「さてと。ママの体調はどうかな?」 ましろはそう呟き、ポケットからメジャーを取り出した。ひよりの膨らんだ腹にメジャーを当て、丁寧に腹囲を測る。 次に、胸囲を計測し、彼女の垂れて肥大化した乳房に触れた。「おっぱいも大きくなったね」と、軽く揉みながら、 その重さを確かめるように持ち上げる。ひよりの体は、手錠の冷たい拘束の中で小さく震えた。 ましろは計測結果を手製の母子手帳に几帳面に記入し、満足げに頷いた。 「ミルクもいっぱい詰まってそうだし、お産を繰り返すうちに乳首も大きくなったから飲ませやすそうだね」と、 嬉しそうにひよりに話しかける。 その声は、まるで子を想う父親のような優しさを含んでいたが、ひよりの目にはただの狂気と映った。 「あとは」と、ましろはひよりの乳首をギュッと摘んだ。じわりと母乳が滲み出し、彼はそれを確認するように見つめ、 「味だね」と呟いて吸い付いた。 「うぅ……」ひよりの口から漏れる呻き声は、恐怖と屈辱に満ちていた。わが子でも夫でもない男が乳を吸う。 母にとって愛おしいはずの授乳が、ひよりには耐えがたい苦痛だった。 ――――――――――――――――――――――――――――― 初産の後、ひよりの体はまだ震えていた。ブタを出産したばかりの彼女は、非現実的な状況に頭が混乱し、 意識が朦朧としていた。廃墟の隠し部屋で、手錠に繋がれたまま、彼女は異形の子に授乳させられた。 肥大化した乳房から初乳が溢れ、異様な生命がそれを貪る。ましろはそれを見つめ、 「いいなぁ…ボクも飲みたい」と、まるで子どものように甘える声で呟いた。彼はひよりに抱きつき、 美味しそうに乳房に吸い付いた。柔らかな黒髪が揺れ、黒いコートの裾が床を擦る。 その姿は、純粋な好奇心に突き動かされる少年のようだった。 ――――――――――――――――――――――――――――― それ以降、授乳の時間になると、ひよりは異形の子とましろの両方に乳を吸われた。 親子が絆を深めるはずの幸せな時間が、彼女にはただの苦痛でしかなかった。乳を吸われるたび、ひよりの心は軋んだ。 『人間に動物を産ませる狂気と、純粋な子供っぽさ。ましろの二つの顔、どっちが本当の彼なのか』 彼女は混乱し、答えを見つけられなかった。ましろは乳を口に含み、味わうように目を閉じた。 「ウシを妊娠した時は、濃厚な味でクリーミーだったけど、今回はサラサラして牧草の風味がするね。 ウマだからかな?」 ましろは真剣に分析するように呟き、手製の母子手帳に何かを書き込んだ。 「でも、ゴキブリの時は生臭さとエグみがあったよね。アレは失敗だった」と笑い、ひよりを見上げて「ね?」と 確認するように微笑んだ。 その目は無垢で、まるで新しいおもちゃに夢中な子どものようだった。好きなことに、興味本位に従い 無邪気に振る舞う青年が、今、狂気の中で同じ無邪気さを振り撒いている。 しかも、そこには悪意が微塵もない。ひよりはその笑顔を見つめ、冷たい絶望に飲み込まれた。 『ましろくんが満足するまで、これは終わらない』 好奇心が尽きない限り、彼女の体と心は、この廃墟の実験場で弄ばれ続けるのをひよりは悟った。 ましろは手製の母子手帳を無造作に放り投げ、「よっ」と軽い掛け声とともに黒いロングコートを脱ぎ捨てた。 服が床に落ち、全裸になった彼はひよりに抱きつき、肥大した胸に顔をうずめた。 「ママ…」と甘えるように囁く声は、まるで子どものような無垢さだった。 ひよりの手錠につながれた腕は動けず、ただ彼の体重を受け止めるだけだ。 「きょうね…」と、ましろは母親に甘えるようにその日の出来事を楽しげに語り始める。 廃墟で拾った奇妙な機械の話や、心霊スポットの噂を、無邪気に話し続けることもあれば、 満足するまでひよりの乳房に吸い付き続けることもあった。 「ちゅぱちゅぱ」赤子のような音を立て、乳首を強く吸うましろ。母乳が溢れ、彼の唇を濡らす。 ひよりの目は虚ろで、ただ「早く終わって!満足して!」と心の中で叫ぶ。 だが、彼女の膨らんだ腹に、熱くて硬いものが当たる感触があった。 『きょうは手コキか……』ひよりの心は暗く沈む。 赤子なら授乳が済めば寝るが、ましろは年頃の男。授乳中に性的興奮が高まれば勃起をする。 セックスかフェラチオで射精させれば済むが「母体に負担をかけられない」と手コキで済ませるよう気遣ってくれる。 『気遣うより孕ませないでほしいのに…なんで好きでもない男に乳をやり、性処理までしなきゃいけないの』 ひよりの精神は、繰り返される非人間的な出産とこの屈辱で、すでにボロボロだった。 ましろは乳房から顔を離し、突然目を輝かせた。 「異種と交尾して出産もしたマンコってどんな感じなんだろう?」 その言葉に、ひよりの心は凍りついた。かつてはピンク色だった彼女の秘所は、今や黒ずみ、小陰唇は肥大し、 監禁生活で手入れされない毛が生い茂っていた。 ましろは躊躇なくその茂みをかき分け、ひよりの秘所を探り当てた。そして、己の肉棒をゆっくりと侵入させた。 「おっ…緩いかと思ったけど意外と締め付けるぞ?」 彼の声は、まるで新しい玩具を試すような好奇心に満ちていた。 「ヒッ!」 ひよりは悲鳴を上げたが、それは侵入そのものへの恐怖よりも、ましろの行動に宿る無垢な探究心への戦慄だった。 彼の目はひよりを見ず、ただ自身の興味を満たす対象として彼女の体を観察している。 その冷酷な無関心が、彼女の心を切り裂いた。 「うわっ♪きもちいい!こんなの動物とかゴキブリにはもったいないよ…」 ましろは動物や害虫と穴兄弟になることも意に介さず、味わうように腰を動かした。 肉棒がピストンするたび、ひよりの体は無力に揺れる。 「妊婦って抱いたことないけど、なんか征服感があるね」 彼は笑い、エロゲーで女を孕ませて屈服させるシーンの思い出話をしながら、ひよりを性のはけ口として扱い続けた。 腰の動きが加速し、突然「あ」と何かを閃いたように顔を寄せる。 「ねっ、次は人間を生んでみない?異種を生み続けた女が人間を生めるか気になるよね?」 その囁きは、まるで新しい実験を提案する科学者のようだった。これまで有言実行してきたましろのことだ。 この言葉は、ただの思いつきではない。ひよりの心は、とうとう折れた。彼女の意識は深い闇へと沈み、 希望の光は完全に消え去った。