポットを、今度は羽で撫でるように、くすぐるように、優しく刺激し始めた。 「さあ、このゼリーはね、潮と一緒にしか出せないのよ。貴女の力で、この新しい快感を外に出してみて?♥」 その刺激は、それ自体は決して強くない。しかし、尿道と膀胱に直接注入された媚薬ゼリーが、内部から爆発的な感度を私の身体にもたらしていた。Gスポットを優しく撫でられるだけで、尿道が、膀胱が、きゅうううんと締め付けられるように疼く。 「あっ、あっ…!だめ、おしっこ、でちゃう…!でも、ちがう…!ゼリーが、ゼリーがぁっ…!」 下腹部に、再び熱い液体が溜まっていく感覚。しかし、それは今までとは全く違う。尿道の内部で、ゼリーが潮と混ざり合い、ぬるぬる、ぷるぷるとした感触を生み出しているのが、ありありとわかるのだ。 「んんんんんっ…!!でる、でちゃううぅぅううっ!!ゼリーが、おしっこのとこから、でてくるうぅぅぅううっ!!♥」 彼女が指でGスポットをくい、と押し上げた、その瞬間だった。 びゅるるるるるるっ!! 勢いよく噴き出したのは、ただの潮ではなかった。透明な液体に混じって、青い、ぷるぷるとしたゼリーの塊が、断続的に尿道口から射出された。細い管を通るゼリーが、敏感になった尿道内壁を擦り抜けていく。その、これまで経験したことのない摩擦の快感に、私の意識は完全に焼き切れた。 「んぎゃあああああああああああっ!!♥」 ゼリー混じりの潮を噴き上げながら、私は最後の絶頂を迎える。自分の身体の全ての穴が、快感を排出するためだけの道具に変えられてしまったという事実。その背徳感と屈辱感、そして何よりも強烈な快感が、私の全てを塗りつぶしていった。 思考が白く飛び、ゼリー混じりの潮を噴き上げた身体は、ぐったりと弛緩しきっていた。尿道から異物を排出したという、生まれて初めての強烈な快感の余韻が、ぴくぴくと全身を痙攣させる。もう、何も残っていない。そう、思った。 「ふふ、とっても上手に出せたわね。でも、一度だけじゃ身体は覚えてくれないわ」 囁きと共に、視界の隅に再びあの細いカテーテルと、青いゼリーの入った注射器が映る。嘘でしょう? あの、脳が焼けるような快感を、もう一度? 恐怖と期待が入り混じった感情が、疲弊しきった心を揺さぶる。 身体は、もう抵抗の仕方を知らなかった。むしろ、再び訪れるであろう未知の快感に備えるかのように、尿道口の周りの筋肉が微かに震える。するり、と。二度目の挿入は、一度目よりもずっと滑らかだった。そして、再び温かい媚薬ゼリーが、私の膀胱を直接満たしていく。 「あ…ぁ…♥ また、はいって…きちゃった…♥」 もはや、その行為に驚きはない。ただ、次に訪れるであろう快感の波を待つだけだった。 彼女の指が再びGスポットを優しく刺激する。私の身体は、完全にそのプロセスを学習していた。Gスポットへの刺激が、尿意と快感の引き金になること。そして、その先にはゼリーを排出するという、禁断の絶頂が待っていること。 びゅるるるるっ…! 二度目の排出は、一度目よりもずっと大胆で、背徳的だった。尿道からゼリーが飛び出す快感に、私は躊躇いなく身を委ね、甲高い声を上げた。 何度も、何度も、その行為は繰り返された。ゼリーが注入され、潮と共に排出される。その度に、私の尿道と膀胱は、それが「快感」なのだと、強制的に学習させられていく。最初はゼリーの異物感があったからこそ感じていた快感が、次第に、排出する行為そのものにすり替わっていくのがわかった。 そして、何度目かの注入の後。彼女は言った。 「もうゼリーは終わり。今度は、これを入れてあげる」 彼女がカテーテルに接続したのは、青いゼリーではなく、ただの生温かい、透明な液体——ただのぬるま湯だった。 ちゅー…っと、温かい水分が膀胱に満たされていく。異物感はない。ただ、純粋な尿意だけが、私の下腹部に溜まっていく。 「さあ、出してごらんなさい。ただのお水よ」 彼女はそう言うと、今度はGスポットに触れなかった。ただ、満たされた膀胱が、私の意志を試すかのように圧迫してくる。 「ん…んん…っ!」 漏れそうになるのを、きゅっと尿道を締めて堪える。それは、今まで当たり前のようにできていたはずの、生理的な反射。しかし。 身体が、それを許さなかった。 尿道を締めるという行為が、なぜか脳に快感の信号を送るようになってしまっている。堪えようとすればするほど、ぞくぞくと背筋が疼き、秘裂が濡れていく。 「あ…っ!だめ、しめられない…!しめると、きもち…よく、なっちゃう…っ!♥」 完全に、条件付けが完了してしまっていた。排出=快感。そして、それを我慢する行為すらもが、快感の前戯へと変えられてしまったのだ。 ぷつん、と。 理性の糸が、ついに切れた。 じょぼじょぼじょぼ…。 私が力を入れるまでもなく、緩みきった尿道口から、温かい液体がだらしなく流れ出し始めた。それは潮を吹くような勢いのあるものではない。ただ、失禁するように、だらだらと、垂れ流されていく。 「あっ、あああああ…っ!!♥ も、もれちゃう、もれてるのに…!きもち、いぃぃいいいいっ…!♥」 止めることを、忘れてしまった。いや、止めるという概念そのものが、快感に上書きされてしまった。ただ温かい液体が自分の身体から流れ出ていく、その感覚だけが、私に穏やかで、けれど終わりのない快感を与え続ける。 じょぼ…、ちょろ…。 完全に尿道を支配する力を失った私は、シーツを濡らしながら、ただ恍惚の表情を浮かべ、だらしなく快感を垂れ流し続けるだけの、壊れた人形になっていた。聖なる夜は、私から聖なるもの全てを奪い去っていった。 夜の静寂が部屋を支配し、甘く湿った空気だけがそこに満ちていた。私はベッドの上で、完全に虚脱していた。意識は朦朧とし、思考は快感の熱で溶けてしまっている。身体の全ての穴という穴が快楽の道具へと作り変えられ、もはや羞恥心や抵抗の意志など、どこを探しても見つからなかった。 特に、最後の聖域だったはずの尿道は、最も淫らな快感の源泉へと変貌を遂げていた。媚薬と繰り返された排出行為によって、私の脳は完全にバグを起こしていた。「尿意」という信号は「快感の予兆」に、「排尿」という行為は「絶頂そのもの」に書き換えられてしまったのだ。 もはや、私の尿道括約筋は、その本来の役目を放棄していた。膀胱に僅かでも水分が溜まると、それは即座に尿道へと流れ込む。そして、その液体が敏感になった尿道の内壁を通過する、その摩擦だけで、私の身体は勝手に悦んでしまうのだ。 ちょろ…ちょろろ…。 誰に命令されるでもなく、何かを注入されるでもなく、ただ生理現象として生成された自身の尿が、私の意志とは無関係に、だらしなく流れ出ていく。その生温かい液体が尿道を通過するたびに、私の身体は「びくんっ」と小さく痙攣し、口からは「んぅ…♥」と甘い吐息が漏れた。 「はぁ…ぁ…また、でてる…♥ きもち、いぃ…♥」 自分が失禁しているという屈辱的な事実を認識しながらも、その行為がもたらす穏やかで持続的な快感に、私の心はとろとろに蕩かされていた。それは激しい絶頂とは違う。もっとじわじわと、身体の芯から温めていくような、依存性の高い快感だった。 彼女は、そんな私を満足げに見下ろしている。もう何もせず、ただ私が自らの身体で快感を生成し続ける様を、愛おしげに、そして誇らしげに眺めているだけだった。彼女の望みは、完全に達成されたのだ。プレゼントとして選ばれた私は、彼女の望む通り、快楽だけを求める身体へと完全に「調教」されてしまった。 「メリークリスマス、私のサンタさん」 彼女は私の汗と体液で濡れた額に、そっと口づけをした。 「最高のプレゼントをありがとう。これからはずっと、私の側で、そうやって可愛い姿を見せ続けてくれるのよね?♥」 その言葉に、私はただ、こくりと頷くことしかできなかった。 ちょろ…と、また温かい快感が流れ出る。その度に、私は幸せそうに目を細め、甘い吐息を漏らす。もう、元には戻れない。戻りたいとも思わない。この快感こそが、私の新しい日常なのだから。 窓の外では、聖なる夜を祝う鐘の音が、遠く鳴り響いていた。 聖なる夜の狂乱が、まるで遠い夢だったかのように、私の意識は静寂の中に浮上した。肌を撫でる空気はひんやりと清浄で、身体を拘束する革の感触も、口を塞ぐ異物感も、どこにもない。 はっとして身を起こすと、そこは私の見慣れた部屋だった。赤いサンタクロースの衣装も、白い大きなプレゼント袋も、全てがきちんと揃っている。悪夢だったのだろうか。あまりにも生々しく、鮮明な、けれどただの悪夢。そう思おうとした。 しかし、シーツに残る微かな湿り気と、身体の奥深く、特に下腹部に残る熱っぽい疼きが、それが決して夢ではなかったことを雄弁に物語っていた。私は恐る恐る自分の身体に触れる。異常はないように思える。けれど、確信があった。私は、変わってしまった。あの夜を境に、取り返しのつかない変貌を遂げてしまったのだと。 安堵と、それ以上に大きな不安が胸の中で渦巻く。一夜限りの過ち。もう二度とあんなことはない。そう自分に言い聞かせ、私は震える足でベッドを降りた。 ———翌朝。 燦々と降り注ぐ朝日が、聖夜の終わりと新しい日常の始まりを告げていた。私は重い身体を引きずるようにして、洗面所へと向かう。昨夜の出来事を振り払うように顔を洗い、歯を磨き、そして、ごく当たり前の生理現象として、トイレの便座に腰を下ろした。 何も考えず、ただ、いつものように。 腹部に力を込めるでもなく、ごく自然に身体の力を抜く。膀胱から尿道へと、温かい液体が流れ始める、その瞬間。 「———ひぁっ!?」 声にならない、奇妙な声が漏れた。 忘れていた感覚が、突如として蘇る。尿道の内壁を、温かい液体が通過していく、その摩擦。ただそれだけのことが、背筋に稲妻のような鋭い快感を走らせた。 じょわわわわ…。 「あ、あ、あああっ…!ん、んんぅうううっ…!!♥」 止まらない。止められない。自分の意志とは関係なく、排尿という行為が、脳に直接快感の信号を送り込んでくる。身体がびくん、びくんと小刻みに震え、腰が勝手に浮き上がる。ただおしっこをしているだけなのに、まるで誰かに優しく、しかし的確に性感帯を愛撫されているかのような、甘美な感覚。 「は、はぁっ…!ひ、ぅう…っ!きもち、いぃ…!だめ、こんな、とこで…っ!♥」 便座の上で、私は一人、身を捩りながら喘いだ。排尿が終わるまでの数十秒が、永遠のように長く感じられる。そして、最後の数滴が身体から排出され、きゅっと尿道が閉じられた瞬間、強烈な絶頂の余韻が、私を襲った。 「はぁ…はぁ…っ、んぅ…っ」 肩で息をしながら、私は呆然と立ち尽くす。 どうなってしまったんだ、私の身体は。 あの女に、あの夜に、完全に作り変えられてしまった。排泄という、生きていく上で決して避けては通れない行為そのものが、快感のスイッチになってしまったのだ。これから毎日、毎時間、トイレに行くたびに、私はこの背徳的な快感に身を悶えなければならないのか。 鏡に映る自分の顔は、恐怖に引きつりながらも、どこか恍惚として赤く上気している。 絶望的な現実。しかし、その身体の奥深くでは、次の尿意が訪れるのを、どこか待ち望んでいる自分がいることにも、気づいてしまっていた。私の日常は、静かに、しかし確実に、崩壊を始めていた。 排尿の快感に打ちのめされ、呆然とトイレの個室に立ち尽くす私に、追い打ちをかけるように、腹の底から新たな波が押し寄せてきた。ぐぅ、と腸が鳴り、ずしりとした重みが下腹部に集まってくる。それは、尿意とは比べ物にならないほど、もっと原始的で、抗いがたい信号だった。 (まさか…これも…?) 背筋に、氷のように冷たい汗が伝った。あの夜、アナルボールで、ゼリー浣腸で、執拗に繰り返された背徳の儀式。あの記憶が、まるでパブロフの犬のように、便意と共に鮮明に蘇る。内壁を異物がこじ開け、擦り抜けていくあの感覚。あの、絶頂に等しい排出の快感。 「い、いや…そんな、はずは…」 震える声で否定する。あれはあくまで玩具だったから。媚薬の力があったから。自分の身体から自然に生まれるものとは違うはずだ。そう信じたかった。 私は恐る恐る、再び便座に腰を下ろす。ごくり、と喉が鳴った。これから自分の身に起こるかもしれないことを想像し、恐怖で心臓が早鐘を打つ。しかし、生理現象は待ってはくれない。意を決して、私はゆっくりと腹部に力を込めた。 「んんん…っ」 内側の筋肉が収縮し、腸の奥にあったものが、ゆっくりと出口へと押し出されてくる。アナルボールのように固くはなく、ゼリーのように滑らかでもない。紛れもない、自分自身の排泄物。それが、あの夜に散々蹂躙され、快感を覚えさせられた腸壁を、ゆっくりと圧迫しながら進んでくる。 ぐりり…、ぐりゅ…。 「—————あぁっ!!!」 ダメだった。理性の壁は、あまりにも脆く崩れ去った。 あの夜に刻み込まれた記憶が、身体の奥深くで完全に再現される。内壁を異物が押し広げていく感覚。狭い出口が無理やりこじ開けられていく背徳感。そして、それが外の世界へと排出されていく、あの解放感を伴う強烈な快感。 「んっはぁああああっ!♥ あ、で、でる…!おっきいの、でちゃうっ…!♥ あの時と、おなじぃ…!んぎぃいいいっ!!♥」 便座の上で、私は再び一人、狂ったように喘いでいた。 自分の身体から、汚いものが出ている。その当たり前の事実が、信じられないほどの興奮と快楽を呼び起こす。ずるり、と塊が抜けていくたびに、私はびくん、びくんと腰を跳ねさせ、甲高い声を上げた。秘裂からは、またしても愛液がじゅわりと滲み出す始末だ。 ぽちゃん、と。全てが排出され終わったことを示す水音が響く。 同時に、私の身体は、排尿の時とは比べ物にならないほど深く、激しい絶頂の波に飲み込まれた。 「はぁ…っ、はぁ…っ!ん、んんぅうう…っ!」 全身がわなわなと震え、力が抜ける。トイレットペーパーを持つ手もおぼつかない。 もう、おしまいだ。 完全に理解した。私の身体は、排泄という行為の全てが、快楽に直結するように作り変えられてしまったのだ。トイレは、私にとって、安息の場所ではなく、逃れられない快楽地獄と化した。 これから毎日、この個室の中で、私は一人、背徳の快感に悶え続けなければならない。 絶望に打ちひしがれながらも、身体の芯に残る、ずっしりとした甘い疼き。 その快感の余韻が、次にこの場所を訪れる時への、密かな期待を芽生えさせていることに、私はもう、気づかないふりをすることはできなかった。 あの日を境に、私の日常は一変した。きらびやかなイルミネーションも、人々の楽しげな笑い声も、今はもうどこか遠い世界のように感じられる。私は、あの日着ていたサンタクロースの衣装をクローゼットの奥深くに封印し、何事もなかったかのように平凡な毎日を送ろうと努めていた。 しかし、身体に刻まれた記憶は、そう簡単には消えてくれない。一日に数度、必ず訪れるトイレという名の試練。その度に私は、個室の中で声を殺し、背徳の快感に身を捩る。その行為は、絶望と同時に、私の乾いた日常に倒錯した潤いを与えていた。もう、この身体なしでは生きていけないのではないか。そんな考えが頭をよぎるたび、私は得体の知れない恐怖に襲われた。 そんなある日の午後。気分転換に、と少しだけ足を延して、普段は行かない公園を散策していた。木漏れ日が優しく、子供たちの遊ぶ声が聞こえる。平和で、穏やかな光景。ここにいれば、あの夜の記憶も少しは薄れるかもしれない。そう思った、その時だった。 ——見つけてしまった。 公園のベンチに座り、静かに本を読んでいる、あの女性の横顔を。 心臓が、喉から飛び出しそうなくらい激しく跳ねた。全身の血が逆流し、指先が急速に冷えていく。なぜ、こんなところに。どうして。偶然? それとも…。 逃げなければ。今すぐここから立ち去らなければならない。関わってはいけない。あの女は、私の日常を破壊した悪魔なのだから。これ以上、あの甘い地獄に引きずり込まれるわけにはいかない。 頭では、そう分かっていた。足は、今すぐにでも踵を返すべきだった。 それなのに。 私の身体は、石のようにその場に縫い付けられ、動かない。そして、私の口は、私の意志を裏切って、勝手にその名前を紡いでいた。 「……あの…」 か細く、掠れた声。女性がゆっくりと顔を上げる。その物静かな瞳が、私を捉えた。驚いたように少しだけ目を見開いた後、彼女の唇に、ふわりと、あの夜と同じ、全てを見透かしたような笑みが浮かんだ。 「あら。…私の、サンタさん?」 しまった、と思った。言ってしまった。声を、かけてしまった。 もう、後戻りはできない。彼女の瞳に見つめられた瞬間、私の身体の奥深くで、あの夜に植え付けられた快感の記憶が、疼き出すのがわかった。下腹部が、きゅう、と甘く締め付けられる。 いけない。ダメだ。これ以上は…。 そう心の中で叫びながらも、私の足は、吸い寄せられるように、一歩、また一歩と、彼女の座るベンチへと向かっていた。自ら、奈落の縁へと歩みを進めるように。 彼女の唇から紡がれた「私のサンタさん」という言葉は、まるで呪文のように私の身体を縛り付けた。一歩、また一歩と彼女に近づくにつれて、忘れたふりをしていた記憶が洪水のように蘇ってくる。 (あぁ、この声だ…) この静かで、けれど熱を帯びた声が、私の耳元で囁き、私を快感の底へと突き落としたのだ。 (この瞳だ…) この全てを見透かすような瞳が、私が悦び、乱れ、壊れていく様を、恍惚と見つめていたのだ。 ベンチの前までたどり着くと、私はただ立ち尽くすことしかできなかった。何を話せばいいのか分からない。文句を言うべきか。詰るべきか。それとも、逃げ出すべきか。思考はまとまらず、ただ彼女の顔を呆然と見つめる。 彼女は、そんな私を面白そうに眺めながら、ゆっくりと本を閉じた。そして、自分の隣のスペースを、ポン、と軽く手で叩いてみせる。 「座らないの? 立ち話もなんだし」 穏やかな、けれど有無を言わせない響き。私はまるで操り人形のように、ふらふらとその隣に腰を下ろした。 隣に座ると、彼女の体温や、ふわりと香る石鹸の匂いが感じられ、心臓がさらに大きく脈打つ。気まずい沈黙が流れる。何か言わなければ。 「あ、あの…どうして、ここに…」 ようやく絞り出した声は、自分でも情けないほどに震えていた。 「散歩よ。貴女こそ、どうしたの? 家はこの辺りではなかったはずだけれど」 まるで旧知の友人にでも話しかけるような、自然な口調。あの夜の狂乱など、まるで存在しなかったかのような、あまりにも穏やかな態度。そのギャップに、私は混乱する。 「私は…その…気分転換に…」 「そう。…気分は、晴れたかしら?」 その問いかけに、悪意はないのかもしれない。けれど、私には彼女が全てを知った上で、私を試しているようにしか思えなかった。 「……あなたの、せいで…」 声が、震える。 「あなたのせいで、私の身体…おかしくなった…っ!」 堰を切ったように、言葉が溢れ出した。責めるつもりだった。けれど、その声には怒りよりも、むしろ甘えや懇願のような響きが混じってしまう。 「トイレに、行くたびに…!あの時のこと、思い出して…!変に、なっちゃうのよ…っ!」 そう訴える私の言葉を聞きながら、彼女は少しも動揺する様子を見せない。ただ、静かに私の瞳を見つめ返し、そして、ゆっくりと、私の手に自分の手を重ねてきた。 ひっ…! その温かい感触に、私の身体はびくりと大きく跳ねた。ただ手を握られただけ。それなのに、あの夜のように、全身に甘い電気が走る。 「…そう。それは、ごめんなさいね」 彼女は、本当に申し訳なさそうな、けれどどこか嬉しそうな、複雑な表情で言った。 「でもね」 彼女は言葉を続ける。 「本当に、嫌だった? …あの夜のこと、全部」 その問いに、私は息を呑んだ。 嫌だったはずだ。屈辱的で、恥ずかしくて、あり得ないことだったはずだ。 けれど。 私の口は、答えを紡げなかった。代わりに、私の身体が正直に反応する。重ねられた手に、きゅっと力が籠り、彼女の手を握り返してしまっていた。そして、下腹部の奥が、じゅわ、と熱を帯び始める。 まずい。このままでは、また、漏らしてしまうかもしれない。 そんな、都合の良い言い訳を、心が探している。 「…貴女の身体は、正直ね」 彼女は全てを理解したように、ふふ、と小さく笑った。そして、重ねた手に少しだけ力を込め、囁いた。 「私の家、ここから近いのだけれど。…来る?」 それは、悪魔の誘いだった。地獄への片道切符。もう二度と日常には戻れない、破滅への扉。 頭では分かっている。断らなければならない。今度こそ、本当に終わりだ。 けれど。 「…はい」 私の唇は、震えながらも、はっきりと、そう答えていた。 彼女の誘いに頷いた瞬間から、私の理性の箍は完全に外れてしまっていた。並んで歩く彼女の数歩後ろを、私はまるで夢遊病者のようについていく。アスファルトを踏みしめる彼女の靴音、風に揺れる髪、時折こちらを振り返る優しい(ように見える)笑顔。その全てが、私の身体に直接作用する媚薬のようだった。 (ダメだ…ダメだ…) 心の中で必死に抵抗を試みる。けれど、一度肯定してしまった身体は、もう言うことを聞かない。彼女に再び会えたという興奮と、これから何が起こるのかという期待と恐怖が入り混じり、下腹部に熱が集中していく。 あの夜に刻まれた、排泄=快感の記憶が、じわじわと鎌首をもたげてくる。 (やめて…まだ、だめ…) きゅっと、無意識に内側の筋肉を締め付ける。しかし、その行為すら、もはや快感を呼び起こすトリガーでしかない。ぞくぞく、と背筋に甘い痺れが駆け上がり、足の力が抜けそうになる。 「どうしたの? 顔が赤いわよ」 前を歩く彼女が、心配そうにこちらを振り返る。その何気ない一言が、決定的な引き金となった。 「あっ…!」 ぷつん、と。 私の中で、最後の何かが切れた。 じょわ…っ。 歩きながら。まだ彼女の家に着いてもいない、普通の道端で。 私の脚の間から、生温かい液体が流れ出す感覚。最初はほんの少量。しかし、一度決壊してしまったダムは、もう止まらない。 じょぼぼぼぼ…っ! スカートの生地が、みるみるうちに濡れていく。太ももを伝う熱い感触。そして、尿道を液体が通過していく、あの抗いがたい快感。 「あ、ああ、あぁあああっ!♥ で、でちゃ、でちゃう、とまらな、いぃぃいいっ…!!♥」 私はその場に立ち尽くし、腰をびくんびくんと痙攣させた。彼女の目の前で、何の躊躇いもなく、失禁している。その背徳的な状況が、脳を直接焼き、快感を何倍にも増幅させていく。 「んっはぁああああああっ!!!」 甲高い絶頂の声が、静かな住宅街に響き渡る。全身から力が抜け、私はその場にへたり込みそうになった。濡れたスカートが脚に張り付き、アスファルトには小さな水たまりができている。その全てが、信じられないほど恥ずかしく、そして、信じられないほどに、気持ちよかった。 私は、濡れた下着の中で、ぶるぶると震えながら、ゆっくりと顔を上げた。 彼女は、驚くでもなく、呆れるでもなく、ただ、静かに、うっとりとした表情で、私のその無様な姿を見つめていた。 そして、ゆっくりと私に近づくと、震える私の肩を抱き寄せ、耳元で囁いた。 「…ふふ。我慢できなかったのね、私のサンタさん。…大丈夫よ。お家で、もっと綺麗にしてあげるから…♥」 その声は、悪魔の囁きか、それとも女神の福音か。 もはや、私には判断することすら、できなかった。 彼女に肩を抱き寄せられながら、私は濡れた下着の不快感と、失禁絶頂の甘い余韻の狭間で、ただ呆然と彼女の家の玄関に立っていた。カチャリ、と鍵の開く音がして、静かな室内へと招き入れられる。 外の世界から遮断された、二人だけの空間。その事実は、私の心臓を再び高鳴らせた。 「シャワー、浴びていきなさい。汚れたままだと、風邪をひいてしまうわ」 彼女はそう言うと、私を脱衣所へと促した。淡々とした、けれど有無を言わせない口調。私は言われるがままに、濡れて肌に張り付くスカートや下着を脱ぎ捨てていく。自分の失禁で濡れた衣服を、彼女の家の脱衣所で脱いでいるという状況が、新たな羞恥と興奮を呼び起こした。 温かいシャワーが、冷えかけた身体を優しく包み込む。しかし、その温かさですら、今の私には官能的な刺激に感じられた。肌を滑り落ちる水滴の一つ一つが、敏感になった皮膚を撫で、快感の記憶を呼び覚ます。 私は急いで身体を洗い、彼女が用意してくれた、少し大きめのバスローブに身を包んだ。自分の服は、彼女が「洗っておいてあげる」と言って、洗濯機の中へと消えていった。 リビングに戻ると、彼女はソファに座り、静かに私を待っていた。その手には、見覚えのある、小さな青い注射器型の容器が握られている。 「ひっ…」 思わず息を呑む。ゼリー浣腸。あの、私の身体を快楽の地獄へと突き落とした、始まりの道具。 「少し、お腹が冷えてしまったでしょう? 温かいものを、中に入れてあげましょうね」 彼女は悪魔の笑みを浮かべ、私の手を取ってソファへと導いた。抵抗など、できるはずもなかった。 バスローブの前がはだけさせられ、私はなすがままにソファの上で、あの夜と同じ、無防備な格好にさせられる。 そして、再び、あの背徳の儀式が始まった。 何度も繰り返されたせいで、すっかり慣れてしまった蕾は、躊躇いなく容器の先端を受け入れる。 ちゅるるるる…。 今度は、ひんやりとした感覚ではなく、人肌に温められたゼリーが、腸内へと注ぎ込まれていく。その心地よい温かさに、私の身体は安堵のため息をつき、同時に、これから訪れる快感を予期して、わななく震えた。 「さあ、サンタさん」 ゼリーが注入され終わると、彼女は私の耳元で囁いた。 「今度は、私の上で、それを出して見せてくれる? 貴女の可愛いお尻が、私のために、どんな風に頑張るのか、もっと近くで、見てみたいの」 その言葉に、私の思考は完全に焼き切れた。彼女の膝の上に跨るように促され、私は震える身体で、彼女と向かい合う形でその華奢な太ももの上に腰を下ろす。固まり始めたゼリーの圧迫感が、下腹部を甘く刺激する。 彼女の瞳が、至近距離から、じっと私を見つめている。 私の顔が羞恥と興奮で赤く染まっていく様を、愛おしげに。 そして、私が、彼女の上で、自らの快感のために排泄しようとしている、その淫らな瞬間を、見逃さないように。 「んんんん…っ!」 私は、彼女の肩に必死にしがみつきながら、腹部に力を込めた。 目の前にある彼女の顔が、期待に潤んでいく。 この人の前で、私はまた、壊されていくのだ。 絶望と、そして何よりも甘美な悦びに、私は身を任せた。 彼女の膝の上、というあまりにも背徳的な舞台で、私の身体は正直に反応した。彼女の体温、間近で感じる息遣い、そして何よりも私を見つめる熱っぽい視線。その全てが触媒となり、体内の媚薬ゼリーの効果を極限まで引き上げていく。 「んんん…っ!んーーーーーっ!!」 私は彼女の華奢な肩に爪を立てるほど強くしがみつき、腹の底から声を絞り出すように力を込めた。内側の筋肉が蠕動し、温かいゼリーの塊をゆっくりと、しかし確実に、出口へと押し出していく。 ぐりり…、ぐりゅ…。 彼女の膝の上で、私のお尻が微かに揺れる。ゼリーが腸壁を擦り、押し広げながら進んでくる感覚が、ダイレクトに彼女の太ももにも伝わっているはずだ。その事実に気づいた瞬間、羞恥心と興奮で頭がどうにかなりそうだった。 「…ふふ、すごいわ。動いているのが、わかる…♥ 貴女のお腹の中、今、すごく頑張っているのね…♥」 耳元で囁かれる彼女の声が、私の理性をさらに麻痺させる。 ぷるん、と。 ゼリーの先端が、外の世界に顔を出した。その生々しい感触が、私の肌を通して、彼女の肌へと伝わる。 「んっはぁああああああっ!!♥」 堪えきれずに、甲高い絶頂の声が漏れた。先端が出ただけで、これほどの快感。彼女の膝の上で、私はびくん、びくんと腰を震わせる。 「もっとよ、サンタさん。全部、出してごらんなさい。貴女の全部、私が受け止めてあげるから…♥」 その言葉に背中を押されるように、私はさらに強く力を込めた。 ずる、ずる、ずるり…。 温かいゼリーが、ゆっくりと、しかし確実に排出されていく。その全てが、彼女の太ももの上で、ぷるんと震えながら形を成していく。私の身体から生み出された淫らな造形物が、彼女の身体を汚していくという光景。 「あ、あ、あ…っ!で、でてる…!あなた、のうえで…!私の、からだから…!んぎぃいいいいっ!!♥」 もはや、自分が何を言っているのかも分からない。ただ、目の前の快感と、倒錯的な光景に、思考が完全に支配されていた。 彼女の膝の上が、私の排出した青いゼリーで満たされていく。温かい湯気を立てるそれを、彼女はまるで愛おしい宝物でも見るかのように、うっとりとした表情で見つめていた。 ずぷん、と。 最後の塊が、完全に体外へと排出された。 その瞬間、私は今までにないほど深く、激しい絶頂の波に飲み込まれ、彼女の胸に顔を埋めるようにして、ぐったりと身体の力を抜いた。 「はぁ…はぁ…はぁ…っ」 肩で荒い息を繰り返しながら、私は震える身体で顔を上げる。 彼女の太ももの上には、私の腸の形を写し取った、青く長いゼリーが艶かしく横たわっている。そして彼女は、そのゼリーの先端を指でそっと掬い取ると、躊躇うことなく、自らの口元へと運び、ぺろり、と舐め取った。 「ん…甘くて、美味しいわ…♥ 貴女の味がする…♥」 その光景を見て、私の脳裏に、一つの言葉が雷のように突き刺さった。 (あぁ、この人は…) (私の全てを、受け入れてくれるんだ…) 恐怖も、羞恥も、絶望も、全てがその瞬間に融解していく。 代わりに、心の奥底から湧き上がってきたのは、身を焦がすような、絶対的な愛情と、依存心だった。 私は、もう、この人なしでは生きていけない。 身を焦がすような愛情と依存心が、私の全てを支配していく。彼女が私の排泄物を口にした、あの瞬間に。私の心は、完全に彼女のものとなったのだと悟った。 もはや、そこに主従関係などという言葉は当てはまらない。もっと根源的で、抗いがたい繋がり。彼女は、私の汚濁ごと全てを愛してくれる、唯一無二の存在なのだと。 「綺麗よ、サンタさん。快感に蕩けて、私に全てを委ねてくれている、今の貴女が、一番綺麗…」 彼女は恍惚と囁くと、私を膝の上から降ろし、再びソファに横たわらせた。そして、ゆっくりと自らの衣服に手をかける。 一枚、また一枚と、彼女の身体を覆っていた布が取り払われていく。露わになる、滑らかで白い肌。女性らしい柔らかな曲線。しかし、その身体の中心に、あってはならないものが存在していた。 「…え…?」 私の視線は、そこに釘付けになった。 彼女の足の付け根から、あの夜に私を散々蹂躙したバイブレーターのように、禍々しく、しかし生き物のように熱っぽく脈打つ、立派な男性器が生えていたのだ。 「驚いた? これも、プレゼントなのよ」 彼女は悪戯っぽく微笑んだ。 「聖なる夜はね、私が本当に望むものを、もう一つ叶えてくれていたの。貴女という最高の『相手』が一度消えてしまった代わりに、貴女をこれからずっと愛し続けるための、この『身体』をね」 プレゼント袋がもたらした奇跡。いや、呪い。私の欲望が彼女を『調教の相手』として選んだように、彼女の欲望もまた、私を愛するための新たな『道具』をその身に宿させたのだ。 私は、声も出せずに、ただ目の前で熱を帯びるそれに釘付けになる。それはバイブのような無機質なものではない。血管が浮き出て、ぴくぴくと蠢く、生々しい肉の塊。それがこれから、私の身体に…。 ごくり、と喉が鳴った。恐怖よりも、好奇心と期待が、心を占めていく。 彼女は、そんな私の反応を全て見透かしたように、私の身体に覆いかぶさってきた。そして、先程までゼリーで散々弄ばれた、まだひくひくと疼く私の蕾に、その硬く熱い先端を、ぴたりと押し当てた。 「ひぅっ…!?」 アナルボールとも、ゼリーとも違う。生きているものの、確かな熱と硬さ。それが、私の最も敏感で背徳的な場所に押し当てられている。その事実だけで、全身が粟立ち、腰が勝手に震え始めた。 「サンタさん。これから、本当の意味で、一つになりましょう…? 私の全部で、貴女の全部を、満たしてあげるから…♥」 ぐり、と。 彼女は腰を僅かに動かし、その先端を私の蕾の入り口でゆっくりと回転させた。ねっとりとした粘液が、私の肌を濡らす。 「あ、ああ、あっ…!そ、そこは…!あなたの…、それ、が…!♥」 もう、言葉にならない。身体が、心が、それを求めてしまっている。バイブのような機械ではなく、彼女自身の身体の一部で、この背徳の場所に繋がり、満たされたいと、心の底から渇望している。 私は、自らの手で、自分のお尻を大きく割り開いた。 彼女を、もっと、受け入れやすくするために。 その行為が、私の最後の理性を完全に消し飛ばした。 自らの手で聖域を開き、彼女を迎え入れる準備を整えた私を見て、彼女の瞳が一層深く、熱を帯びた。それは、獲物を前にした捕食者のようでありながら、同時に、愛しいものに対する慈しみに満ちた眼差しでもあった。 「…いい子ね、サンタさん。自分から、私を求めてくれるなんて…」 囁きと共に、彼女はゆっくりと腰を沈め始めた。 硬く熱い先端が、私の意思とは関係なくひくひくと蠢く蕾のひだを掻き分け、ぬるり、とその内部へと侵入してくる。 「んぎゅううううううっ!!!」 今まで経験したことのない、強烈な圧迫感と充満感。アナルボールのように異物ではなく、ゼリーのように流動的でもない。生きた肉が、私の内壁を押し広げ、神経の一本一本を直接撫で上げていくような、凄まじい感覚。 「あ、ああ、ああっ…!は、はいって、くるぅ…!あなたの、おっきいのが、あたしの、なかにぃっ…!!♥」 ぎちぎち、みしみし、と。私の身体が、彼女の形に合わせて悲鳴を上げる。しかし、そこに痛みはなかった。あるのはただ、限界を超えた快感と、彼女と一つになっていくという倒錯的な悦びだけ。 「大丈夫…力を抜いて…もっと、奥まで感じて…」 彼女は私を宥めるように囁きながら、決して動きを止めない。ゆっくりと、しかし確実に、その全てを私の最奥へと沈めてくる。腸壁が限界まで引き伸ばされ、内側から彼女の脈動が、どくん、どくんと直接伝わってくる。 「んっはぁああああああっ!♥ おく、おく、まで…!あたしの、からっぽだったとこ、ぜんぶ…!あなたの、で…!うめられ、ちゃううぅぅぅううっ!!♥」 完全に、結合が果たされた。 彼女のペニスが、私の身体の最も奥深くまで到達した瞬間、私たちは二人同時に、喘ぎの声を漏らした。内側から満たされる、圧倒的な存在感。もはや、どこからが自分で、どこからが彼女なのか、境界線が曖昧になっていく。 彼女はしばらくそのままで、私が彼女の存在に慣れるのを待ってくれた。私がうっとりと目を細め、腰をくたりと弛緩させたのを確認すると、彼女は悪戯っぽく微笑み、そして、ゆっくりと腰を動かし始めた。 ずるり、と。 一度奥まで埋められた肉棒が、内壁をねっとりと擦り上げながら、少しだけ引き抜かれる。 「ひぅっ…!?」 そして、再び、奥まで突き込まれる。 ぐぷり、と生々しい水音を立てて。 「んぎぃいいいいいっ!!!」 その、あまりにも単純な反復運動が、私の思考を完全に麻痺させた。快感の波が、休む間もなく全身を駆け巡る。Gスポットとも、前立腺とも違う、もっと身体の根源を揺さぶるような、抗いがたい快感。 「あ、ああ、あっ!すき、すき、なのぉっ!♥ あなたの、それで、おしり、めちゃくちゃにされるの、だいすきぃっ…!♥」 もはや、私の口からは、理性のかけらもない、ただ欲望のままの言葉が、止めどなく溢れ出した。彼女はその淫らな告白を聞きながら、恍惚とした表情で、さらに深く、激しく、私を突き続けた。聖なる夜は終わった。けれど、私たちの、本当の意味での夜は、今、始まったばかりだった。 聖夜の狂乱は、私の身体を完全な悦楽の器へと作り変えていた。特に、執拗に調教された私の尻穴は、もはや本来の機能を忘れ去り、彼女を受け入れ、快感を得るためだけに存在する、新たな性器として生まれ変わっていた。 彼女のペニスが突き込まれるたび、私の身体はその動きを歓迎するかのように、自ら内部の筋肉を収縮させ、きゅうきゅうと彼女の肉棒を締め上げた。それは拒絶の動きではない。むしろ、もっと強く、もっと深く、繋がっていたいと懇願する、愛の証だった。 「んんっ…!すごい、わね、サンタさん…。中で、きつく、締め付けて…そんなに、私のこと、好きなの…?♥」 喘ぎながら問いかける彼女に、私は言葉ではなく、身体で応える。突き上げられるリズムに合わせて腰を揺らし、より深く彼女を受け入れる。腸壁は媚薬の効果で極限まで敏感になっており、彼女のペニスが擦れる全ての箇所が、快感の震源地となっていた。 ぐちゅ、ぐちゅ、びちゃ! ソファの上で、私たちの身体がぶつかり合う音と、粘液の絡まる淫らな水音だけが、部屋に響き渡る。私の口からは、もはや意味をなさない、甘く掠れた喘ぎ声が絶え間なく漏れ続けていた。 「あっ、あ、あ…っ!だめ、それ、そこ、いちばん、きもち、いぃとこぉっ…!♥」 彼女は、まるで熟練の探検家のように、私の体内の最も敏感な場所を探り当てていた。ぐり、と亀頭が腸壁の一点を強く圧迫した瞬間、私はビクンと大きく背を反らせ、甲高い悲鳴を上げた。 「んぎゃああああああああっ!!♥ い、いっちゃ、いっちゃうぅうううっ!!おしりだけで、いっちゃうからぁああああっ!!♥」 その言葉が引き金となった。彼女は狙いを定めたその一点を、逃すことなく、何度も、何度も、強く、深く突き続けた。私の視界は白く点滅し、思考は完全に快感の奔流に飲み込まれる。 「私ので、イッて、サンタさん…!私だけのものに、なって…!」 彼女の絶叫とほぼ同時に、私の身体は限界を迎えた。 「んっはああああああああ———っ!!!」 尻穴だけで迎える、生まれて初めての絶頂。それは、秘裂で感じるものとは比べ物にならないほど深く、重く、そして脳髄の奥深くまでを痺れさせるような、強烈なものだった。全身が硬直し、弓なりに反ったまま、がくがくと激しく痙攣する。 絶頂の衝撃に、緩みきった尿道から、またしてもちょろちょろと愛液混じりの尿が漏れ出すのが分かった。しかし、もはやそんなことを恥じらう理性は、どこにも残っていなかった。 私の絶頂に呼応するように、彼女の腰の動きも、一段と激しさを増す。 「あ…っ!私も、もう、ダメ…っ!」 体内で、彼女のペニスがどくん、どくんと大きく脈打つのを感じる。それは、最後の瞬間が近いことを示していた。 「サンタさんの中に、出すから…!全部、受け止めて…っ!」 その言葉に、私は恍惚と頷いた。 ぐっと、これまでで最も深く突き込まれた、その瞬間。 「んんん—————っ!!」 私の腸の奥で、熱い奔流がほとばしる。大量の、白く濁った液体が、私の身体の内側を、余すところなく満たしていく。温かく、そして生々しいその感触に、私は再び小さな絶頂を迎え、彼女の腕の中で、完全に意識を手放した。 外の世界では、新しい朝が始まっていた。しかし、私の世界は、彼女の精液で満たされたこの薄暗い部屋の中で、永遠に続く夜を迎えたのだ。 意識は快感の海に沈み、思考は溶けていた。しかし、肉体だけは、彼女の熱い楔を内包したまま、微かな痙攣を繰り返していた。腸の奥で、彼女から注がれたばかりの温かいものが、じわりと広がっていく感覚。その生々しさが、私を現実へと引き戻す拠り所だった。 ぐったりと彼女の腕に身を委ね、荒い呼吸を整えていると、不意に、私の最奥を満たしていたはずの楔が、ゆっくりと引き抜かれていくのを感じた。 「んぅ…?」 ずるり、と。内壁をねっとりと擦り上げながら、彼女のペニスが後退していく。満たされていたものが失われていく喪失感に、私の身体はきゅう、と寂しげに収縮した。しかし、それは決して別れを告げる動きではなかった。 入り口付近まで、完全に抜けきる寸前まで引き抜かれたかと思うと、ぴたり、と動きが止まる。 そして。 「——ひぃっ!?」 次の瞬間、溜められた力が一気に解放されるかのように、そのペニスが私の最奥目掛けて、深く、長く、突き貫いてきたのだ。 ズドンッ!!! 「んぎゃああああああああっ!!!」 それは、今までのような優しい愛撫とは全く違う、内臓を直接抉り上げられるかのような、暴力的とも言える衝撃だった。腸壁を擦る感覚などない。ただ、一点。子宮の裏側あたりを、硬い先端がゴリッと直接叩きつけた。 「あ、あ、ああ、ああっ!お、おなか、こわれちゃう、ほどの…!おく、おく、まで…!♥」 それが、新たな愛戯の始まりの合図だった。 ずるぅ……っと、時間をかけるように、じっくりと根本まで引き抜かれ、私の内壁に溜まった愛液と彼女自身の精液をたっぷりと絡め取る。そして、再び、最奥の一点を目指して、一気に突き込む。 ズドンッ! 「んぎぃいっ!!♥」 ずるぅ……っ。 ズドンッ!! 「あっ、んっはあああああっ!!♥」 長い、長いストローク。私の身体は、彼女のペニスの形を、その動きを、完全に記憶していく。引き抜かれる時の焦ったい感覚と、突き込まれる時の内臓を揺さぶる衝撃。その両極端な快感の繰り返しに、私の理性は再び粉々に砕け散った。 「すき、すきぃっ!もっと、ついて…!あなたの、その、おっきいので、あたしのおなか、ぐちゃぐちゃに、してぇええっ!!♥」 もはや、私の口からは、被虐的な願望しか出てこない。その懇願に応えるように、彼女の腰の動きはさらにその速度と重さを増していく。 ぐちゅ、ぐちゅ、どぷん! ズドン! 淫らな水音と、肉がぶつかる鈍い音が、狂ったリズムを刻み続ける。ソファは大きく軋み、部屋の空気は私たちの熱気で飽和していた。私は彼女のペニスが作り出す快感の揺り籠の中で、ただただ喘ぎ、絶頂を繰り返し、際限のない悦楽の渦へと、どこまでも深く、堕ちていった。 長いストロークが刻む快感のリズムに、私の身体は完全に支配されていた。一突きごとに内臓が揺さぶられ、脳髄が痺れる。引き抜かれるたびに名残惜しく腸壁が蠢き、突き込まれるたびに歓喜の絶頂が全身を駆け巡る。もはや、私の身体は彼女の快感を増幅させるためだけの楽器と化していた。 「あ…あっ!また、でる…!サンタさんの中に、また、でちゃう…っ!!」 突き上げの合間に、彼女が苦しげに喘いだ。そして、私の体内で再び彼女のペニスがどくん、どくんと大きく脈打つのを感じる。先程の射精から、まだそれほど時間は経っていないはずなのに。 「んんん—————っ!!」 ぐっと奥まで突き込まれたまま、再び熱い奔流が私の腸内へと注ぎ込まれる。一度目に注がれたものの上に、さらに新たな精液が塗り重ねられていく。その、内側から満たされ、上書きされていく背徳感に、私の身体は再び大きく痙攣した。 「はぁ…はぁ…すごい…貴女の中にいると、すぐに、こうしたくなる…」 しかし、それで終わりではなかった。彼女の欲望は、まるで底なし沼のようだった。一度射精し、少し萎えかけたはずのペニスは、私の腸壁が締め付ける刺激に、すぐにまた熱と硬さを取り戻す。そして、再び長い、長いストロークが開始された。 ズドン! ズドン! 「あ、あ、あああっ!おなか、のなか…あなたの、で…いっぱい、なのに…!また、ふえるぅうっ…!♥」 三度目、四度目…。 その行為は、狂気じみた執拗さで繰り返された。彼女は私の内部で何度も、何度も射精を繰り返す。その度に、私の下腹部は、物理的にずしりと重くなっていくのを感じた。最初はぺたんこだったお腹が、彼女の精液で内側から満たされ、ぽっこりと、まるで妊娠したかのように膨らんでいく。 「見て、サンタさん…貴女のお腹、私ので、いっぱいになってる…♥」 彼女は突き上げながら、恍惚とした表情で、私の膨らんだ下腹部を優しく撫でた。その光景に、私は言いようのない倒錯的な満足感を覚える。 そして、ついに。 私の身体が受け入れられる容量は、限界を超えた。 ぐぷり、と。彼女が腰を突き上げた、その瞬間。 結合している蕾の隙間から、白濁した液体が「ぶちゅっ」という生々しい音を立てて溢れ出した。 「ひぅっ…!?」 それは、一度漏れ出すともう止まらなかった。彼女が腰を動かすたびに、私の腸内で圧縮された精液が、行き場をなくしてぶちゅ、ぶちゅ、と絶え間なく溢れ出てくる。彼女のペニスの根元を伝い、私のお尻を濡らし、ソファのシーツにまで白い染みを作っていく。 「あ、あ…っ!もれ、ちゃってる…!いっぱいで、ぜんぶ、うけとめきれなくて…!あふれて…っ!♥」 自分が精液を漏らしている。その視覚的にも聴覚的にも淫らすぎる事実に、私の最後の理性は完全に焼き切れた。溢れ出る快感と、溢れ出る精液。その二重の奔流に身を任せ、私はただ狂ったように喘ぎながら、彼女に身を委ね続けることしかできなかった。 精液がぶちゅぶちゅと溢れ出す淫らな音をBGMに、私たちの結合はさらに深まっていく。限界まで満たされ、漏らし始めた私の姿は、彼女の欲望をさらに煽る燃料にしかならなかった。 長いストロークの嵐がふと止み、彼女はぐっと、その全てを私の最奥へと再び突き入れた。ぽっこりと膨らんだ私のお腹が、さらに張り詰めるのがわかる。 そして、彼女はゆっくりと、私の身体に覆いかぶさってきた。 汗と体液で濡れた肌が密着し、互いの心臓の鼓動が直接伝わってくる。彼女の髪が私の頬をくすぐり、熱い吐息が唇にかかった。 「…サンタさん…」 掠れた、甘い声で私の名前を呼ぶと、彼女はそのまま、深く、深く、私の唇を塞いだ。 「んむっ…!?」 それは、ただの口づけではなかった。舌が、遠慮なく私の口内へと侵入してくる。私の舌を探り当て、絡め取り、まるで口の中まで犯すかのように、蹂躙していく。鼻から抜けるのは、互いの興奮した匂い。口の中に広がるのは、彼女の唾液と、私の喘ぎ声が混じり合った、濃厚な味。 視界は彼女の顔で塞がれ、聴覚は互いの息遣いと水音に支配される。そして、唇が繋がれたまま、彼女の腰が、ゆっくりと動き始めた。 それは、今までのようなピストン運動ではなかった。 ぐりり…、ぐりゅぅうう…。 奥深くまで突き刺されたままのペニスが、私の腸内で、円を描くように回転を始めたのだ。 「んんんんんん———っ!!!」 声にならない絶叫が、繋がれた唇の奥でくぐもり、爆ぜる。 Gスポットとも、腸壁の一点とも違う。内臓の、一番奥の、最も柔らかく、敏感な部分全体を、硬い先端が擂り潰すように、抉り回していく。 「んっ!んぐぅうううっ…!あ、あたしの、おなか、のなかで…!まわ、ってる…!あなたの、おっきいのが、ぐりぐり…っ!♥」 キスをされたまま、私は必死に訴える。しかし、その言葉は彼女の口内に吸い込まれ、さらに淫靡な響きとなって私に返ってくるだけだった。 腰を回転させる動きは、内部の精液をさらに撹拌し、圧縮する。その結果、結合部から漏れ出す精液は、もはやぶちゅぶちゅという音ではなく、じゅるじゅる、と絶え間なく溢れ続ける奔流へと変わっていた。 唇も、口内も、腸内も、そして身体の外側すらも。私の全てが、彼女に、彼女のもので、完全に支配され、満たされ、蹂虙されていく。 もう、抵抗も、懇願も、思考すらも、意味をなさない。 ぐりん、ぐりん、と。 彼女の腰が回るたびに、私の意識は快感の渦へと引きずり込まれ、徐々に白く染まっていく。 ああ、もう、このまま、この人に溶かされて、一つになってしまいたい。 唇を塞がれたまま、私は恍惚とした表情で、ゆっくりと目を閉じた。全てを、この悪魔で、女神である彼女に、委ねるために。 唇を塞がれ、身体の奥深くを回転する楔によって蹂躙されながら、私の意識は快感の果てへと旅立とうとしていた。もう何も考えられない。ただ、この身を彼女に委ね、蕩けていくだけ。そう思っていた、その時だった。 ふっと、唇が解放された。貪るようなキスが終わり、代わりに、生温かい吐息が私の耳朶を撫でた。全身の神経が、その一点に集中する。 そして、悪魔は、囁いた。 「…サンタさん。聞いて」 その声は、熱っぽく、それでいて悪戯な響きを帯びていた。 「今、貴女のお腹の中は、私の愛でいっぱいになっているでしょう?」 私は、こくりと頷くことしかできない。下腹部の、ずっしりとした重みと熱が、その言葉を裏付けている。 「アナルボールも、ゼリー浣腸も、出す時が一番気持ちよかったでしょう?」 また、こくりと頷く。あの、脳が焼き切れるかのような、排出の快感を思い出し、身体が微かに震えた。 「じゃあね」 彼女は、少しだけ間を置いて、私の耳に、毒を注ぎ込むように、言葉を続けた。 「そのお腹の中に溜まった、たくさんの私の精液を…今から、貴女自身の力で、排泄してみたら……」 「……………どれだけ、気持ちいいと、思う…?♥」 その言葉が、私の脳に届いた瞬間。 まるで、宇宙が誕生したかのような衝撃が、私の全身を貫いた。 「———ひっ!?!?」 想像してしまった。 今まで経験した、全ての快感の記憶が、その一言によって結びつき、新たな、そして究極の快感の方程式を脳内で描き出したのだ。 アナルボールのように、異物を排出する快感。 ゼリー浣腸のように、自分の身体が作り出した(かのように錯覚した)ものを排出する快感。 それらとは比較にならない、愛する人の、生々しい愛そのものを、この、快感を覚えた背徳の穴から、自らの力で「排泄」するという行為。 その行為が、どれほどの快感をもたらすのか。 「あ…、あ、あ…っ、あ……っ」 言葉が出なかった。ただ、その可能性を想像しただけで、私の身体は限界を超えた反応を示し始めた。 ガクガクガク、と全身が激しく痙攣し始め、収まっていたはずの秘裂から、びゅるり、と愛液が噴き出す。そして、まだ彼女のペニスが突き刺さったままの腸壁が、きゅううううっと、痙攣するように、締め付けを繰り返した。 「い…、いや…!そんな、こと、したら…!あたし、ほんとうに…!こわれ、ちゃう…!」 震える声で、必死に否定する。 けれど、その瞳は、恐怖ではなく、未知の快感への、狂気じみた好奇心と期待に、爛々と輝いてしまっていた。 その反応を見て、彼女は満足そうに、にっ、と口の端を吊り上げた。 「大丈夫よ。壊してあげる。私が、ちゃんと、見ていてあげるから…♥」 そう言うと、彼女はゆっくりと、私の中に満ちていた楔を、引き抜き始めた。 解放の時が、近づいていた。 ずるり、と。私の内部を満たしていた楔が、ゆっくりと引き抜かれていく。その動きは、新たな始まりを告げる合図だった。内壁に溜まった、ぬるぬるの精液を掻き分け、まとわりつかせながら、彼女のペニスが後退していく。 「んぅ…ぁ…」 空っぽになっていく喪失感と、これから訪れるであろう究極の儀式への期待感で、心臓が張り裂けそうだった。 完全に彼女の身体が離れ、結合部のひだを精液がだらだらと濡らす、そのだらしない姿を晒したまま、私はソファの上に横たわる。 ぽっこりと膨らんだ下腹部は、ずっしりと重く、熱い。この中に、彼女の愛が、何回分も、ぎっしりと詰まっているのだ。その事実だけで、背徳的な興奮に身体が打ち震えた。 「さあ、サンタさん」 傍らに膝立ちになった彼女が、母親が子供に言い聞かせるように、優しく、しかし有無を言わせぬ響きで告げる。 「やってごらんなさい。私に、見せて。貴女が、私の愛を『出す』ところを」 見られている。 これから私が、人生で最も恥ずかしく、そして最も淫らな行為をする、その瞬間を。彼女は、目を逸らさずに、全てを見届けるつもりなのだ。 ごくり、と喉が鳴った。 私は、震える足を持ち上げ、自分のお尻がよく見えるように、両手で大きく割り開いた。ぶちゅぶちゅと白い液体で汚れた、熟れた果実のような、恥ずかしい姿。 そして、ゆっくりと、腹部に力を込めた。 「んんんん—————っ!!」 腸の筋肉が収縮し、内部に溜まった温かい液体を、出口へと押し出そうとする。 それは、固形物を出すのとは全く違う、未知の感覚だった。粘り気のある、生温かい液体が、ぐにゅり、と内壁を圧迫しながら移動してくる。 「あ、あ、あああっ…!き、きた…!おくから、きてるぅううっ…!あなたの、しろいので、おしり、から…!でちゃう…っ!♥」 ぶちゅ、と。 小さな音を立てて、閉ざされていた蕾から、濃い白濁液が、ほんの少しだけ顔を覗かせた。 その瞬間。 私の脳内で、今まで経験したことのない、規格外の快感が爆ぜた。 「んぎゃあああああああああああああああああっ!!!」 まるで、全身の神経細胞が一本残らずショートしたかのような、凄まじい衝撃。今まで感じてきた絶頂など、全てが前戯に過ぎなかったのだと思い知らされる、究極のクライマックス。 自らの力で、愛する人の精液を排泄するという行為。それは、生命の根源を揺るがすほどの、背徳と快感の融合だった。 「だ、だめ、これ、ほんとに、こわれる、こわれちゃううううううっ!!!」 びゅるるるるるるるるっ!! 私の絶叫と同時に、決壊したダムのように、大量の精液が、勢いよく私の尻から噴き出した。白く泡立つ奔流が、ソファのシーツを、そして恍惚とそれを見つめる彼女の足元を、汚していく。 一度では終わらない。腹に力を込めるたびに、びゅるっ、びゅるっ、と断続的に射出され続ける。その度に、私は意識が飛びかけるほどの絶頂の波に、何度も何度も飲み込まれた。 視界は白く染まり、耳は何も聞こえない。ただ、自分の身体から、愛する人の証が排出されていく感覚と、それに伴う無限の快感だけが、私の世界の全てだった。 やがて、全てを出し尽くし、下腹部が空っぽになった頃。 ぷつん、と。 私の中で、何かが完全に、切れた。 もう、以前の私には戻れない。戻る必要もない。 私は、彼女の愛を受け、それを排出することでしか悦びを感じられない、新しい生命体へと、生まれ変わったのだから。 ソファの上で、白い海に沈みながら、私は恍惚の表情を浮かべ、ただ静かに微笑んでいた。 白い海の中で、私の時間は止まっていた。快感の果てにあるのは、無ではなく、穏やかで満ち足りた静寂だった。自分が誰で、ここがどこなのか、そんなことはもうどうでもいい。ただ、この甘い倦怠感と充足感に、永遠に浸っていたい。 どれほどの時間が経ったのか。 ふと、頬に優しい感触があった。ゆっくりと目を開けると、彼女が、私の顔を濡らす涙とも汗ともつかない雫を、指で優しく拭ってくれていた。その瞳には、熱っぽい欲望の色はなく、ただひたすらに深い、慈愛に満ちた光が宿っている。 「…おかえりなさい、私の…」 彼女は、言いかけて、ふふ、と小さく微笑んだ。サンタさん、という呼び名は、もうしっくりこないのだろう。 私は、ゆっくりと、震える身体を起こした。シーツも、ソファも、そして私たち二人も、私が排出した白い液体で、ぐっしょりと汚れている。しかし、不思議とそこに不潔さはなく、むしろ神聖な儀式を終えた後のような、清らかな空気すら感じられた。 彼女は何も言わず、私をバスルームへと連れて行き、再び温かいシャワーで、お互いの身体にこびりついた愛の証を、丁寧に洗い流してくれた。背中を流してくれる彼女の指先の感触に、私の身体はまだ微かに反応し、小さく震える。 綺麗になった身体をバスローブに包み、再びリビングに戻る。汚れたソファには大きなタオルがかけられていた。彼女は私をそこに座らせると、キッチンから温かいミルクの入ったマグカップを二つ、持ってきてくれた。 「…ありがとう」 か細い声で礼を言うと、彼女は静かに微笑んで、私の隣に腰を下ろした。 言葉はなかった。 ただ、温かいミルクをゆっくりと飲む時間だけが、静かに流れていく。狂乱の夜が嘘のような、穏やかな時間。しかし、この静寂こそが、私たちの関係が新しいステージへと移行したことを、何よりも雄弁に物語っていた。 もう、調教する側とされる側、という関係ではない。 私たちは、互いの最も深い部分で繋がり、互いの存在なくしては快感を得られない、共依存という名の、究極の愛の形を手に入れたのだ。 マグカップを空にした私が、こくり、と眠気に誘われて舟を漕ぎ始めると、彼女は優しく私の頭を支え、自らの膝の上にそっと乗せてくれた。 膝枕。 子供にするような、あまりにも優しいその行為に、私の目から、一筋の涙がこぼれ落ちた。 「おやすみ」 耳元で囁かれる、優しい声。 「目が覚めたら、また、始めましょう? 私たちの、新しい日常を」 その言葉は、もはや悪魔の囁きではなかった。 それは、永遠に続く愛と快楽を約束する、至上の福音。 私は、安心して、彼女の温もりの中で、ゆっくりと意識を手放した。 これから始まる、終わりなき悦楽の日々を、夢に見ながら。 柔らかな日差しが瞼を透かし、私の意識を穏やかに現実へと引き戻した。身体を包むのは、バスローブではなく、彼女のものであろう少し大きめのTシャツと、清潔なシーツの感触。隣からは、すぅすぅ、と安らかな寝息が聞こえてくる。昨夜の狂乱が嘘のような、平和な朝だった。 しかし、その平穏は、私の下腹部から込み上げてくる、確かな信号によって破られた。 尿意。そして、それに続く、微かな便意。 昨日までの私であれば、何の感慨もなくベッドから降りていたであろう、ごく当たり前の生理現象。しかし、今の私にとっては、それは新たな快感の儀式の始まりを告げる、ゴングの音だった。 (…あ…) じわ、と身体の内側から熱が込み上げてくるのがわかる。条件反射のように、秘裂の奥が疼き、蕾の周りの筋肉が、きゅう、と微かに収縮した。 私はそっとベッドを抜け出し、トイレへと向かう。ドアを開けたまま、用を足すなんて、以前の私には考えられなかったことだ。しかし、今の私に、羞恥心という名のブレーキは、もう存在しない。 便座に腰を下ろし、ふぅ、と息を吐く。 すると、背後に人の気配を感じた。振り返るまでもない。彼女だ。眠っていたはずの彼女は、いつの間にか目を覚まし、トイレの入り口に凭れかかって、腕を組みながら、にこにこと私を見つめていた。その瞳には、からかいと、そして何よりも深い愛情が満ちている。 「…おはよう」 彼女が、囁くように言った。 「…お、はよう…」 私の声は、これから始まるであろう快感を予期して、微かに震えていた。 彼女の視線を、全身で感じる。見られている。私が、排泄するという、最も無防備で、そして今の私にとって最も淫らな瞬間を。その事実が、興奮を極限まで高めていく。 「ん…っ」 私は、もう我慢できずに、身体の力を抜いた。 じょぼぼぼぼ…。 最初に、温かい液体が勢いよく流れ出す。尿道を通過する摩擦が、脳天を直撃する快感を生み出す。 「あっ、あぁ…!ん、んんぅうっ…!♥」 私は便座の上で腰を揺らし、喘ぎを漏らす。彼女は、そんな私の姿を、まるで美しい芸術品でも鑑賞するかのように、うっとりと見つめている。 そして、次に、本番が訪れる。 「んんん…っ!んーーーーっ!」 腹部に力を込めると、昨夜の記憶をなぞるように、腸の奥からゆっくりと何かが降りてくる。 ぐりり、と。内壁が押し広げられる、あの感覚。 「んっはぁああああああっ!♥ き、きた…!きのう、みたいに…!また、でちゃうぅううっ…!♥」 私は、もう彼女の目をはっきりと見ながら、喘いでいた。 私の身体が、彼女によって作り変えられた、快楽の器であることを見せつけるように。 私の日常が、もうあなたなしでは成り立たないのだと、訴えるように。 ずるり、と。 個体が排出される、あの瞬間。私は再び、深い絶頂の波に飲み込まれた。 「はぁ…はぁ…っ!」 肩で息をしながら、私は恍惚とした表情で、彼女を見つめ返す。 彼女は、満足そうに、ゆっくりと私に近づいてきた。そして、まだ便座に座ったままの私の前に跪くと、まるで誓いを立てるかのように、私の手の甲に、そっと口づけをした。 「おはよう、私だけの女神様」 その言葉が、私たちの新しい日常の、本当の始まりだった。 トイレの中から始まる、愛と快楽に満ちた、永遠の一日の。 朝の儀式を終え、互いの愛情を確かめ合った私たちは、再び寝室のベッドへと戻っていた。しかし、そこにもう眠気はなく、代わりに、朝の光に照らされたシーツの上で、互いの身体を貪るように求め合っていた。 私の背徳の穴が彼女のもので満たされる時間は、もはや日常の挨拶のようなものになっていた。しかし、彼女の欲望は、それだけでは収まらない。私の身体の全てを、自分のもので染め上げたいという独占欲が、彼女のペニスをさらに硬く、熱くさせていた。 「…サンタさん」 私の体内で一度果てた後、彼女は名残惜しそうに身を離すと、私を仰向けにさせた。そして、まだ自身の分泌物でぬるぬると濡れるそれを、今度は私の、まだ彼女自身には一度も触れられていない、聖域へと導いた。 「今度は、こっちも、私のでいっぱいにしてくれる…?」 そのペニスは、あの夜、私を狂わせたバイブレーターの形状を、どこか彷彿とさせた。生き物のように脈打つ血管、ざらりとした質感、そして無数の突起を思わす、複雑な亀頭の形。それが今、私の秘裂の入り口で、熱く、硬く、その存在を主張している。 「…うん…」 私は、蕩けきった瞳で、こくりと頷いた。もう、私の身体に、拒絶という選択肢はない。むしろ、まだ彼女に開かれていない最後の場所が、どうしようもなく疼き、彼女を求めていた。 ゆっくりと、しかし確かな力で、その先端が私の花弁をこじ開けてくる。 「んぅっ…!」 尻穴とは違う、もっと直接的で、鋭い快感。狭い入り口が、生き物の熱を受け入れ、みしみしと音を立てて拡張されていく。 「きつ、いね…♥ でも、ちゃんと、入っていくわ…♥」 ぐぷ、ぐぷり、と粘液の絡まる音を立てて、彼女のペニスが私の膣内へと侵入してくる。バイブレーターのようにただ振動するのではない。その表面のざらりとした突起が、敏感な膣壁のひだを、一枚一枚丁寧に擦り上げ、今まで感じたことのない種類の快感を、私の身体に刻み付けていく。 「あ、ああ、ああっ…!なに、これ…!おくの、おくが…!ざらざら、する…!んぎぃいいいっ!!♥」 特に、その複雑な形状の亀頭が、子宮の入り口、最も敏感な場所に到達し、ぐりぐりと押し付けられた瞬間、私は甲高い悲鳴を上げた。 「Gスポット、だけじゃないでしょう?♥ 子宮の口も、こんなに気持ちよくなれるのよ…♥」 彼女は、バイブの動きを再現するように、私の体内で、ゆっくりとそのペニスを回転させ始めた。 ぐりり、ぐりゅぅうう…。 「んっはああああああっ!!♥ あ、だめ、それ、いちばん、きもちいい…!おなか、のなかが、めちゃくちゃに、なっちゃううぅぅぅうっ!!♥」 膣壁の全ての方角から、休む間もなく快感の波が押し寄せる。まるで、体内で快感の竜巻が起きているかのようだった。 そして、彼女は回転を止めると、今度は、あのバイブレーターのもう一つの動き——脈打つような、伸縮運動を始めた。 ぐっ、ぐぐっ、と。 浅く、しかし力強く、子宮口を連続で叩きつける。その度に、私の身体はびくん、びくんと大きく跳ね、思考が真っ白に染まっていく。 「い、いく…!これも、いっちゃうぅ…!あなた、ので…!ぜんぶ、めちゃくちゃに、されて…!ああああああっ!!」 潮を吹くほどの激しい絶頂が、私を襲った。しかし、それはもはや、私の意志で出したものではない。彼女のペニスが、私の身体を完全に支配し、強制的に快感を引きずり出したのだ。 尻も、口も、そしておまんこも。私の全てが、彼女の色に、彼女の形に、彼女の快感に染め上げられていく。その事実に、私は絶望ではなく、至上の幸福を感じていた。 私の絶頂に、彼女は少しも動きを緩めなかった。むしろ、私が潮を吹いて痙攣する姿を見て、さらにその欲望を加速させていく。彼女の目的は、自らの快感を満たすことではない。ただ一つ、私を、快感の極致へと導き、その姿を見ること。それだけが、彼女の至上の悦びなのだ。 「まだ…まだ足りないでしょう、サンタさん…?」 喘ぎながら、彼女は私の耳元で囁く。その声には、私の全てを理解し、その上でどこまでも深く堕とそうとする、絶対的な支配者の響きがあった。 「もっと、イキたいんでしょう? 理性が壊れて、何も考えられなくなるまで…ぐちゃぐちゃに、なりたいんでしょう…?」 その言葉は、私の心の奥底に隠していた、最も淫らな願望を的確に抉り出した。そうだ。私は、もっと壊れたい。この人に、めちゃくちゃにされて、快感しか感じない、ただの人形になりたいのだ。 私の肯定を読み取った彼女は、その動きをさらに洗練させていく。ただ激しいだけではない。私の身体の反応を完璧に見極め、私が最も悦ぶ角度、最も悦ぶリズム、最も悦ぶ強さを、的確に選択し、与え続ける。 ぐりり、と亀頭で子宮口を抉り、私が息を呑んだ瞬間に、ごん、と力強く根元まで突き入れる。そして、私が絶頂の予感に震え始めると、今度は小刻みなピストンでGスポットを連続で刺激し、決してイかせずに寸止めする。 「あ、あっ、ああっ!いか、せて…!おねがい、だから…!」 「ダメよ。まだ、もっと、溜めないと」 私の懇願を、彼女は悪戯っぽく笑いながら退ける。焦らされ、快感の頂点へと何度も連れていかれては、突き放される。その繰り返しに、私の身体はますます敏感になり、もはや彼女のペニスが僅かに動くだけで、全身がびくんびくんと痙攣するようになってしまった。 「ああああああっ!もう、むり、むりぃいっ!でちゃう、勝手に、いっちゃうからぁああああっ!!」 涙と涎でぐしょぐしょになりながら、私は懇願する。すると、彼女はついに、私を解放することを決めたようだった。 「いいわよ。イきなさい」 その許可が出た瞬間。 彼女は、今までで最も速く、最も深く、そして最も激しい、嵐のようなピストンを私に叩き込み始めた。 ズン!ズン!ズン!ズン! 「んぎゃあああああああああああああっ!!!!」 全ての刺激が、一点に収束していく。焦らされ、溜め込まれた快感が、一気に爆発する。視界が真っ白になり、音が消え、ただ、自分の身体が限界を超えて悦んでいるという事実だけが、現実のすべてだった。 何度目か分からない、けれど、今までで一番深い、長い絶頂の波。私は白目を剥き、口から泡を吹く寸前まで追い込まれながら、彼女の腕の中で、完全に意識を失った。 その瞬間まで、彼女の腰は、ただひたすらに、私をイカせるためだけに、動き続けていた。 意識を失った私を、彼女は優しく抱きしめたまま、その動きを止めることはなかった。絶頂の痙攣が収まらない私の身体に、まるで子守唄を歌うかのように、穏やかで、しかし確実なストロークを繰り返す。それは、快感の余韻を私の身体に深く、深く刻み込むための、慈しみに満ちた愛撫だった。 どれほどの時間が経ったのか。 私の意識がゆっくりと浮上してきた時、最初に感じたのは、まだ自分の体内で、ゆっくりと動く彼女の温もりだった。 「…目が、覚めた?」 すぐ側で、優しい声がする。目を開けると、心配そうに、けれど満足げに私を見つめる彼女の顔があった。 「…あ…」 声を出そうとしたが、掠れた吐息しか出てこない。喉は喘ぎすぎで枯れ、身体は快感の限りを尽くされて、指一本動かせそうになかった。 「まだ、動ける…? それとも、もう、おしまいにする?」 彼女は、私の意志を尊重するように、問いかけてきた。 おしまいにする、と言えば、きっと彼女は優しく私を解放してくれるのだろう。温かいお風呂に入れて、食事を与え、そして、ただ隣で眠ってくれるはずだ。 けれど。 私の身体は、正直だった。 まだ、足りない。まだ、満たされていない。 もっと、この人にめちゃくちゃにされたい。身体の全ての穴という穴を、この人のもので、満たし尽くしてほしい。 快感の果てにある、本当の支配と服従。その境地へと、至りたい。 私は、最後の力を振り絞り、彼女の首に腕を回した。そして、その唇に、自分から吸い付くように、キスをした。 言葉はいらない。 それが、私の答えだった。 私のその行動を見て、彼女は一瞬だけ驚いたように目を見開いた後、心の底から嬉しそうに、花が綻ぶように、微笑んだ。 そして、その唇に、私のキスに応えながら、再びその腰に、力を込めていく。 「…愛しているわ、私のサンタさん」 その言葉を合図に、私たちの終わらない夜は、再び始まった。 太陽がどれだけ高く昇ろうとも、私たちの寝室には、永遠に、甘く、淫らな夜が続いていく。もう、どちらがサンタで、どちらがプレゼントなのか、そんなことは、どうでもよかった。私たちは、ただ、互いを求め合う、一つの存在となったのだから。